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NY-NAS2024.08.05

米国市場は続急落。
2日間でダウが千ドル超、ナスダックも800ポイントの突っ込み安。
米雇用統計を受けて、景気後退懸念を口実に大幅調整が続いている。
これまでの行き過ぎたリスクオンからすれば相応の巻き戻しなのかもしれない。

2024.08.05-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,458.42(-4,451.28)
始値 35,249.36
高値 35,301.18
安値 31,156.12

日経225先物 終値 31,380(-4,540)
始値 34,250
高値 34,340
安値 30,370
出来高 114,712枚


日経平均
8.5
日経平均は一時4,753円安にまで下げた後、終値でも4千円超の続急落。その下げ幅は歴代1位に。
下落率では12%。ブラックマンデー時の14%に次いで歴代2位。

終値ベースでの下落幅4541.28円は1987年のブラックマンデー翌日に記録した1987年10月20日の3836.48円安を更新し、歴代最大幅を記録している。
前日に歴代2位を更新した下げ幅2,216.63円に続いて凄まじいスピード調整である。

先物に至っては、指数よりもオーバーシュートした結果、あわや3万割れに迫るほどに突っ込んでいた。
前日比ではなく、同日内の高安幅だけで4千円も代替わりするのはまるで記憶がなく、なるほど史上最大なわけである。

先物は1,670円GDで始まり、前日同様に序中盤は売り買いが激しく交錯するが、押し目買いとの攻防の末、午後から下放れ。
急速に下げ幅を拡大すると、あとは真っ逆さまに急降下。
そして遂に3万3千円を割り込む寸前、33,050円まで突っ込んだ刹那、13:26にはこの日初めてのサーキットブレーカーが発動。
10分後の13:36に33,080円から取引が再開されると更に一段安。
あっさり3万2千円をも割り込み31,610円をつけた14:27には2度目が発動。
14:37に31,600円から再開されと、引け前の30分は再び売り買いの攻防が復活。
更に駄目押しするかのように千円も下げ幅を拡大したかと思えば、一時安値30,370円まで突っ込んだ後、結局2度目のブレーカー再開時の水準に戻して引けている。

1日の高安幅だけで3,70円幅、実に4千円に迫る大往来。

今回はブレーカー発動時特有のギャップがあまり発生せず、いずれもほぼ取引停止時と同水準で再開されている為、比較的素直な動きだったといえる。
それでも2回目ブレーカーの再開時はさすがに引け前とあって千円幅の大往来があったが、全体の下落幅に比べれば局地的な小競り合いにしか見えないところが、実に恐ろしい。

相場の急変時においてこれまでもたびたびサーキットブレーカーが発動していたが、日経225先物での発動で記憶に新しいのは2016年6月24日のBREXIT、英国EU離脱を問う英国国民投票の開票中、ほぼ離脱が確実となった瞬間だった。
その他、特筆すべきは東日本大震災から4日後の2011年3月15日。
この日もブレーカーが連発し、日経225先物のラージで驚異の出来高291,543枚というほぼ30万枚の出来高を記録している。

更に遡ればリーマンショックの約1ヵ月後、2008年10月10日には寄り付き後の09:08から15分間の取引停止。
この日は東証でもTOPIX先物でも4分遅れて09:12に発動している。
やはりリーマンショックの余波は大きく、この2008年10月にサーキットブレーカー発動が相次いでおり、
2008年10月14日の09:10から15分間2008年10月16日の09:09から15分間。
それ以前は米9.11の翌日、2001年9月12日にまで遡ることになる。


8.5
8.5

これまでの異様なまでの上げっぷりとこの数日来の下げ方は、まさにITバブル崩壊時を彷彿とさせる。
今年の上昇分をすべて帳消しにし、昨年の10月安に迫る勢い。
まさに歴史的瞬間に立ち会っているものとえるほどに、鶴瓶落としの如く急降下さる様はただただ圧巻。
下手ながら終日売りスタンスが奏功した。

強気相場は悲観の中に生まれ懐疑の中で育ち楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく。

そして、最大のリスクはチャンスなのにエントリーしないこと。

しかし、落ちるナイフを何の戦略もなく無防備でつかむのは危険。

まだセリングクライマックスまでの序の口にすぎないのか。はたまた絶好の買い場となるのか。
下がっても上がっても程よく上下に取れるのが日経225先物トレードのいいところ。

米レイバーデーまでのバカンスシーズン特有のアノマリーがあるにしてもあまりにもダイナミック。
ジャクソンホールで転機となるか、新たなる潮流に期待したい。


デイ +1,670円(10枚)
SA   -40円(30枚)増し玉合算

現在の資金
2,371,850,000円 (+15,500,000円)※手数料考慮せず