鳩から鷹への目覚め ジャクソンホール後も日経優位続くか
米国市場は続伸。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 28,641.38(+162.37)
始値 28,639.47
高値 28,792.93
安値 28,608.70
日経225先物 終値 28,610(+100)
始値 28,660
高値 28,790
安値 28,600
出来高 24,507枚
日経平均はジャクソンホール会議前に続伸。
先物は150円GUで始まり、序盤こそ買戻しが先行するが、一時高値28,790円をつけた後は失速し、頭打ち。
じりじりと上げ幅を縮小し、朝方の安値を割り込むと引けにかけて一段安。
一時安値28,600円をつけ、続伸ながら、ほぼ安値引けで終えている。
米FRBパウエル議長のジャクソンホール講演待ちもあり、内容を織り込んでいるのなら、逆に反落時のイベントドリブンにチャンスがあるか如何。
昼過ぎの踏み上げか、先物の仕掛け売りに注視していたが、相変わらずの薄商いに辟易。
デイはほぼ手控えだった。
今年は特に悪化の一途をたどるインフレ圧力と利上げペースのチキンレースの様相。
市場は引き締めペースの減速を望んでいるが、安易な利上げ打ち止めや利下げはできない。
戦力の逐次投入は最大の愚策であるように、事は一気呵成に成さねばならないこともある。
先月末から今月上旬にかけて、引き締めペースの鈍化を期待した市場では怒涛の巻き戻しが発生。
前回のFOMC通過時において、過度に鳩と解釈し、アク抜けのように上昇が続いた。
1.0%利上げのサプライズもなく、会見では今後数ヵ月は高インフレを示すデータが出ても様子見とする見方を示したことで市場が勝手に引き締め緩和を期待。鳩と解釈した背景がある。
その後FRB幹部の火消し、牽制発言が相次いだが、そのおかげもあってか、今週は巻き戻し一服感が続いていた。
その後FRB幹部の火消し、牽制発言が相次いだが、そのおかげもあってか、今週は巻き戻し一服感が続いていた。
米FRBは過去の教訓から慎重な舵取りを迫られている。
景気が悪化したとしても、何としてもインフレ収束に向けて利上げを続けなければならない、そのジレンマに直面する。
景気が悪化したとしても、何としてもインフレ収束に向けて利上げを続けなければならない、そのジレンマに直面する。
インフレが上昇していると景気後退に気付かない。
ボルカー元FRB議長時代にはボルカー・ショックとも呼ばれる苛烈な引き締め政策を断行した中でも、景気後退に気付かずに高インフレが続いた時期もあり、一度でも引き締めの手を緩めれば、またインフレがぶり返してしまった過去がある。
ボルカー元FRB議長時代にはボルカー・ショックとも呼ばれる苛烈な引き締め政策を断行した中でも、景気後退に気付かずに高インフレが続いた時期もあり、一度でも引き締めの手を緩めれば、またインフレがぶり返してしまった過去がある。
またグリーンスパン元議長時代には低金利を据え置きしたことで住宅バブルを招いたことはまだ記憶に新しい。
歴代議長の苦い経験を教訓に、今のFRB幹部も同じ轍を踏まないように必死なのだろう。
しかし、市場参加者の強欲は止まるところを知らない。
金利上昇を警戒し売り向けていたマネーの巻き戻しと失望売り。
ヘッジファンドの資金流入如何で市場の論理は簡単に一変するいい証左と言える。
今のFRBは市場とうまく対話しながらも毅然と引き締め姿勢を示し、利上げを粛々と進めていく決意を示しても、僅かな隙があれば、強欲な市場はすぐに楽観へと怒涛の織り込みに突き進む。
しかし、市場参加者の強欲は止まるところを知らない。
金利上昇を警戒し売り向けていたマネーの巻き戻しと失望売り。
ヘッジファンドの資金流入如何で市場の論理は簡単に一変するいい証左と言える。
今のFRBは市場とうまく対話しながらも毅然と引き締め姿勢を示し、利上げを粛々と進めていく決意を示しても、僅かな隙があれば、強欲な市場はすぐに楽観へと怒涛の織り込みに突き進む。
それは相場は噂で買い(売り)、事実で売る(買い戻す)のがセオリーで、強気相場は悲観の中に生まれ懐疑の中で育ち楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく、という相場格言が示す通り。
最大のリスクはチャンスなのにエントリーしないことであり、そのチャンスを手薬煉引いて待っている。ジャクソンホール会議は例年のアノマリー通り、ターニングポンイントとなるのか。
鳩から鷹への目覚め。
既に市場は軌道修正を試みていたものの、出尽くしどころか鳩から鷹へ覚醒か。
ナイトではパウエル議長のスピーチ開演後間もなくリスクオフ優勢の展開。
ほぼ予想されていた通り、噴き値をつかめきれなかったのが悔やまれるが、何とか及第点。
次のFOMCへ期待をつなげるような発言で文字通り見方も思惑も交錯。
しかし、そのおかげもあってか、まさに垂涎の値動き。
朝方には煮え切らない動きが続いていただけに、ようやくナイトの急落が溜飲を下げた。
薄商いながら高値で買い、安値で売り、そのまま持っていてくれるトレーダーがいるから利食いが可能。
それがゼロサムゲーム。
勝負は時の運だが、下手ながらもこのようなトレードができた本日は幸運。
改めて今の戦略を得られたありがたさを痛感する。
米金融施策は正念場、重要な岐路に立たされている。
2016年ジャクソンホール会議に出席した黒田総裁も、任期終了間近。
デイトレードでは特に、米国株とは対照的に日本株が優位。
相対的ともいうべきか、日経優位が際立つ格好に。
日本の金融政策の出口がまだ残されている今、大相場という意味ではアノマリー以上の転機、好機となるのかもしれない。
今回のジャクソンホール会議をターニングポイントに、新たな局面に入るのか、新たなる潮流に期待したい。
本日の損益
デイ ±0円(10枚)
ナイト +260円(10枚)増し玉合算
現在の資金
1,406,520,000円 (+2,600,000円)※手数料考慮せず
本日の損益
デイ ±0円(10枚)
ナイト +260円(10枚)増し玉合算
現在の資金
1,406,520,000円 (+2,600,000円)※手数料考慮せず