米CPIショック後は押し切れず、日米首脳会談とともにコツンと朝から巻き戻し ドル円は153円を突破 1990年以来となる34年ぶりの円安水準に

さしずめ米CPIショックともいうべき突っ込み安だが、セリングクライマックスには程遠い。
長期金利は4.5%台、5ヵ月ぶりに高い水準。
日本時間の前日まではドル円で152円台を突破した、一旦小康を得た格好だったが、円安はその後も加速。
遂に一時153円をも突破。
介入警戒感もなんのその、実に1990年以来、34年ぶりとなる歴史的な円安水準に突入。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 39,442.63(-139.18)
始値 39,090.68
高値 39,473.48
安値 39,065.31
日経225先物 終値 39,410(-140)
始値 39,040
高値 39,500
安値 39,020
出来高 31,700枚

先物は510円GDで始まり、寄り付き直後こそ一時安値39,020円まで突っ込むが、大台割れ寸前ですぐさま切り返し、間もなく棒上げ商状から下げ幅を急速に縮小。
戻り売りをこなしながらも断続的に上昇し、午後には終盤にかけて一段高。
一時高値39,00円まで回復しながら、引け直前に伸び悩むも、結局本日の高値圏を維持して取引を終了。
他方、前日に続いて日本の総理大臣として9年ぶりに国賓待遇で訪米中の岸田総理は日米首脳会談後に記者会見とともに演説。
対中国を見据えたテクノロジー中心の安全保障の取り組み、防衛費増額、日本企業による米国への投資拡大などをアピール。



対中国を見据えたテクノロジー中心の安全保障の取り組み、防衛費増額、日本企業による米国への投資拡大などをアピール。



宇宙開発においてもJAXA、トヨタなどが開発する月面探査車両の技術協力とともに米国人以外で初となる日本人の月面着陸を予定するアルテミス計画など、対中安全保障のみならず、テクノロジー分野において官民一体の連携強化が著しい。
対中姿勢での連携強化は菅前総理の訪米時と変わらないが、一層鮮明になった格好に。
これまで事務方レベルで水面下で協議が重ねられてきた議題が公式に決定された瞬間でもあるが、壮大さという点でいずれも目を見張るものが多い。
マイクロソフトのAI設備投資に続いて、NTT、NTTドコモが中心となって夫々開発を進めているIOWN、光の半導体やオープンRANについても両国政府で支援する方針を首脳同士で公式に決定。
オープンRANは異なるメーカーの機器を組み合わせて形態などのモバイル通信網を構築する仕組みで、基地局シェアトップのファーウェイなどの中国勢に対抗する狙いがあり、こちらも日米が連携して推進することを確認。
このように今回の首脳会談はテクノロジー分野で特筆する点も多い。
対中姿勢での連携強化は菅前総理の訪米時と変わらないが、一層鮮明になった格好に。
これまで事務方レベルで水面下で協議が重ねられてきた議題が公式に決定された瞬間でもあるが、壮大さという点でいずれも目を見張るものが多い。
マイクロソフトのAI設備投資に続いて、NTT、NTTドコモが中心となって夫々開発を進めているIOWN、光の半導体やオープンRANについても両国政府で支援する方針を首脳同士で公式に決定。
オープンRANは異なるメーカーの機器を組み合わせて形態などのモバイル通信網を構築する仕組みで、基地局シェアトップのファーウェイなどの中国勢に対抗する狙いがあり、こちらも日米が連携して推進することを確認。
このように今回の首脳会談はテクノロジー分野で特筆する点も多い。
また公式晩餐会ではyasobiの両人が招かれ岸田総理の近くに配席されるなど、話題盛り沢山。
前日の152円突破に続いて奇しくも歴史的な為替の急変があったものの、首脳会談においては議題とされているかは不明であり、日本では財務官と財務相による口先介入にとどまっており、実弾投入については依然予断を許さない状況。
介入した場合もこの勢いだと早ければ弾切れになるおそれもあり、
高まる介入への警戒感をよそに、ポジティブ反応が先行中。
やはり国策優位の展開で、売り崩しに期待したが、さしずめご祝儀相場の様相で、プラス圏には及ばなかったものの、終始巻き戻し流れは変わらなかった。
米利下げをあまりにも強く先取りしてきただけに今回のCPIショックでも押し切れていない。
ボルカー議長時代にはボルカー・ショックともいわれる苛烈な引き締め政策を断行したものの、
インフレがまだ下がり切らないうちに利下げをしてしまったために、インフレがぶり返してしまった過去がある。
失業者が増えるまでインフレは終わらない、そしてインフレが上昇していると景気後退に気付けない。
この教訓を踏まえ現FRBメンバーも同じ轍を踏まぬように必死なのだろうが、市場はお構いなしに強欲であり続ける。
朝方の突っ込み安からの売り崩しも早々に一服。
踏み上げ効果にも期待したが、ほどほどで退散。
デイ -40円(10枚)
SA +380円(10枚)
現在の資金
2,089,280,000円 (+3,400,000円)※手数料考慮せず
介入した場合もこの勢いだと早ければ弾切れになるおそれもあり、
高まる介入への警戒感をよそに、ポジティブ反応が先行中。
やはり国策優位の展開で、売り崩しに期待したが、さしずめご祝儀相場の様相で、プラス圏には及ばなかったものの、終始巻き戻し流れは変わらなかった。
米利下げをあまりにも強く先取りしてきただけに今回のCPIショックでも押し切れていない。
ボルカー議長時代にはボルカー・ショックともいわれる苛烈な引き締め政策を断行したものの、
インフレがまだ下がり切らないうちに利下げをしてしまったために、インフレがぶり返してしまった過去がある。
失業者が増えるまでインフレは終わらない、そしてインフレが上昇していると景気後退に気付けない。
この教訓を踏まえ現FRBメンバーも同じ轍を踏まぬように必死なのだろうが、市場はお構いなしに強欲であり続ける。
朝方の突っ込み安からの売り崩しも早々に一服。
踏み上げ効果にも期待したが、ほどほどで退散。
デイ -40円(10枚)
SA +380円(10枚)
現在の資金
2,089,280,000円 (+3,400,000円)※手数料考慮せず