SW明けの日経平均は4日続急伸 日米中銀イベントは意外にも穏やかな通過で小康を得た格好に
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米国市場は続伸。
ダウは3日連続で史上最高値を更新。
SW中に特筆すべきものといえば日米の中銀イベント。

9月18日の米FOMCにおいて、米FRBは4年半ぶりに利下げを決定。0.5%もの大幅利下げに踏み切った。
FOMC直前に要人発言から俄かに浮上した、まさかの一足飛び0.5%利下げ観測が現実に。
ボルカー議長、グリーンスパン議長時代の教訓からか、あれほど慎重を期してきただけに一気に2回分もの利下げに唐突感も。
確かに先の米雇用統計後には歴史的な株価急落もあった。
事態が切迫しているのなら、戦力の逐次投入は愚策に違いないし、時には一気呵成になさねばならないこともある。
しかし、かつてのボルカー議長時代のように、引き締めの手を緩めてインフレがぶり返した過去もある。
パウエル議長はこのセンセーショナルな利下げ決定により確実にソフトランディングに持ち込もとする強い意気込みを示したかったのだろうか。
米大統領選挙も近く、景気後退を前にして後手に回ったとのそしりを受けないためにもコミットしておくというわけか。
この決定は全会一致ではなくボウマン理事が異例の反対票を投じている。
理事の反対は2005年以来で異例のことである。

他方、7月に17年ぶりに利上げを決定した日銀は9月20日に開かれた日銀金融政策決定会合で、0.25%の政策金利を据え置き、現状維持とした。
もしこれで追加利上げに踏み切っていたとしたら、歴史的なターニングポイントは、実にちぐはぐなものとなったことだろう。自民党総裁選が近く、総理が誰になるかで政府の横槍も気がかりかもしれない。
日米金利差は確実に縮小する見通しとなるわけだが、為替は130円台から更に大きく突っ込むどころか跳ね返される始末。
あっさり出尽くしの様相でやや円安に振れて、株価は戻り高値水準に付けてきた。ほぼ元鞘に近い格好での連休明け。
中銀イベントは意外にも穏やかな通過で、ひとまず小康を得た格好に。
日経先物(左) /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 37,940.59(+216.68)
始値 38,171.36
高値 38,427.15
安値 37,902.99
日経225先物 終値 37,820(-410)
始値 38,240
高値 38,270
安値 37,690
出来高 27,243枚


日経平均は4日続急伸。
先物は小幅高で始まるが、寄り付き直後には棒下げ商状から急速に下げは拡大。
現物の後場開場直後には一時安値37,690円まで突っ込み、噴値売り優勢となる場面もあったが、午後からは下げ渋って推移。
それでも戻りは限定的で結局安値圏でのヨコヨコのまま本日の安値圏で終えている。
売り崩しに期待したがほどほどで退散。
デイ +270円(10枚)
SA +520円(12枚)増し玉合算
現在の資金
2,597,790,000円 (+8,940,000円)※手数料考慮せず