祝・ノーベル物理学賞に日本人が同時に3人受賞
日経平均株価 終値 15,783.83(-107.12)
始値 15,841.17
高値 15,913.52
安値 15,783.83
出来高 21億1194万株
日経225先物 終値 15,820(-120)
始値 15,820
高値 15,930
安値 15,760
出来高 51,233枚
日経平均は反落。
先物は120円GDで始まり序盤は売り買いが交錯するが、間もなく下げ幅を急速に縮小。
しかし、プラス圏へ浮上目前で失速。
安倍総理発言や日銀の黒田総裁の国会出席もあり波乱含みの展開に。
日銀金融政策決定会合は現状維持。
結局引けにかけては再び下げ幅を拡大し寄り引け変わらずで取引を終了。
いよいよボラティリティも急回復し戦略のありがたさを痛感。
短期回転が奏功した。
相場が先行き不透明感でやや荒れる中、明るいニュースが舞い込んできた。
昨日のノーベル生物医学賞は日本人の受賞がなくスルーされていたが、本日の速報で一転して祝賀ムードに。
本日ノーベル物理学賞の受賞者が発表され、赤崎勇氏、中村修二氏、天野浩氏の3人の日本人が同時受賞。
中村教授は米国籍を取得しており現在では国籍上アメリカ人。
トリプル受賞は2008年を彷彿とさせるおめでたいニュース。同一分野でのトリプルは初の快挙だ。
これまでのノーベル賞の受賞理由は一般人には馴染みのないものが多かったが、2年前の山中教授のiPS細胞から、より実生活に寄与する誰もがその凄さを実感できるイメージしやすいものなってきたように思える。
特に物理学賞なんてかつては商業化での偉業は受賞理由とされることはあまりなく、専門分野の人でないとよくわからないものばかりだったが。
ノーベル賞で評価されるのは、中村教授のような商用化の業績はあまり評価されずに、もっと基礎となる大元となった赤色の方が重要視されるのではという印象だった。
80年代、日本の科学技術が隆盛だった時代にさえほとんどノーベル賞なんて受賞できなかったのはそういった理由だと思っていたからだ。
実際赤色のニック・ホロニアック博士、黄色のジョージ・クラフォード博士でさえ受賞しておらず、今回青色で受賞できたのは傾向が変わったからなのか。
それともやはり青色の発明がそれだけ難しく、LED照明の恩恵、省エネを重視する現代ならではの事情からだろうか。
発光ダイオードはただの電化製品の電源が入っていることを知らせるためのライトくらいにしか用途がなかったのが、青ができて三色揃った途端、液晶テレビやLED照明へと生活に直結する世紀の大発明につながった。
そういう意味では革新の大元、創造的発明といえるかもしれない。
実際当時からノーベル賞ものの発明だとは言われていたが、そうは言われてもなかなか受賞できないのがノーベル賞。
赤色は1962年、黄色は1972年、そして青色は1993年で、その後の報酬問題と特許紛争はまだ記憶に新しい。
中村氏は一審で604億円の判決を勝ち取るが会社に控訴され結局8億円で和解。そのお金は全額寄付しているそうだ。
会社が設備投資したのは分かるが、あれだけ会社は利益を出したのに2万円の金一封で済まされたらそれは不満に思うだろう。
ほぼ独力で商品化にこぎつけた逸話などはこれまでもドキュメンタリー番組でたくさんみてきた。
あの一連の争いがもとで中村氏は米国へ研究拠点を移してしまったことは周知の事実だが、まさか米国籍になっていたとは。
国内の報道では日本人3氏とされているが、米国では米国人の受賞扱い。
記者会見でも日本国籍を捨てたわけではないとの言葉があったが、何とも歯痒いものが。
このような一企業の狭量で誇るべき人や技術が海外に流出するのは何とも皮肉なもの。
日本の家電業界が凋落の憂き目にあってしまっている理由もこれに通じると思われる。
中国や韓国企業への技術流出はその最たるもの。
きちんと相応の報酬と待遇を与えれば会社に忠義を尽くす技術者が多いはず。
日本人とはそういう真面目さが良いところであり原動力でもあり、それが親方日の丸とともに高度経済成長を支えてきたのではなかったか。
受賞のニュースは素直に日本人として誇りに思えるが、同時にそういった日本のものづくり、技術立国と言われた産業界の暗部を改めて思い知らされた感がある。
技術研究者の功績をもう少し大切すべきと思ってもなかなか普段はそのありがたさを忘れているもの。
薄型テレビや携帯電話など、今や生活になくてはならないもの。
全世界の人々の生活に直結していることから誰もが納得できる偉業であり、化学賞で候補とされているリチウム電池関連は携帯電話のバッテリーやハイブリッドカー普及のきっかけとなったものであり、同じく省エネに直結している。
この分かりやすい傾向が明日発表の化学賞にも続いてくれれば・・・・。
リチウムイオン電池関連でも日本人が候補に挙がっており、化学賞受賞にも期待したい。
本日の損益
デイ +40円(5枚)
寄り引け 買い ±0円(1枚)
現在の資金
443,430,000円 (+200,000円)※手数料考慮せず