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NY-NAS2023.10.06
NY-NAS2023.10.09
10.09
2023.10.07
米国市場は続急伸。
中東情勢が再び緊迫。
序盤は地政学的リスク回避の動きが見られたが、原油高騰、はたまた利上げ見送り観測まででるや、あっさりアク抜け。
結局巻き戻し騰勢へ。
2023.10.10-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,746.53(+751.86)
始値 31,314.67
高値 31,818.26
安値 31,314.67

日経225先物 終値 31,730(+650)
始値 31,350
高値 31,820
安値 31,330
出来高 46,926枚
日経平均
10.10
日経平均は寄り底から急反発。
先物は270円GUで始まり、間もなく棒上げ商状から上げ幅を急速に拡大。
中盤は伸び悩む場面もあったが、戻り売りも限定的で、終盤にかけてじりじりと上値を更新。
引け前には一時高値31,820円をつけながら、結局本日の高値圏で取引を終了。

Attack On Israel How raids began on Oct.7
50年ぶりに本格的な中東戦争に発展か。
10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃。
16年間封じられていた壁はあっさり突破され、戦線は日を追うごとに拡大し、戦争状態に突入している。

イスラエルの諜報機関であるモサドは一体何をやっていたのか。
米CIAに匹敵する情報分析力を持つイメージだったモサドでさえ全く察知できなかったのは驚きである。

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奇しくも1993年オスロ合意から30年という節目。
更には第4次中東戦争が開戦した1973年10月6日とほぼ同じタイミングであり、実に50年ぶり。
モサドを出し抜くなんてハマスの入念さと、作戦決行にこの日を選んだところに、その執念が滲み出ている。
憎しみは50年を経ても消えないということか。

ラビン首相とアラファト議長が握手をするなどという光景をあの当時誰が予想できただろうか。
1994年のありえない光景も、かりそめの平和にすぎなかったのだが、その後の中東情勢の泥沼化は周知の通り。
2008年のイスラエル軍によるハマスへの攻撃、そして2021年5月のイスラエルとハマスによる停戦合意はまだ記憶に新しい。

これまでもアラブ勢とイスラエルとの間の紛争は絶えなかったが、今回と比べれば小競り合いや局地的テロレベルに思えるほど、規模が全く異なる。
また人質にされ無惨にも虐殺された民間人に外国人も多く含まれるというのが大きい。

10.7
怒りの反撃を開始したイスラエル。
ネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にある」とする声明を発し、これに応戦する構え。
怒涛の報復作戦が始まり、いよいよ50年ぶりに戦いの火蓋が切って落とされた格好に。
核兵器の保有が確実視されているだけに、第5次中東戦争というレベルを超えて、第三次世界大戦すらありえる。
仮にそうなれば後世の歴史観ではロシアのウクライナ侵攻から大戦の始まりと見るのかもしれない。
まさしくこの争いの火種はバタフライエフェクトの如く飛び火しており、なお現在進行形。

以前だったら、サウジアラビアやイランが参戦したりでアラブ勢の加勢も相まってカオス状態になることが容易に想像できたが、今やイスラエルはUAEやサウジとさえ関係が正常化しており、情勢が10年前とまるで違う。5年前の米トランプ前大統領によるイスラエル大使館のエルサレム移設もいい例で、着実に外堀を埋められてきたのである。
それがかえってハマスの焦りを生んだのかもしれない。
彼らはいわば本当の意味での確信犯。自らの聖地奪還の為、異教徒を殺すこともいとわない、いわば正義の戦い、聖戦である。
しかし、無差別に民間人を人質にして殺すなど、非イスラム圏の人間から見れば、非人道的で、テロ以外の何物でもない。
イスラエルから見れば、彼我の戦力差は圧倒的だが、イスラエルがエルサレムを独占している限り、このパレスチナ問題は永遠に解決しないかもしれない。
ノーベル平和賞も無駄になってしまったが、あのオスロでの握手すら、かりそめの平和にすぎなかった。
今回の戦争で一体どれだけの血が流れ、一体どれだけの、わずかで短い平和な時間がもたらされるのだろうか。
かの地での繰り返す戦争の歴史は皮肉としか言いようがない。

地政学的リスクは一旦リスクオフが鉄則だが、オイルショックよろしく、中東情勢に限っては原油が絡むと景気減速から利上げ打ち止めにまで思惑がおよび、悪いニュースも良いニュースに転換される今日この頃。
今回はいつにも増して先取りによる巻き戻しも早かった。
終日買いスタンスだったが、あっさり振り落とされて早々に退散。
やれやれ。

デイ ±0円(10枚)

現在の資金
1,782,620,000円 (±0円)※手数料考慮せず

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