カテゴリ:
NY-NAS2025.10.10
NY-NAS2025.10.13
米国市場は急反発。
先週末は米トランプ大統領が中国の輸出規制へ対抗する考えを示し、関係悪化懸念からリスクオフが先行していたが、米中首脳会談に前向きな姿勢であることが伝わり巻き戻し優勢に。
また、中東情勢はハマスが人質全員を解放。ガザの和平前進に大きな一歩となるかが期待される。
ダウは4万6千ドルを回復。
S&P500も急落分の半分以上を埋め戻した格好に。
2025.10.14-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 46,847.32(-1,241.48)
始値 47,446.73
高値 47,865.65
安値 46,544.05

日経225先物 終値 46,790(+180)
始値 47,050
高値 47,920
安値 46,600
出来高 52,949枚

前日10月13日(祝日取引)
日経225先物 終値 46,610(+180)
始値 46,590
高値 46,740
安値 46,360
出来高 7,448枚

日経平均
10.14
日経平均は1千円超安の超大幅続急落。一時は前日比1,544円安まで突っ込む場面も。
先週末の公明党離脱ショックにより、先物は先週末のナイトセッションで一時安値45,180円まで突っ込んでいた。
これはその前日9日終値48,800円比では、実に3,620円安に及んでいたのである。
折しも連休を挟んだことから現物では週明け月曜の13日が祝日で休場。
しかし、先物は祝日取引で開場されていたことから1千円超安にまで戻していた。

本日の先物は小幅安、先週末10日終値比では570円GDにまで買い戻されてスタート。
寄り付き直後も買いが先行し、棒上げ商状から急速に上げ幅を拡大。
一時高値46,740円まで値を戻す場面もあったが、その騰勢も長くは続かず間もなく失速し頭打ち。
現物の後場が始まると一転して上げ幅を縮小していってこいの展開に。
朝方の安値を割り込むと、一気に下放れが加速し、一時安値46,360円まで突っ込みむ場面も。
これは先週末の10日終値に比べて1,020円安水準。
再び4万5千円台まで売り直される勢いにも見えたが、結局引けにかけては下げ渋りながら、終値46,610円、前日の祝日取引での終値べースではプラス圏を維持して取引を終了。
先週末比では830円安水準に踏みとどまっている。

終日短期回転が奏功した。
頭と尻尾をくれてやりながら、下手ながら何とか及第点か。

朝方こそ米中関係軟化や中東情勢の好材料も相まってから買戻しが先行していたが、国内の政局不安による影響は大きい。
国民による選挙によらない形で、歴史上稀に見る政局が今、山場を迎えている。
10.14
臨時国会は来週までずれ込み、首班指名選挙をめぐって与野党の動きが活発化。
国民民主党と公明党の幹事長会談だけでなく、更に立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の三党幹事長が会談。
これほどまでに野党の幹事長クラス協議が注目されるのは稀有なことである。

まさに国民民主党がキャスティングボードを握っている証左でもあり、国民民主党の榛葉幹事長の会見が大いに注目された。
国民民主党はあくまで安全保障、原発などのエネルギー政策で方針が完全一致しない限り、ただ数合わせだけの連立には否定的な方針を崩さず。

確かに1993年の細川政権のように、数合わせだけであれば政権交代は可能である。
ただ、今回立憲民主党が玉木氏でも良いとの方針を明らかにしたことで、俄かに政権交代が現実味を帯びてきたものの、報道各社も1993年当時の久米キャスターのような熱気もなく、機運はあまり醸成されていないのもあるだろう。

政策が違ったりして政権が維持できなければ、その後の羽田政権や村山政権然り、短命に終わるのが目に見えているからかもしれない。
玉木氏も目先の総理の椅子にはあまり拘っているようには見えない。
他方、立憲民主党の野田代表は「政権交代できるのは十数年に一度しかない大きなチャンスだ」として、政権交代すること自体を重要視しているように見える。
実際、最大野党の党首であるにもかかわらず、野田氏自身ではなく、はるかに議席数が少ない党の玉木氏を総理にしてでも政権交代の実現に意欲的だ。

しかし、玉木氏は、エネルギー政策と安全保障の点で完全一致がなければ応じない構えで、指名一本化だけの話では、もう玉木総理の可能性はないだろうと思われていた。
市場も高市総理路線継続で、まだ高市トレード前の水準までは押し切ってない。

しかし、ここで立憲民主党の安住幹事長が、「原発ゼロに拘っていない」とし、「安全保障だって公明党も大きな隔たりがあるが、それでも安倍政権時に結局一緒にやっていたわけであるので、できないわけではない」と発言するなど譲歩を見せ始めたのである。

ただ、これは言い換えれば立憲民主党も譲歩するのだから、国民民主党もある程度譲歩すべきとする考えにも聞こえる。
立憲だけが譲歩して、果たして立憲の議員は納得するのだろうか。
どんどん外堀を埋めてきた格好だが、玉木氏との温度差は依然として大きいままだ。

玉木氏は安全保障と原発再稼働は絶対に譲らないので、立憲民主党の議員からは数が少ない党なのに上から目線すぎると不満の声も。
本来であれば立憲民主党の議員が玉木氏を総理にすることなんて納得するはずがないわけであり、仮に政権交代が実現しても、一枚岩になれず、このような声が噴出してくれば、早晩瓦解する可能性が高い。

参議院で過半数が得られない状況で、衆院の2/3再議決にも限界があり、法案はほとんど通らず、いずれ息詰まることが見えているのだろう。

玉木氏は連立には長い時間の協議が必要とする姿勢を崩していない。目先の総理の椅子には目もくれず、本当に政策重視であることを強調している。
節を曲げてまで総理になるつもりはなく、もっと先を見ているように見える。


更に総理大臣と党総裁を分けて石破政権を存続させる総総分離なる摩訶不思議な案まで出てきており、シナリオはいくつもある。
市場は高市総理で逃げ切りの公算が高いとみているのか、下押しはまだ限定的である。

今月の28日くらいには米トランプ大統領の来日も予定されているのに、今になって先行きは全く分からない。

市場は不透明感を嫌う一方で、僅かに光明が見えれば先走ってリスクオンしてくることもある。
おかげで日経225先物では上下で値幅が取れる格好のイベントドリブンのチャンスが到来したといえる。

本日だけでも高安幅は1,320円に及ぶ大往来。
1千円以上の値下がりは4月の米トランプ関税ショックに端を発した一連の暴落暴騰以来。
4月4日の1,090円安を皮切りに、4月7日に2,800円安4月8日に2,140円高と戻したが、その後4月9日に1,270円安4月10日は2,810円高4月11日に1,120円安へと、連日で超大幅な乱高下となって混迷を深めていったのはまだ記憶に新しい。
もはや一時、日経平均株価が4万8千円にまで達したことで、値嵩的に1千円超の騰落幅は珍しくなくなってきている。
それはまた大きなチャンスともいえる。

市場はリスクオフに揺らされながら、さしずめローラーコースター相場の様相だが、まさに垂涎の値動き。
もう一波乱ありそうだが、手薬煉引いてチャンスを待ちたいところ。


デイ +730円(10枚)
SA  +350円(5枚)増し玉合算

3,213,960,000円 (+9,050,000円)※手数料考慮せず

このページのトップヘ

見出し画像
×