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2021.09.28NY-569.32021.09.28NAS-0.03







米国市場は夫々下落。
ナスダックは今年3番目の下げ幅。

9.28米債務上限問題が再燃。例年とは異なり落としどころが見えずらい。
イエレン米財務長官は、債務上限引き上げを行わなければ10月18日にも資金が枯渇すると警告。
毎年のように結末が分かっている茶番劇を見せられるのだが、ガバメントシャットダウンしても結局は遅かれ早かれ上限が引き上げられて危機を回避するのが恒例となっている。
しかし、折しも10年前の事、仮にデフォルトを回避出来たとしても、2011年8月にはS&Pが米国債を初めて格下げしパニック相場となったのもまだ記憶に新しいところ。
2011年の8月1日にはデフォルト回避で買い戻されたが、同年8月8日の米国の取引終了後にS&Pが米国債の格下げを決定。日本市場でひとまずリスクオフの反応後、地球を一周回ってその日の夜の米国市場で改めて急落している。

2021.09.292021.09.29上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 29,544.29(-639.67)
始値 29,611.92
高値 29,679.26
安値 29,329.16

日経225先物 終値 29,620(-300)
始値 29,500
高値 29,680
安値 29,330
出来高 60,693枚

日経平均























9.29日経平均は続急落。
配当落ち後、大台の3万円を大きく割り込んで一時800円超安。
埋め戻しも限定的で、配当落ち分を差し引いても400円安相当といったところ。
先物は420円GDで始まり、序盤こそ買戻しが先行するも、間もなく頭打ち。
上海が始まると下げ幅を拡大するが、自民党総裁選も控えており、午後からは思惑交錯で乱高下する展開に。

党員票で優勢であるはずだった河野氏が初回の投票でも岸田氏に僅か1票差ながら敗れたことにより、一時は売り優勢に。
初回で河野氏が勝利し、決選投票で岸田氏にひっくり返されるという可能性もあったが、いきなり僅差ながら岸田氏が初回投票でも勝利したことで後は消化試合の様相に。
出尽くしで更なる売り崩しにも期待したが、結局寄り付きよりもやや下げ幅を縮小して引けている。

終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功した。


9.299.299.29






9.299.29
決選投票の結果は現物引け後、先物の大引け直前に判明。
岸田氏が勝利し第27代自民党総裁に選出された。
10月4日召集の臨時国会で首班指名されれば正式に第100代内閣総理大臣に就任することになる。

当初は無投票で菅総裁が再選されて、衆院選に臨むところだったのだろうが、支持率低迷を受けてなのか、今月3日場中に突然の不出馬表明。
怒涛の巻き戻しモードに入って、日経平均は31年ぶりの高値水準を回復している。

しかし、総裁選告示後は混迷の一途をたどり、安倍氏が高市氏を、麻生財務相が岸田氏を支持し、菅総理は河野氏支持を表明。
野田氏の出馬表明で数を散らす格好となりながらも、派閥論理的には事実上の三つ巴の乱戦に突入した格好だった。

これまでの大半の総裁選に比べて今回は違和感が強いことこの上なかった。

いつもは誰かの号令や派閥論理だけで明確に決まる構図だったが、安倍前総理が菅氏ではなく高市氏支持に回ったことで、出来レースではない乱戦になったからだ。

外国人投資家は変化を好むはずので、改革路線の河野氏が敗色濃厚となるや、やはり一旦売られた。
これまでの安倍路線を踏襲する高市氏でも安倍氏の代理ということで昨年の菅官房長官が選出された時と同じ。
リーダーの顔がとりあえず忠実な部下に変わることで買われたかもしれない。
岸田氏はいい意味で消去法的で、市場の反応が未知数だったが、それが吉と出るかは衆院選まで待たなければならない。
ただ党員票をひっくり返しての選出でもあり、衆院選での大敗の目が完全になくなったわけではない。
これでもし政権交代となったら、宇野内閣、羽田内閣以来の短命政権となってしまうが。

デフォルト懸念が一旦後退した中国恒大はドル建て債務の利払いを堂々と不履行。
中国は国内債権者のみを救済し、当然生じるであろう反発をトップダウンで封じ込めている。
先日感じていた一抹の懸念はあっさり現実に。まさに専制国家ならではのドラスティックな対応。
民主国家ではありえないことが本当に起きている。
米長期金利の俄かな上昇とともに、様々な思惑が交錯する中、もう一波乱に期待したいところだが、はてさて。

本日の損益
デイ +90円(10枚)

現在の資金
1,094,120,000円 (+900,000円)※手数料考慮せず