日銀が約1年ぶりに追加利上げ決定 政策金利0.75%は1995年以来となる実に30年ぶりの水準 10年債利回りは2%を突破
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米国市場は反発。

日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 49,507.21(+505.71)
始値 49,387.71
高値 49,766.96
安値 49,257.15
日経225先物 終値 49,560(+410)
始値 49,330
高値 49,880
安値 48,280
出来高 17,708枚


日経平均は急反発。ただ現物引け時の水準は前日の下落分を埋め戻し、一昨日の水準とほぼ同水準にとどまっている。
先物は180円GUで始まり、日銀金融政策決定会合の結果発表を控える中、序盤は売り買いが交錯しながらもじりじりと上値を切り上げていく展開に。
日銀発表の12:19直後には買いが先行し、棒上げ商状から一時高値49,880円まで値を伸ばす場面もあったが、5万円には届かず間もなく失速。
戻り売りも限定的で、終盤伸び悩みながらも売り崩しはなかったが、現物引け後の15:30から日銀植田総裁の会見が始まると、やや現物引けの水準から下押しされ、結局本日の中央値水準で取引を終了。
現物の取引時間中はソフトバンクGは6%高、アドバンテストが2%高とAI半導体関連株の軒並み上昇もあり、終始堅調に推移していた。
これで今年最後の中銀イベントを終えたことになりアク抜け感もあったくらいである。
終日短期回転が奏功した。
やはり戦略がものを言う。
改めて運用戦略のありがたさを痛感する一日ともいえた。

本日の日銀金融政策決定会合において、日銀は0.75%へ追加利上げを決定。
実に1995年以来となる30年ぶりの水準である。
前黒田総裁による2022年12月のYCC上限引き上げが事実上の利上げ再開だったが、その後植田新総裁が2023年7月にYCCを柔軟化修正。
2024年3月には大規模緩和政策を終了しマイナス金利も解除した。
2024年7月にはゼロ金利から名実ともに脱却し0.25%への利上げを決定。
これがその翌8月5日の令和のブラックマンデーの遠因にもなったが、その後の追加利上げは半年後の今年1月。この時0.5%に追加利上げをして以来、ほぼ1年間利上げがなかったのである。
ようやく今年2回目の利上げ決定だが、僅かゼロから0.75%に至るまで、YCC修正より実に3年、利上げ再開から1年半も要したことになる。
利上げ自体は12月1日における植田総裁の講演やその後事前報道で地ならしされていたことも相まって、サプライズ効果はなく無事通過。
焦点は今後の利上げペースやどこまで引き上げていくかのスタンスにかかっており、会見が始まるまでは乱高下も限定的だったものの、それでも高安幅は600円と大往来といえ格好のデイトレ日和といえた。
今年1月以来、利上げしそうでなかなかしてこなかったことから、ウクライナ戦争勃発以来、急速に加速してきた円安による物価高が問題視もされてきた。
植田総裁は会見で、中立金利の下限やターミナルレート(到達点1.25%)を特段切り上げたり積極利上げを示唆する発言もなく、ややハト派に受け取られたのか、ナイトに入っては190円GUで始まり上放れしている。
明らかに利上げペースは鈍化しており、日銀は本気で追加利上げするのかと市場に見透かされているのか、為替の円安基調は今回のイベントでも変わっていない。
ドル円は利上げしてなお円安が加速。
植田総裁の会見後、慎重な姿勢を示したと受け取られたのか、一時157円台をつけている。

他方、10年債利回りは既に会見前の3時すぎの時点で2.02%をつけ、遂に2%の大台を突破。これは26年ぶりの高水準である。
10年物はアベノミクス前でだいたい1%前後、景気が回復基調だったリーマンショック直前や2007年以前でもあまり見なかった数字である。
銀行の定期預金が8%くらいだった頃、バブル崩壊前の当時は公定歩合だったが、6%からは下り坂の一途だったのがこの数年の記憶の大半。
なので、これをどう巻き戻ししていくかは政府と日銀の手腕にかかっている。
当然当時と国債の債務額が桁違いであり、国債の利払いを考えれば利上げを遅らせたい高市政権、そして足元の円安による物価高を何とかしてくれという国民の声との攻防の行方は果たして。
選挙もしばらくなく、解散風もいつぞやのほどの強さはない。
日経平均株価としてはAI半導体関連の寄与度の高い銘柄による振り回しは多少あっても、この円安でトランプ関税がノーダメージ化している輸出企業が牽引しているので、まだ株高基調が続くのか。
今年最後のビッグイベントは大きなショックもなく波乱なく通過し、外国人投資家はクリスマス休暇入りする。
彼らが返ってくるクリスマス明けまではひとまず小休止といったところだが、この余勢を駆って掉尾の一振となるか、新たなる潮流に期待したい。
デイ +150円(10枚)
SA +250円(5枚)
3,353,090,000円 (+2,750,000円)※手数料考慮せず

