慰霊の日 日経平均は高安千円幅の大往来
米国市場はまちまち。
米パウエルFRB議長が前日に続いて上院で議会証言。
米利上げの停止期待と継続への警戒が交錯する中、英中銀はまさかの0.5利上げを決定。
依然としてインフレ退治ははかどらず、引き締めムードがぶり返した格好に。
日経先物(左) /上海総合 (右)休場
日経平均株価 終値 32,781.54(-483.34)
始値 33,458.35
高値 33,533.47
安値 32,575.56
日経225先物 終値 32,670(-500)
始値 33,450
高値 33,520
安値 32,520
出来高 77,769枚
日経平均は500円安の続急落。
先物は280円GUで始まり、寄り付き直後こそ買いが先行するも、9時前には早々に一時高値33,520円で失速頭打ち。
それでも序盤はまだ底堅く推移していたが、9時半をすぎた頃から急速に下げ幅を拡大。
上海は前日に続いて端午節で休場で、あっさりマイナスに転じ一段安。
ほぼ断続的に押し崩されていき、後場開場後も下値を切り下げ、一時安値32,520円まで突っ込む場面も。
終盤は引けにかけて下げ渋る展開となったものの、戻りも限定的で、結局本日の安値圏で終えている。
高安幅は実に千円に及ぶ大往来。
まさに最大のリスクはチャンスなのにエントリーしないこと。
手薬煉引いて待っていた甲斐があったというもの。
欧米中銀の引き締め継続もあるが、既に寄り付き前にわかっていながら、高寄りから場中で売り崩すバターンは先月の10年越し5.23ショックも彷彿とさせる。
以前はサーキットブレーカーも発動され、さらに大荒れの展開もあったが、震災後の日経225先物は売り崩されてもブレーカー発動もなく、小康を得るのが早い。
高安千円幅の大往来は2016年4月の日銀ショックや最近では昨年12月YCC改定時の日銀ショックもが記憶に新しいが、むしろ干天の慈雨といったところだろうか。