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2022.12.19NY-162.92022.12.19NAS-159.3






米国市場は4日続急落

2022.12.202022.12.20上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,568.03(-669.61)
始値 27,257.35
高値 27,339.49
安値 26,416.91

日経225先物 終値 26,520(-700)
始値 27,160
高値 27,270
安値 26,050
出来高 74,816枚

日経平均















































12.20
















12.20日経平均は4日続急落。
先物は小幅安で始まり、日銀金融政策決定会合の結果発表前は小動きで推移。
しかし、日銀はYCC(イールドカーブコントロール)を見直し長期金利10年債の上限幅を0.25%から0.5%に引け上げると発表。
これまで黒田総裁が一切変更を否定していたが、クリスマス前に見事な不意打ち。
為替はドル円で円高が急進。銀行株などを例外にほぼ全面安商状に。

日経平均は千円超下げ、先物では発表後5分ほどで一時安値26,050円まで突っ込む場面も。
その後は値頃感からか買戻しも入るが、発表前の水準に戻ることはなく、結局三角保ち合いの様相を呈したまま局本日の安値圏で取引を終了。

このところの異様な底堅さに辟易していただけに、まさに干天の慈雨。
溜飲が下がる思いに。
駄目押しを期待したが、大台2万6千円まで押し切る動きは見せないまま。
終日売りスタンスだったが、今回も頭と尻尾はくれてやって何とか及第点か。


発表後の動きはまさに2016年4月の日銀ショックを彷彿とさせる。
あの時も一瞬で千円超の安値まで突っ込み、高安幅は1,080円幅に及んでいた。
今回はそれにも増して、高安幅1,220円の振り幅を僅か数分で記録。

2015年8月25日の高安1,180円幅2016年1月29日の高安1,110円など、最近は
千円幅級の往来劇は珍しくないが、イベントによる瞬間的な動きで千円超を振り切る様は特筆すべきものといえ、まさに圧巻。
絶好のチャンスにほかならない。


12.20日銀黒田総裁YCC見直し黒田バズーカ砲第一弾第二弾第三弾と立て続けに緩和政策の拡大を図ってきた日銀。
第四弾を催促するかのように市場の期待がピークに達した2016年4月には現状維持決定しただけで件の千円超安となった日銀ショックはまだ記憶に新しい。
それ以降は劇的なサプライズはなく、米FRBの引き締め開始後も長らく現状維持が続いていた。

しかし、遂にここにきて日銀は政策の一部修正に踏み切った格好に。
異次元緩和政策導入決定から実に約9年9ヵ月ぶりの政策転換といえようか。

9月会合で日銀黒田総裁は当面緩和を維持するとし、「当面というのは数ヵ月の話ではなく、2~3年の話」と明言してまで任期後の政策に予断していた。
その際、変動幅自体の引き上げを含め利上げだとして一切を否定してきた見解を今回一転して利上げでないとした。
黒田総裁は否定しているものの、いずれはYCCの修正はもとより出口戦略が語られる時が来るはずで、どうせ総裁任期後の来年だろうとたかを括っていた市場は見事な不意打ちをくらわされた格好に。
米FRBのパウエル議長のように事前に連銀総裁の発言や番記者へのリークによって徐々に織り込ませつつ市場対話するのとは実に対照的。
考えてみればこれまで日銀は2013年の黒田バズーカ砲第一弾の例のように毎度サプライズ効果を演出してきた。
欧米投資家がクリスマス休暇入りする間隙を縫ったこのタイミングを選んだことからも用意周到といえ、天晴れというほかない。
外国人投資家が帰ってくるクリスマス明けまで猶予が与えられた格好だが、年末、そして2023年に向けて新たなる潮流に期待したいところ。

それでも前日には政府と日銀の2013年協定について見直し観測が出ており、全く兆候がなかったわけではなかった。
日本の場合は事前にあまりリークせず予め公式には否定をしておいて、サプライズ発表するのが通例であり、このようなサプライズ対策はほぼ確立しているおかげでショック態勢を十分に整えられたことが奏功。

いつの時代も生き馬の目を抜く相場の世界にあって、やはり戦略がものを言う。
センチメント、目線はまさにぴったり符合。
改めて運用戦略のありがたさを痛感する一日ともいえた。

本日の損益
デイ +590円(10枚)
ナイト +120円(10枚)

現在の資金
1,503,520,000円 (+7,100,000円)※手数料考慮せず

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