日銀植田総裁就任初の金融政策決定会合 発表遅延で高ぶるサプライズへの警戒感 現状維持決定で仕切り直しのアク抜けか
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米国市場は夫々上昇。
ダウは524ドル高と今年2番目の上げ幅。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 28,856.44(+398.76)
始値 28,705.91高値 28,879.24
安値 28,499.51
日経225先物 終値 28,870(+430)
始値 28,720
高値 28,870
安値 28,490
出来高 59,527枚
大幅に終値ベースで年初来高値を更新。
8ヵ月ぶりに高値水準を回復。先物は280円GUで始まるが、序盤は戻り売りが先行。
上海開場直後には一時安値28,490円まで突っ込む場面もあったが、間もなく切り返し、一進一退。
日銀金融政策決定会合結果の発表を控え、手控えムードの展開に。
正午になっても発表はなく、発表遅延でサプライズへの警戒感が高ぶる。
過去にも2014年10月31日の黒田バズーカ砲第二弾は13:40すぎの発表だった。
2020年3月16日は異例に緊急会合が開催され、押しに押して14時すぎに追加緩和を発表している。
いずれも政策変更を伴うサプライズとなったが、今回は新総裁就任初の会合で予定が押しているだけかもしれない。
かねてより緩和維持を強調し、YCC修正を明確に否定していただけに、サプライズなしの速やかな発表がなされる見方が大勢だったが、異例の遅れで万一に備えてサプライズ発表のリスクが高まる場面も。
ようやく発表されたのは13時すぎで、結局は事前予想通りに現状維持の決定。
発表直後には棒上げ商状から上げ幅を急速に拡大。
戻り売りをこなしながら、引けにかけて一段高。
そのまま28,870円の高値引けで終えている。
為替は修正シナリオの可能性が当面なくなったことでアク抜けから円安も急進。
ドル円は136円台に。ユーロ円に至っては14年半ぶりに一時150円台をつけている。
終日買いスタンスだったが、下手ながら頭と尻尾はくれてやって何とか及第点。
短期回転が奏功。
植田総裁は会見で、過去の政策について1年以上をかけて多角的に検証を行うと発言し、その間の政策変更が先送りになる可能性も浮上。
これでイベントドリブンも仕切り直しの一旦はアク抜けか。
次は米FOMCを控え、リセッションや金融不安への懸念とは裏腹に、好決算や自社株買いを下支えに米利上げ打ち止めも織り込みが進む。
生き馬の目を抜く相場の世界にあって、やはり戦略がものを言う。まさにリスク回避の妙を目の当たりにさせてもらった気がした。
連休中にもう一波乱ありそうだが、連休明けの新たなる潮流にも期待したい。
よいGWを。
本日の損益
デイ +180円(10枚)
現在の資金
1,599,720,000円 (+1,800,000円)※手数料考慮せず