カテゴリ:

2014.11.10NY+39.812014.11.10NAS+19.08






米国市場は夫々上昇。

2014.11.115a4418e5.jpg

日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値     17,124.11(+343.58)
始値 16,869.49
高値 17,160.12
安値 16,855.30
出来高 24億1255万株

日経225先物 終値    17,090(+300)
始値 16,880
高値 17,180
安値 16,860
出来高 82,664枚

11.11日経平均は大幅続伸。
終値で17,000円台回復し7年1ヵ月ぶりの高値水準。
先物は90円GUで始まり序盤から買いが先行。
中盤までの上値は限定的で一進一退の動きが続いたが、午後から一段高。
一気に17,000円の壁を吹き飛ばし上げ幅を急速に拡大。
一時高値17,180円をつける場面も。
引けにかけては伸び悩んだもののそれでも本日の高値圏で取引を終了。
先月末の日銀の追加緩和以来、取引時間中には何度か記録した大台だったが、ようやく終値でも大台超えの年初来高値更新。

e8f81079.jpg 9bb419d4.jpg

衆議院日中首脳会談も通過し増税論議にシフト。
日銀のETF買いの思惑から下支えムードがあったものの、上値追いの決定打にかけていたところに俄かに浮上した衆院解散説。

先月末の日銀追加緩和は強引に増税させるための援護射撃だったはずだが、ここにきて異様な展開に。

17日に発表される7-9月期GDPなどの指標で判断するとしていたが、こんな話が浮上するということは既定路線の増税で踏み切れないほど低い結果が想定されるのだろう。
4-6月期は反動減、夏の落ち込みは天候不順とも強弁するのだろうが、さすがにもうこれだけでは説明はできなかったところに追加緩和と降って沸いた解散説。
同じ党内での踏み絵をさせるのは、まるで2005年の郵政解散を彷彿とさせる。
選挙後から株価が急上昇し、瞬く間に株投資ブームが再来したのはまだ記憶に新しい。
ただ増税を望まない世論が大勢なのに、政界内の抑え込みに解散を使うなど、本末転倒というか、民主主義の欠陥を露呈したものとも思える。
政界のこんな茶番劇を見るたび、中国の専制主義的な強引なトップダウン政策が清々しくさえ思えるのは皮肉としか言い様がない。

いずれにせよ「増税延期=アベノミクス失敗」だったのが、これで増税延期のお墨付きをもらったようなもの。
グルーマン教授6日にグルーマン教授が安倍総理と対談した際、強く増税反対を説いていたが、ほとんどスルーされていて増税先送り論議は依然として迷走していた。
そこに今回の解散風。
海外投資家による先物主導の株高もあり、市場も「先送り=日本買い」へと変換する海外筋のメッセージがととのった格好か。
増税は法的には決定事項。
党内抵抗勢力と官僚を黙らせるために、伝家の宝刀を抜くのか。
解散風は更なる株高の追い風になるのか。
風雲急を告げる政界。
増税先送り論争もいよいよ大詰め。
国策に売りなしとはよくいったもの。
午後の上げにはすっかり置いて行かれたものの、何とか及第点といったところか。
先物ブログ

本日の損益
デイ +50円(5枚)
寄り引け  買い +210円(1枚)

現在の資金
455,240,000円 (+460,000円)※手数料考慮せず