空前の大往来相場 高安1,180円のいってこい
米国市場は3日連続で3桁の大幅続急落。
ダウは寄り付きで史上初の一時-1,089ドルに達しVIX指数が一時53.29まで上昇。
その後は買い戻しが入るなど下げ幅を100ドル台まで縮小するが、再び軟化し結局前日同様に500ドル超の下落だった。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 17,806.70(-733.98)
始値 18,171.66
高値 18,835.35
安値 17,747.50
出来高 33億5571万株
日経225先物 終値 17,670(-740)
始値 17,940
高値 18,850
安値 17,670
出来高 285,398枚
日経平均は連日で大幅続急落。
朝方に大幅リバウンドした後、午後にはそれを帳消しにする大幅下落を喫し値幅1000円超を大往来。
一日のレンジとしては高安1,180円。
2013年のあの大暴落、5.23ショックを彷彿とさせるジェットコースターのような相場展開だった。
5.23の1,480円幅には及ばないものの、上に千円、下にも千円といってこいだったことから合わせて二千円幅も取れるチャンスに恵まれた特筆すべき日といえる。
出来高も28万枚と2011年3月15日の29万枚や5.23の32万枚に匹敵する大商い。
寄り付き直後はリバウンドが先行するが、序盤から波乱の展開に。
上海市場が始まる前は乱高下しながらの上げ方だったが、上海が開場すると棒上げ商状となりあっさりプラス圏に浮上し一段高。
一時高値18,850円と寄り付きから910円も上昇する場面もあったが、上海後場から再び売り込まれると、今度はあっさり午前中の上昇分を帳消しに。
引けにかけて結局朝方の安値をも下回り、連日の引けピン安値引けで終えている。
ナイト時間には中国が利下げと預金準備率引き下げを同時決定という追加金融緩和を発表したとの速報が流れ、急反発している。
いよいよ無謀な株価操作(下支え)から、政策にシフトしたようだが、やはり市場が求めているのは抜本的な景気対策だ。これは日本の第三の矢と同じで他人事ではないのだが。
それを確認できない限り、しばらくはマネーゲームの思惑が交錯しそうではある。
もう一悶着あってもよさそうだが、チャート的には第一次セリングクライマックスといえようか。ここから第二次、三次があるかは分からない。
今はまだプログラム売買でセットされた自動注文や信用の追証決済くらいでたかが知れている。
クラッシュ相場、パニック相場と言ってもリーマン・ショック時に比べればまだ余裕の投資家も多いだろう。
やはり更に売り崩されて今まで様子見していた現物組の個人の狼狽売りが雪崩を打って出てきてこそが本当のクライマックスだが、はてさて。
まぁGPIFはいわずもがなだが、それは今マーケットはあえて度外視しているような気がする。
いずれにしろこの大商いはありがたく、まさに垂涎の値動き。
十分に安全マージンを取って頭と尻尾をくれてやってもこの値幅。
終日短期回転が奏功した。
本日の損益
デイ +380円(5枚)
寄り引け 売り -330円(1枚)
ナイト +110円(5枚)
現在の資金
512,550,000円 (+2,120,000円)※手数料考慮せず