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2023.05.18NY+115.12023.05.18NAS+188.2







米国市場は続急伸。

2023.05.192023.05.19上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 30,808.35(+234.42)
始値 30,847.36
高値 30,924.57
安値 30,679.16

日経225先物 終値 30,900(+310)
始値 30,910
高値 30,940
安値 30,680
出来高 46,651枚

日経平均




































33年ぶりの空は日本だけ澄み渡って青かった。
2021年に31年ぶりの高値を更新し、1年半調整を続けてきたが、コロナ明けとともに感慨も一入。


5.19日経平均は7日続急伸。
5日連続で四本値揃って1年半ぶりの高値を更新中。
指数は2021年のバブル後高値を更新し、1990年8月以来、実に33年ぶりの高値水準を回復。
1990年8月というと、湾岸戦争の発端ともなったイラクによるウェート侵攻の頃である。

先物は320円GUで始まり、寄り付き直後こそ一時高値30,940円をつけるが、間もなく棒下げ商状から上げ幅を急速に縮小。
一時安値30,680円まで突っ込む場面もあったが、早々に底打ち。
上海開場とともに再び上値を試すが、2万1千円の連続代替わりには逡巡したのか、結局朝方の高値の前に失速。
保ち合いのまま引けている。

ほぼ想定シナリオ通りだったが、朝方の売りも限定的。
イニシャルレンジで早々に収束。
終日短期回転が奏功したものの、下手ながら何とか及第点といったところか。


前回のバブル後高値更新時、2021年では更新直後に岸田ショックで水を差されたが、今回も急上昇に乗り切れていない投資家からは高値警戒感から急落を観測する論調が目立つ。
しかし、他方で、もうはまなだりともいう格言もある。
まずは一服感が先に立ったものの、すぐさま切り返しており、セルインメイのアノマリーも恐れぬ上げっぷり。


かつて日本株が上昇する時はファンダメンタルズではなく、決まって政治の転換点が予感される場面だった。
2000年代の投資ブームを牽引したのは小泉首相誕生、そして2005年郵政解散だったことはまだ記憶に新しい。
2012年の衆議院解散後の一斉リスクオン、その後の怒涛のアベノミクス相場の到来も然りで、旧態依然とした政治体制を打ち壊し、政局への期待が生じると、決まって外国人投資家が参入し、日経平均は節目を突破してきた。
今回も安部政権前の自民党に戻ってしまった感があり、再びそれを打ち壊すマグマが噴出してきた感もある。
もっとも、肝心の日本国民の若年層が政治に無関心であるせいで今すぐに政権交代が起こる兆候は見られない。
現在は消去法的に買われたり、バフェット氏による連想買いなどが後押ししているが、自社株買いも一過性のもの。


G7広島サミットG7広島サミット







さしずめ自国開催のG7広島サミットにおいて岸田首相のリーダーシップを期待するご祝儀相場といった感もある。

政局というよりも単なる安定政権という見方か。
日本の政治というと、バブル後は小泉政権や安倍政権を除いてほぼ毎年首相がコロコロと変わっていただけに、珍しく長期政権の目を見出したのだろうか。
はたまた、その裏で、外国人の目には維新の会の地方選での躍進に変化を見出しているのかもしれない。
2017年10月の16連騰小池劇場衆院選イベントドリブンによるものが大きかった。
小泉劇場と維新躍進が重ならないまでもないが、当面はその安定と政権交代もありうるという刺激の両方なのかもしれない。

そういった意味で、ババ抜き相場の様相も呈してきているが、最大のリスクはチャンスなのにエントリーしないこと。
先物主導で上がっても下がっても丁度良いボラティリティで利益が得られるのが日経225先物の良いところ。
2年前にも感じたことだが、33年ぶりの空を吹き抜ける風は実に心地よい。
今回はもう少し長くこの空中戦が続いてくれるだろうか。
いずれにしても、これまで何度も未曽有の相場、その歴史的転換点において助けられたが、久方ぶりの歴史的大相場到来に改めて感謝したい。


本日の損益
デイ +170円(10枚)
ナイト +180円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,619,720,000円 (+3,500,000円)※手数料考慮せず