SVBショックによる突っ込み安から一時500円安も寄り引け同値の気迷い十字線
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米国市場は4日続急落。
4日で1500ドルの突っ込み安。
4日で1500ドルの突っ込み安。
週末にSVBフィナンシャルグループ傘下のシリコンバレーバンク(SVB)が18億ドルの巨額損失を計上し、経営破綻。
これを受けて金融不安への警戒感が一気に広まった。
SVBの総資産額は2090憶ドル(約28兆円)で資産規模は全米で16位。
米銀としては2008年リーマンショック時のワシントンミューチュアル破綻時以来となる2番目の規模となる。
一見リーマンショックを彷彿とさせるが、当時とは構造が異なる。
SVBは新興企業から預金を集め、債券に投資。
最近の米FRBによる急激な利上げによって債券が下落。
新興企業である預金者も金利上昇のあおりを受け、急激に預金が流出。
債券で大きな含み損を抱えてしまったところで、売れるものは売るしかない状態に。
これを見て預金者は一斉に預金引き出しに動き、取り付け騒ぎに発展。
米国債を売らないと更なる預金者の引き出し対応ができないので、含み損のまま米国債の投げ売りに追い込まれて巨額損失を計上。
公募増資も失敗し、結局債務超過に陥り経営破綻に至ったというもの。
そもそも満期まで持っていてもよいはずの米国債を含み損状態で売る羽目になったのは、米FRBによる急激な金融引き締めが原因。
これらの破綻を受け、金融不安が広がるのと同時に、俄かにその原因を作った米FRBによる利上げ停止観測まででる始末で、最終到達点も下がり、早ければ5月か6月にも利上げ終了となれば、逆に好材料になって急速な巻き戻しも警戒されるところ。
そんな中、米CPI発表を控えており、思惑が幾重にも交錯する格好に。
目下足元ではリスクオフが進行中である。
リーマンショック時のように不良債権を世界中の大手銀が買っていて連鎖倒産の危機になった金融システム不安とは異なり、一部の偏った預金体系だったSVBの単独事例とも思われた。
更に米FRB、米財務省、米連邦預金保険公社(FDIC)などの米当局が異例にも全額預金保護を早々に決定している。
不安も一時的で急速な巻き戻しも警戒されていたが、めまぐるしくヘッドラインは変わっていく。
SVBの預金保護に相前後して、全米29位のシグネチャーバンクという暗号資産関連企業との取引で知られる銀行までも経営破綻に。
それでも大手銀は軒並み好決算の中、リーマンとは違うと言っても、現実にSVBの信用不安を受けて預金流出が波及、遂には第二のSVBが出てしまった現実がある。
日経平均株価 終値 27,832.96(-311.01)
始値 27,886.21
高値 27,906.97
安値 27,631.53
日経225先物 終値 27,650(-210)
始値 27,650
高値 27,710
安値 27,370
出来高 57,583枚
日経平均は続急落。
先物は210円GDで始まり、寄り付き直後こそ買戻しが先行するも、一時高値27,710円で頭打ち。
9時直後から棒上げ商状から下げ幅を急速に拡大。
一時安値27,370円まで突っ込む場面もあったが、上海が始まると下げ渋り、午後には切り返す展開に。
中盤こそ戻りも鈍かったが、引けにかけては急速に下げ幅を縮小。
結局寄り引け同値の気迷い十字線で終えている。
ナイトに入っては改めて売り直され2万7千円割れ目前まで突っ込む場面も。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。
先物は210円GDで始まり、寄り付き直後こそ買戻しが先行するも、一時高値27,710円で頭打ち。
9時直後から棒上げ商状から下げ幅を急速に拡大。
一時安値27,370円まで突っ込む場面もあったが、上海が始まると下げ渋り、午後には切り返す展開に。
中盤こそ戻りも鈍かったが、引けにかけては急速に下げ幅を縮小。
結局寄り引け同値の気迷い十字線で終えている。
ナイトに入っては改めて売り直され2万7千円割れ目前まで突っ込む場面も。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。
過去の金融危機の例を見てみても、1997年の山一証券、拓銀破綻の前には東京ローカルの信用組合2社の破綻が端緒となっている。
そして1998年には長銀や日債銀の破綻にまで発展したのはまだ記憶に新しい。
近年でいまだ最大の金融危機とされているリーマンショック時も、ベアスターンズの破綻が端緒だった。
そしてワシントンミューチュアル(サブプライムローンショック・パリバショック)の破綻、その翌年にリーマンブラザーズが破綻し、最大の金融危機を迎えたという経緯がある。
今回のSVB破綻も米国のローカルで新興企業に限定されているとはいっても、中国への送金先としても重要な枠割を果たしているとされており、その影響はまだ予断を許さない。
連鎖する要因は当時と異なるといってもバタフライエフェクトのように波及していくのは昔も今も変わらない。
そして1998年には長銀や日債銀の破綻にまで発展したのはまだ記憶に新しい。
近年でいまだ最大の金融危機とされているリーマンショック時も、ベアスターンズの破綻が端緒だった。
そしてワシントンミューチュアル(サブプライムローンショック・パリバショック)の破綻、その翌年にリーマンブラザーズが破綻し、最大の金融危機を迎えたという経緯がある。
今回のSVB破綻も米国のローカルで新興企業に限定されているとはいっても、中国への送金先としても重要な枠割を果たしているとされており、その影響はまだ予断を許さない。
連鎖する要因は当時と異なるといってもバタフライエフェクトのように波及していくのは昔も今も変わらない。
これがきっかけで金融政策のターニングポイントとなるかにも、手薬煉引いてチャンスを待ちたいところだが、危機対応も含め、改めて運用戦略のありがたさを痛感する今日この頃。
本日の損益
デイ +280円(10枚)
ナイト +350円(10枚)増し玉合算
現在の資金
1,563,920,000円 (+6,300,000円)※手数料考慮せず
デイ +280円(10枚)
ナイト +350円(10枚)増し玉合算
現在の資金
1,563,920,000円 (+6,300,000円)※手数料考慮せず