カテゴリ

カテゴリ:時事ニュース

米中暫定合意発表を前後に巻き戻し騰勢へ TOPIXは12連騰 日経225先物は一気に3万8千円台を回復し上放れ

カテゴリ:
NY-NAS2025.05.09
米国市場はまちまち。
2025.05.12-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 37,644.26(+140.93)
始値 37,697.28
高値 37,726.44
安値 37,417.39

日経225先物 終値 37,700(+180)
始値 37,760
高値 37,840
安値 37,440
出来高 24,055枚
日経平均
5.12
TOPIX

日経平均は3日続伸。TOPIXは12連騰。
先物は240円GUで始まり、序盤は高寄りから戻り売りが先行。
後場開場直後には、一時安値37,40円まで押し戻される場面もあったが、米中合意観測や米株先の巻き戻し優勢も相まってじりじりと再騰勢の展開に。
しかし、日中の取引時間中には動かず、結局朝方の水準で落ち着き取引を終了。
5.12
引け後には午後4時すぎに米中合意が一気に進展したことを受け、為替はドル円で3円ほどの円安ドル高へ急進。
米株先、ナイトセッションともに上放れの展開に。
米国は中国に対する追加関税を145%から30%に引き下げると発表。
事前にトランプ大統領自身が明言していた80%を遥かに下回る水準で市場はサプライズ反応。
水面下での攻防は知る由もないが、中国は報復関税発動後も一切引かない構えだったことを思えば、結局中間選挙を意識せざるを得ないトランプ氏の方がチキンレースを降りて先に矛を収めたようにも映る。
こう見ると、やはり選挙を気にしなくてもいい一党独裁はドラスティックさでは、かなわないということなのだろうか。
兎にも角にも90日の暫定動意とはいえ、再び小康を得て、市場はリスクオン再始動。
絶好の買い場を勇み足で不発に終わったものの、終日買いスタンスでほどほどで退散。
やれやれ。

デイ -40円(10枚)
SA  +850円(7枚)増し玉合算

現在の資金
3,011,460,000円 (+5,690,000円)※手数料考慮せず

朝令暮改と一喜一憂 トランプ関税90日停止で怒涛の巻き戻し騰勢 ダウは史上最大の上げ幅の+2,962ドル、約3千ドル超高を記録 日経平均は歴代2位の上げ幅

カテゴリ:
NY-NAS2025.04.09
米国市場は急反発。
ダウは約3千ドル高を記録。+2,962.86ドル高は歴代最高の上げ幅。
4.9
4.9
トランプ大統領が相互関税を90日間一時停止する方針を発表。
前日には一部報道で同じ内容がリークされて1,400ドル高していたダウが、トランプ大統領やUSTRグリア代表が否定して300ドル安にまで値を消していた背景があるが、結局延期を決定するという、否定に否定を重ねて僅か1日で360度回ってきた格好に。
4.9

鉄鋼アルミや自動車などの個別のものは除いて、4日発表の一律10%ベースに一旦据え置くというもの。
例外は中国で、この日中国は84%の報復関税で対抗。
これに対し米国は21%を追加し計125%の関税を課すと更に応酬。

面子を重んじる中国と違ってか、まさに朝令暮改だが、振り上げた拳をこうも簡単に下せる臨機応変、柔軟さ。
おかげでマーケットインパクトも史上最大規模に。
僅か90日間という暫定措置にもかかわらず、ダウは過去最大の上げ幅で反応。

2025.04.10-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 34,609.00(+2,894.97)
始値 32,321.21
高値 34,639.39
安値 32,320.66

日経225先物 終値 34,640(+2,810)
始値 35,070
高値 35,080
安値 34,140
出来高 55,937枚
日経平均
4.10
日経平均は約1,300円安の急反落。3日連続で千円超の騰落を記録。
歴代最高の下げ幅を記録した昨年の令和のブランクマンデーの翌日で、過去最高の上げ幅を記録した8月6日の+3,217.04円に次ぐ史上2番目の大きさである。

前日終値が31,830円であり、一夜にして実に4千台もの大台替りを実現した格好に。
先物は前日ナイトから急上昇した流れを受けて、前日比3千円超、3,240円GDでスタート。
4.9
日本時間02:19から棒上げしており、一時高値35,140円まで値を戻していたが、寄り付き後は噴値売り優勢の展開に。

このリバウンドがいつまで続くか不透明な中、しっかり利益確定をしておこうという市場参加者が多かったこともあってか、序盤は棒下げ商状から急送に上げ幅を縮小。
3万5千円を割り込んで一時安値34,140円まで突っ込む場面もあったが、中終盤は下げ渋って推移。

ヨコヨコながらそのレンジも平常時に比べれば大きく、売り買いが激しく交錯。
それでも、更に売り込む動きは限定的で、約3千円高水準を維持して引けている。
終日売りスタンスで売り崩しに期待したが、あっさり振り落とされて早々に退散。

デイ +390円(10枚)
SA  +170円(15枚)増し玉合算

現在の資金
2,986,090,000円 (+6,450,000円)※手数料考慮せず

日経平均は急反発 前日の千円超安から半値ほどを埋め戻す自律反発 米ウクライナ首脳会談は泥仕合に

カテゴリ:
NY-NAS2025.02.28
米国市場は急反発。
2.28
2月28日に開かれたトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は、口論の末、もの別れとなり、鉱物資源開発の合意も破談に。
直接的な口撃のきっかけはバンス副大統領で、礼節に対する苦言からヒートアップ。
それ以前に、ゼレンスキー氏がバンス氏の質問に対して言葉足らずで淡白な返答をしたことがきっかけだったようにも見える。
ゼレンスキー氏も相手が副大統領だからなのか、やや丁寧さにかけていたものだから、バンス氏は突然カチンときたかのように語気を荒げ、ゼレンスキー氏を責め立て始めた。

バンス氏が「大統領執務室に来て、米メディアの前で訴えるのは失礼」、「この執務室でまだ一度もお礼を言っていない」と攻撃。
ゼレンスキー氏も負けずに応戦したものだから、次第に泥仕合の様相に。
通訳を介さず、母語でない英語で口論を始めてしまったことが、結果的に思わぬ悲劇につながった模様。

あくまで副大統領が口火を切った格好だが、トランプ氏もやがて参戦。
とても首脳会談とは思えない前代未聞の言い合いだが、メディアの前でなく、カメラが入っていない会談であれば大国が恫喝するシーンとして同じような事例は歴史的に枚挙に暇はないだろう。
トランプ氏としてはロシアと交渉した手前、ポーズなのか、最初から破談にするつもりだったのかもしれないが。
ゼレンスキー氏もバンス氏の挑発に乗らずに、もう少し丁寧な受け答えに徹していれば、結果は異なっていたかもしれない。
米副大統領は未来の大統領になる可能性が高い。
バイデン氏もオバマ政権時の副大統領で、その後、その知名度で大統領になった人。バンス氏も同じ路線とたどる可能性もあり、禍根を残すのは得策ではないはず。

表面上はゼレンスキー氏の短気で破談となったように見える。
しかし、内情としては米露で既に話を決めていて、それに納得はしないゼレンスキー氏という構図。

まるで大国同士で戦後処理を秘密裡に決めたヤルタ会談を想起させる。
ゼレンスキー氏を辞任させようとしているのなら、一連のやり取りはすべて腑に落ちるのである。
こんな劇を見せられると、言葉の選択が生命線となると思い知らされるとともに、改めて安倍元首相が真っ先にトランプ氏当選後に駆け付けてのあの外交がいかに奏功していたかが、浮き彫りになるというもの。

小国が戦争に自らの力だけで勝利するのは難しい。土台無理なのだろう。
戦後日本は「負けて勝つ」方法を模索した。
戦後の吉田茂元首相が、これらの思いに重なる。

2025.03.03-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 37,785.47(+629.97)
始値 37,617.50
高値 37,827.62
安値 37,372.26

日経225先物 終値 37,860(+750)
始値 37,680
高値 37,890
安値 37,370
出来高 42,880枚
日経平均
3.3
日経平均は急反発。前日の千円超安から半値以上を埋め戻した格好に。
先物は570円GUで始まり、寄り付きや9時直後こそ買戻しが先行する場面もあったが、間もなく失速。
早々に売り戻されて、急速に上げ幅を縮小。
一時安値37,370円まで突っ込む場面もあったが、10時すぎには一転して切り返す展開に。

午後には朝方の高値を上回り、引けにかけて一段高。
一時高値37,890円をつけながら、結局ほぼ高値引け水準で引けている。
踏み上げ効果に期待したが、あっさり振り落とされて早々に退散。

デイ -50円(10枚)
SA  +270円(10枚)増し玉合算

現在の資金
2,898,230,000円 (+2,200,000円)※手数料考慮せず

日経平均は4万円前の戻り待ち攻防で足踏み続く 米国務長官人事はリスクオフ先行で反応

カテゴリ:
NY-NAS2024.11.11
米国市場は連日で三指数揃って史上最高値を更新中。
S&P500は初の6000ポイント台乗せ。2024.11.12-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,376.09(-157.23)
始値 39,642.78
高値 39,866.72
安値 39,137.89

日経225先物 終値 39,410(-140)
始値 39,610
高値 39,880
安値 39,140
日経平均
11.12
11.12

日経平均は3日ぶりに反落だが、TOPIXは小幅ながら3日ぶりに反発。
この数日の日経平均とTOPIXの騰落は、まちまちの結果が続いている。

先物は小幅高で始まり、序盤は売り買いが交錯しながらじりじと上げ幅を拡大。

11.12
11.12

一時高値39,880円まで値を伸ばす場面もあったが、朝方にトランプ氏が国務長官に対中強硬派で知られるルビオ氏を指名したことが伝わると、一転して急落。

米中間における半導体輸出規制が強まる警戒感からかリスクオフが先行か。
棒下げ商状からあっさりマイナス圏に突っ込み、中終盤にかけては更に一段安。
一時安値39,140円まで下げ幅を拡大するが、引けにかけてはやや下げ渋って取引を終了。
折しも売りで反応した東京エレクは引け後に好決算を発表している。

国家安全保障担当補佐官は元グリーンベレー出身のマイクウォルツ氏を起用するらしい。
これはまた、いよいよ過激さはエスカレート、風雲急を告げるといえようか。

今後も注目される米次期政権人事に一喜一憂する相場となるのか。
他方で高まるボラティリティに期待できそうではあり、来るべき大いなる相場のために準備は万端にしておきたいが、はてさて。

終日短期回転が奏功。
売り崩しに期待したが、ほどほどで退散。

デイ +370円(10枚)
SA   +200(10枚)増し玉合算

現在の資金
2,744,350,000円 (+5,700,000円)※手数料考慮せず

日経平均は中東情勢、地政学的リスクオフにより急落するも、夜間先物では石破・植田会談でのハト派色から再騰勢

カテゴリ:
NY-NAS2024.10.01
10.2
米国市場は反落。
前日燻っていた地政学的リスクが現実に。
イランは1日(日本時間で2日2時半頃)、イスラエルに対し弾道ミサイルを発射したと発表。
4月以来の大規模攻撃で再び第5次中東戦争に発展する懸念も。
その数180発以上とされ、中東情勢が緊迫化。
10.2
大半は迎撃されたとされており、まだイランによる一定の配慮がうかがえるが、イスラエルのネタニヤフ首相は報復を宣言。
即時応戦していない辺り、まだ全面戦争へのフェーズに変わるのか不透明。
まだお互い牽制し合うだけのポーズ、小競り合いにとどまるならいずれ戻すのだろうが、市場では一旦リスクオフが先行している。

2024.10.02-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)休場

日経平均株価 終値 37,808.76(-843.21)
始値 38,136.20
高値 38,213.54
安値 37,651.07

日経225先物 終値 37,750(-1,020)
始値 37,890
高値 38,210
安値 37,750
出来高 31,575枚
日経平均
10.2
日経平均は急反落。
地政学的リスクオフから、朝安後一段安。前日上昇分を帳消しにする格好に。

先物は880円GDで始まるが、序盤は買戻し先行。
あっさり3万8千円台を回復し、一時高値38,210円をつけるが、自律反発は早々に一服。
中盤は狭いレンジで膠着し、三角保ち合いの様相を呈していたが、終盤になって保ち合いを大きく下放れ。
引けにかけ一段安し、結局37,750円まで突っ込む安値引けで取引を終了。

10.2
ナイトに入っては石破総理と日銀植田総裁の会談で動きが。
そのハト派的発言やこれまでの緩和を継続する方針が改めて伝わると、市場は安心感からか巻き戻し再騰勢に。
自民党総裁選直後には石破ショックからリスクオフが進んでいたが、高市トレード直前の水準近くにまで回復している。

原発やリニアなど、これまで反対を貫いてきた主張を次々と軌道修正。
やはり立場が変われば、人をこうも変えるのか。
「立場が人を作る」というかつての野村監督の言葉を思い出すが、総理大臣ともなれば、信念も微調整していく必要があるのかもしれない。
市場はこの兆しを歓迎し、為替はドル円が一気に巻き戻され円安方向に。
先物も朝方の高値水準を回復している。

それでも踏み上げ効果に期待したが、尽く振り落とされてあえなく退散。
やれやれ。

デイ -80円(10枚)

現在の資金
2,623,610,000円 (-800,000円)※手数料考慮せず

日経平均は4日続急落 米バイデン大統領が選挙戦撤退を表明 スピード調整に拍車

カテゴリ:
NY-NAS2024.07.19

米国市場は続急落。
ダウとナスダックが連日三桁の大幅調整。

7.11
7.11
米バイデン大統領が選挙戦の撤退を表明。
後継にハリス副大統領が指名される見通しに。
果たして間に合うだろうか。
選挙中の撤退は1968年のジョンソン大統領以来で極めて異例。
トランプ氏暗殺未遂事件をきっかけに加速していたトランプトレードも一息ついた格好に。

7.21


2024.07.22-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,599.00(-464.79)
始値 39,947.95
高値 39,973.20
安値 39,519.39

日経225先物 終値 39,480(-560)
始値 39,800
高値 39,960
安値 39,470
出来高 46,473枚
日経平均
7.22
日経平均は4日続急落。
7月1日以来となる3万円台。
オプションSQ前の11日につけた最高値から実に3千円近い下落だが、現在の値嵩を思えばまさに干天の慈雨にして、程よいスピード調整ともいえる。

先物は240円GDで始まり、寄り付き直後こそ買戻しが先行するが、一時高値39,960円をつけた刹那、失速。
4万円の攻防は早々に決着し、9時直後には棒下げ商状から下げ幅を急速に拡大。

中盤は激しく売り買いが交錯するも、じりじりと下値を切り下げ、引けにかけて一段安。
一時安値39,470円をつけながら、そのままほぼ安値引けで終えている。

終日売りスタンスだったが、あっさり振り落とされて早々に退散。

デイ +120円(10枚)

現在の資金
2,313,130,000円 (+1,200,000円)※手数料考慮せず

連休明けの日経平均はスピード調整の巻き戻しも限定的 九死に一生の米トランプ前大統領暗殺未遂事件

カテゴリ:
NY-NAS2024.07.15

米国市場は夫々上昇。
ダウは5月以来となる史上最高値を更新。

7.13

日本が連休を迎えた先週末、13日に米トランプ前大統領がペンシルベニア州での集会で演説中に狙撃された。

政治家というものは常に銃弾の脅威にさらされているのだということを改めて思い知らされる。
歴史をふりかえれば枚挙に暇がないほどに。
7.13

銃弾は右耳を貫通し負傷したものの、致命傷をまぬかれた。
奇跡的にも銃弾をとらえた写真もあり、後方から撃たれたことがわかる。
銃弾は右耳を後方から貫通し、血がほほから口元にかけて伝っている。
少しでもずれていれば助からなかったと思われ、まさに九死に一生を得たというもの。

7.13
この暗殺未遂事件以降、選挙戦のムードは一変した。
これまで両陣営とも不毛な相手方へのネガティブキャンペーンに終始していたが、バイデン大統領はトランプ氏を批判するテレビCMをとりやめると発表。
トランプ氏が奇跡の生還から英雄となったことで、早くもトランプ勝利を見越したトランプトレードが始まっている

2024.07.16-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 41,275.08(+84.40)
始値 41,366.79
高値 41,520.07
安値 41,220.65

日経225先物 終値 41,240(+10)
始値 41,280
高値 41,530
安値 41,210
出来高 35,331枚
日経平均
7.16

日経平均は小反発。
先物は小幅高で始まるが、寄り付き直後から激しく売り買いが交錯。
売り一巡後、棒上げ商状から一時高値41530円まで値を戻す場面もあったが、その後は失速、頭打ち。
午後には一転して狭いレンジで膠着し、イニシャルレンジで早々に決着するかに見えたが、引けにかけて僅かに一段安。
一時安値41,210円をつけながらも辛うじてプラス圏を堅持するが、結局本日の安値圏で取引を終了。

連休前に千円超安にまで突っ込んでスピード調整したものの、巻き戻しも限定的。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。

デイ +210円(10枚)
SA   +180円(10枚)増し玉合算

現在の資金
2,306,830,000円 (+3,900,000円)※手数料考慮せず

年始連休明けの日経平均は約33年ぶりのバブル後高値を更新も気迷い十字線 元旦の1.1能登地震に1.2羽田空港事故の悲劇を乗り越えて

カテゴリ:

2023.12.29NY-20.562023.12.29NAS-83.782024.01.02NY+25.502024.01.02NAS-245.4




2024.01.03NY-284.8
2024.01.03NAS-173.72024.01.04NY+10.152024.01.04NAS-81.91




2024.01.05NY+25.772024.01.05NAS+13.77






2024.01.08NY+216.92024.01.08NAS+319.7







米国市場は続伸
ダウは年始に史上最高値を更新した後、直近3日は続落。

2024.01.092024.01.09上海


日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 33,763.18(+385.76)
始値 33,704.83
高値 33,990.28
安値 33,600.32

日経225先物 終値 33,760(+440)
始値 33,760
高値 33,970
安値 33,580
出来高 44,538枚


日経平均

















































2024年の日本は正月早々から元日と2日において、立て続けに悲劇に見舞われた。
1.1能登大震災と1.2羽田空港衝突事故である。

1月1日の夕刻、能登半島沖を震源とする大地震が発生。
数分以内に津波が押し寄せ最大5M超を観測したとの報もあったが、一部にはその甚大な被害から観測不能とも。
元日の16:04に震度5の前震が発生し、その6分後の16:10には本震であるマグニチュード7.6、最大震度7を観測。2007年能登半島地震M6.9を大きく上回る規模。
気象庁は本震を令和6年(2024年)能登半島地震と命名。
石川県のみならず、富山県、新潟県にも被害がおよび、岸田首相は激甚災害指定方針を表明。

1.51.2

そして悲劇がさらに悲劇を生む事態に。
翌2日の17:50頃には羽田空港で航空機同士の衝突事故が発生。
被災地へ物資を輸送するために離陸直前だった海上保安庁のJA722A機と新千歳発羽田着のJAL516便が着陸直後に滑走路上で衝突、炎上。
日本航空機と海上保安庁機が滑走路上で衝突するという前代未聞な事故が発生。
JAL機はあの大炎上にもかかわらず、その乗員乗客379人全員が奇跡的に無事脱出に成功した一方で、海保機の乗組員は機長がただ一人生還したものの、残り5人は全員死亡したとされている。
JAL機は最新鋭のエアバスA350-941、海保機のJA722A「みずなぎ1号」は2011年の震災時に仙台空港で被災した機体で、唯一全損せず復旧した機体とのことで、何という因果だろうか。

地震と津波の被害や航空機がほぼ跡形もなく焼損した羽田の事故は、2011年の3.11大震災や1985年の御巣鷹山JAL123便を彷彿とさせるいずれも甚大な災害。今回の事故は着陸後で滑走路上だったこともあり、旅客機の死者がゼロだったというのが特異点だが、何よりも不幸中の幸い。
他方、最大震度を観測した志賀町には志賀原発という原子力発電所が存在するが、こちらも現在は停止されており難を逃れている。
3.11の福島第一原発事故の記憶が未だに鮮烈に残っているだけに、無慈悲な天災の恐ろしさを思い知らされるとともに、原発再稼働の是非が改めて問われるきっかけとなるのだろうか。
航空事故は人災だが、ひとえに被災地への救援途中の事故だっただけに実に居た堪れない。
亡くなられた方に心よりご冥福をお祈りする。


1.9年始連休明けの日経平均は年初2日目から4連騰。
指数として一時600円超の上昇を記録し、1990年3月以来となる、実に約33年10ヵ月ぶりのバブル後の最高値を一時更新した。
震災ショックとそれがもたらす日銀の政策転換への影響も既に大発会から織り込みが進んでおり、安値圏では買い戻し優勢に。
先物は440円GUで始まり、間もなく棒上げ商状から上げ幅を急速に拡大。
一時高値33,970円まで急伸し、3万4千円に迫るが、抜け切れず失速。
朝方こそ何度か上値を試す場面があったものの、案外意気地がない。
午後までにはいってこいの展開となり、一段安から一時安値33,580円まで突っ込む場面もあったが、引けにかけては下げ渋り、結局、寄り引け同値、気迷い十字線で終えている。

格好の噴値売りも相まって、終日短期回転が奏功した。
今年は辰年で辰巳天井という相場格言もあるが、年末に向かって史上最高値をつけながら天井を打った1989年は巳年であり、1988年の辰年の翌年に天井をつけている。
上昇余地からすれば不思議な符合のようにも捉えられるが、もう一波乱に期待したいところ。

デイ +250円(10枚)
SA  +880円(3枚)増し玉合算

現在の資金
1,915,820,000円 (+5,140,000円)※手数料考慮せず

日経平均は幕間つなぎの急反発 モサドを出し抜くハマスの奇襲作戦 50年ぶりに戦いの幕が切って落とされた

カテゴリ:
NY-NAS2023.10.06
NY-NAS2023.10.09
10.09
2023.10.07
米国市場は続急伸。
中東情勢が再び緊迫。
序盤は地政学的リスク回避の動きが見られたが、原油高騰、はたまた利上げ見送り観測まででるや、あっさりアク抜け。
結局巻き戻し騰勢へ。
2023.10.10-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,746.53(+751.86)
始値 31,314.67
高値 31,818.26
安値 31,314.67

日経225先物 終値 31,730(+650)
始値 31,350
高値 31,820
安値 31,330
出来高 46,926枚
日経平均
10.10
日経平均は寄り底から急反発。
先物は270円GUで始まり、間もなく棒上げ商状から上げ幅を急速に拡大。
中盤は伸び悩む場面もあったが、戻り売りも限定的で、終盤にかけてじりじりと上値を更新。
引け前には一時高値31,820円をつけながら、結局本日の高値圏で取引を終了。

Attack On Israel How raids began on Oct.7
50年ぶりに本格的な中東戦争に発展か。
10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃。
16年間封じられていた壁はあっさり突破され、戦線は日を追うごとに拡大し、戦争状態に突入している。

イスラエルの諜報機関であるモサドは一体何をやっていたのか。
米CIAに匹敵する情報分析力を持つイメージだったモサドでさえ全く察知できなかったのは驚きである。

55986213

奇しくも1993年オスロ合意から30年という節目。
更には第4次中東戦争が開戦した1973年10月6日とほぼ同じタイミングであり、実に50年ぶり。
モサドを出し抜くなんてハマスの入念さと、作戦決行にこの日を選んだところに、その執念が滲み出ている。
憎しみは50年を経ても消えないということか。

ラビン首相とアラファト議長が握手をするなどという光景をあの当時誰が予想できただろうか。
1994年のありえない光景も、かりそめの平和にすぎなかったのだが、その後の中東情勢の泥沼化は周知の通り。
2008年のイスラエル軍によるハマスへの攻撃、そして2021年5月のイスラエルとハマスによる停戦合意はまだ記憶に新しい。

これまでもアラブ勢とイスラエルとの間の紛争は絶えなかったが、今回と比べれば小競り合いや局地的テロレベルに思えるほど、規模が全く異なる。
また人質にされ無惨にも虐殺された民間人に外国人も多く含まれるというのが大きい。

10.7
怒りの反撃を開始したイスラエル。
ネタニヤフ首相は「われわれは戦争状態にある」とする声明を発し、これに応戦する構え。
怒涛の報復作戦が始まり、いよいよ50年ぶりに戦いの火蓋が切って落とされた格好に。
核兵器の保有が確実視されているだけに、第5次中東戦争というレベルを超えて、第三次世界大戦すらありえる。
仮にそうなれば後世の歴史観ではロシアのウクライナ侵攻から大戦の始まりと見るのかもしれない。
まさしくこの争いの火種はバタフライエフェクトの如く飛び火しており、なお現在進行形。

以前だったら、サウジアラビアやイランが参戦したりでアラブ勢の加勢も相まってカオス状態になることが容易に想像できたが、今やイスラエルはUAEやサウジとさえ関係が正常化しており、情勢が10年前とまるで違う。5年前の米トランプ前大統領によるイスラエル大使館のエルサレム移設もいい例で、着実に外堀を埋められてきたのである。
それがかえってハマスの焦りを生んだのかもしれない。
彼らはいわば本当の意味での確信犯。自らの聖地奪還の為、異教徒を殺すこともいとわない、いわば正義の戦い、聖戦である。
しかし、無差別に民間人を人質にして殺すなど、非イスラム圏の人間から見れば、非人道的で、テロ以外の何物でもない。
イスラエルから見れば、彼我の戦力差は圧倒的だが、イスラエルがエルサレムを独占している限り、このパレスチナ問題は永遠に解決しないかもしれない。
ノーベル平和賞も無駄になってしまったが、あのオスロでの握手すら、かりそめの平和にすぎなかった。
今回の戦争で一体どれだけの血が流れ、一体どれだけの、わずかで短い平和な時間がもたらされるのだろうか。
かの地での繰り返す戦争の歴史は皮肉としか言いようがない。

地政学的リスクは一旦リスクオフが鉄則だが、オイルショックよろしく、中東情勢に限っては原油が絡むと景気減速から利上げ打ち止めにまで思惑がおよび、悪いニュースも良いニュースに転換される今日この頃。
今回はいつにも増して先取りによる巻き戻しも早かった。
終日買いスタンスだったが、あっさり振り落とされて早々に退散。
やれやれ。

デイ ±0円(10枚)

現在の資金
1,782,620,000円 (±0円)※手数料考慮せず

植田新体制発足後初めての市場対話奏功例に 日銀がYCC政策を修正 高安幅850円の大往来も事前リークによりショックを緩和か ダウは史上最長の連騰記録更新ならず

カテゴリ:
2023.07.27NY-237.42023.07.27NAS-77.17







米国市場は反落。
前日まで続伸記録の史上最長タイ記録に並ぶ13連騰を続けたダウは遂に連騰ストップ。
14日ぶりの反落で、237ドル安の一服感。
126年ぶりとなる歴代最長の14連騰は実現せず。

ナスダックも小幅ながら続落。

2023.07.282023.07.28上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 32,759.23(-131.93)
始値 32,444.42
高値 32,846.97
安値 32,037.55

日経225先物 終値 32,770(-150)
始値 32,490
高値 32,850
安値 32,000
出来高 93,191枚


日経平均
































7.28日経平均は反落。
先物は430円GDでスタート。
日銀金融政策決定会合を控える本日未明、ナイト時間の午前2時すぎに日経新聞による日銀の政策修正観測を受け、先物は高値から800円の急落、為替は138円台乗せまで円高が急進していた。
前日の大幅高に加えてナイト時間にも上値追いが進行中だったが、ナイト高値でもあった33,220円から棒下げ商状による800円の急落。日中の上昇分が綺麗さっぱりと帳消しに。
しかし、逆に言えば日中の朝方水準に戻しただけにとどまっていた。
既に地ならしが整っていたのである。
これが植田新体制からのメッセージだとすれば、サプライズによるショック緩和を狙う市場への配慮がうかがえる。

現状維持を織り込んだリスクオン先行に冷や水を浴びせられた格好ではあったが、仕切り直しで迎えた今朝は、前日始値と同値の32,490円で始まった。
序盤は激しく売り買いが交錯し、一巡後は三角保ち合いの様相を呈する展開。
市場参加者が刮目して見守る中、発表されたのは通常時の正午よりやや遅れての12時半前。
日銀会合は全会一致が原則。反対意見があれば議論が尽くされるまで時間がかかり、過去の経験則から遅れればサプライズ発表になることが多い。

今回は事前にリークがあったことからも発表直後は買いが先行。
大規模緩和策自体は据え置きの現状維持としつつ、件のYCC(イールドカーブコントロール)については長期金利の誘導目標を柔軟化させるものとし、市場に委ねる方針に転換。
前回修正時に0.5%まで押さえ込みを拡大したものを更に1.0%まで拡大することを容認し、事実上の政策修正を決定したことになる。

発表後10分程度で、長期金利は一時0.575%超まで上昇。
2014年9月以来、約8年10ヵ月ぶりの高水準に達した。

先物は一時高値32,850円まで上昇する場面もあったが、植田総裁の会見までその解釈をめぐって混乱が予想されていたので、ほぼ想定シナリオ通りの展開に。
一時安値32,000円まで突っ込む場面もあったが、結局切り返して取引を終了。
発表直後の高値には届かなかったものの、本日の高値圏を維持して引けている。

既に前ナイト時間に800円下げていた分、結局下落幅は150円安にとどまった。


7.28日銀はこうして番記者にリークさせることで、YCCの事実上の修正を事前に市場に予測させて、不意打ちのサプライズを避ける狙いがあったものと見られる。
前日までは政策修正なしとの見方が大勢だっただけに、もし事前報道がなければ、前任の黒田総裁が行ったYCC修正時のようにネガティブサプライズとなっていたと思われる。
実際、このパターンは米FRBパウエル議長をはじめ歴代議長もよく行うやり方で、事前に連銀総裁の発言や番記者へのリークによって利上げや見通しを徐々に織り込ませつつ市場対話していく姿勢と似ている。

黒田前総裁による政策修正時にはいつも不意打ちのバズーカ砲が多かっただけに、植田総裁就任当初もそのスタンスを踏襲するのではないかと警戒されていたものである。
就任後2回の会合では前体制の方針を踏襲する発言ばかりで、黒田色との違いが判然とせず、サプライズ発表すれば同じ轍を踏むことになったことは想像に難くない。
結局それが植田節として定着するかに思われていたのである。

しかし、そうはいっても長期金利政策はその性質上、事前に漏らせば債券市場に影響を与えてしまう為、本来はサプライズ発表せざるを得ないのだろうが、不意打ちが多ければ強欲な市場は疑心暗鬼になり、期待買いや失望売りを勝手に進めてしまうのが常だった。

その意味でもYCCの修正、撤廃は、歴史に残る方針転換で就任後早々に片付けるべき大仕事だったはず。
就任前の会見
所信聴取では、市場との対話を重視する意向を示していたわけで、その手腕が期待されていたが、ここにきてようやく本領発揮。
大規模緩和は相変わらずも継続だが、少なくとも会合結果の発表スタイルに限っていえば、前体制と違うスタンスだということが示された格好に。


市場を混乱させずにここまで時間がかかったのはタイミングの見極めに相当腐心されたに違いない。
今回は植田総裁によるハンドリング、ショック緩和対策が奏功した好例になったといえる。
その意味で、今後の日銀イベントを占う上でも新たな歴史の始まりといえるかもしれない。


7.28











高安幅は実に850円に及び、大波乱には違いないが、もしバズーカ砲を連発してきた黒田前総裁のように完全な不意打ちだったら1200円以上は下げていた可能性が高い。
一瞬で千円動いてきたこれまでの日銀ショックに比べれば無事通過といっても過言ではない。


今回も下手ながら何とか及第点か。
頭と尻尾をくれていやりながら、終日短期回転が奏功した。
まさに生き馬の目を抜く相場の世界にあって、リスク回避、情報戦の妙を目の当たりに。
空中戦が繰り広げられる中での見事なイベントドリブン。
絶好のデイトレ日和になったといえる。
まさに今の運用方法を得られたありがたさ、イベントドリブンも含め、改めて戦略の大切さを痛感する今日この頃。

中銀イベントを一通り通過し、まずは小休止。
来週からはいよいよ8月相場入り。
小康を得て、準備を整えながら更なるチャンスを待ちたいところ。
相場の転換点となりやすいジャクソンホールを控える月でもあるが、夏枯れ相場を吹き飛ばす更なるボラタイルな攻防に期待したい。

本日の損益
デイ +620円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,720,620,000円 (+6,200,000円)※手数料考慮せず

日経平均は一時600円高 イベントドリブンも達成感 ほぼ寄り天から利益確定売り優勢 米債務上限問題は急転直下で土壇場妥結

カテゴリ:
2023.05.26NY+328.62023.05.26NAS+277.5






5.285.275.28





米国市場は急反発。
米債務上限問題がようやく妥結の見通しとなり、一気に巻き戻し優勢の展開に。
28日にバイデン米大統領はマッカーシー下院議長と電話会談を行い、関連法案について最終合意したと発表。
法案は今月末にも採決の見通し。
イエレン財務長官が来月5日にもデフォルトに陥る可能性を警告していただけに、まさに土壇場での回避劇となった。
これで2025年1月まで上限なしに借り入れが可能となり、2024年11月の大統領選まで混乱なく乗り切れる目算に。

2023.05.292023.05.29上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,233.54(+317.23)
始値 31,388.01
高値 31,560.43
安値 31,164.00

日経225先物 終値 31,300(+340)
始値 31,630
高値 31,670
安値 31,170
出来高 54,901枚

日経平均








































5.29日経平均は急反発。
先物は670円GUで始まるが、一時高値31,670円をつけた後は、一転戻り売り優勢の展開に。
上海開場を前後して下げ渋る場面もあったが、後場から一段安。
一時安値31,170円まで突っ込む場面も。
しかし、引けにかけては再び下げ渋って推移し、結局押し切れないまま本日の安値圏で終えている。

2011.72011.72011年米国債格下げショック合意まで迷走を彷彿とさせる債務上限引き上げ問題だったが、今回もようやくデフォルト回避で幕引きとなった。
デットシーリング問題はねじれ議会の恒例行事ともいえるほどに、決まって紛糾するが、結論ありきのこの問題で、一体いつまでチキンレースをやっているのかと思えるほどなのに、12年前はまた一味違った拗らせ方をしていた。

思えばあの頃は為替がドル円で77円時代。隔世の感も一入である。

今回はバイデン大統領とマッカーシー下院議長の合意で、あとの採決は波乱なしと見られるが、2011年のオバマ大統領とベイナー下院議長の協議では、両党の合意の以前に、党内もまとまらず議会採決見送りや相次ぐ延期のどたばたで市場は更に混乱。そして法案成立後にS&Pが米国債を格下げを発表し、同年8日の世界同時株安に発展した経緯がある。

とはいえ、このような波乱劇はいずれも格好のイベントドリブン機会にほかならない。
終日売りスタンスが奏功。
頭と尻尾をくれてやり下手ながら何とか及第点か。

本日の損益
デイ +250円(10枚)

現在の資金
1,635,420,000円 (+2,500,000円)※手数料考慮せず

日銀次期総裁サプライズ人事もひとまず小康を得た格好に 日経平均はSQ値に鞘寄せ後一服感

カテゴリ:
2023.02.09NY-249.12023.02.09NAS-120.9


米国市場は続急落

2023.02.102023.02.10上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 27,670.98(+86.63)
始値 27,711.25
高値 27,814.02
安値 27,609.33

日経225先物 終値 27,650(+120)
始値 27,530
高値 27,790
安値 27,530
出来高 40,683枚

日経平均










































2.10日経平均は4日ぶりに反発。
先物はオプションSQを通過後に上げ幅を急速に拡大。
出来高を伴いながらSQ値27,779.75円まで駆け上がったが、一文上抜けた刹那、頭打ち。
一転して上げ幅を縮小する展開に。
中終盤は押し目買いをこなしながらじり安展開となるが、引け前はやや下げ渋って取引を終了。

2.10大引け後、なんと次期日銀総裁のサプライズ人事のニュースが。
政府は経済学者で元日銀審議委員の植田和男氏(71歳)を次期日銀総裁に起用と報じられた。
14日にも政府与党が人事案を提示する予定だったが、早くも確定かと思ったら、想定外の方だった。

当初現職の副総裁でもある雨宮氏で内定しているものと見られていた。
雨宮氏は打診された当初から辞退の意向だったらしいが、政府が強く推せば結局は引き受けるであろうとの想定で市場は織り込んでいたが、やはり固辞された模様。
それもそのはず、後任が誰であろうと茨の道に違いない。
黒田総裁の後で、しかも痛みを伴う出口に導かなければならない、もしかしたら国債や株式市場の崩壊を招く危険がはらんでいる中、これまで以上に難しい舵取りが求められるだけに、そもそも引き受けてくれる人がいなかったのかもしれない。

雨宮氏が昇格し、緩和路線継続という流れで楽観しきっていた市場はナイトに入って蜂の巣を叩いたかの様相に。
早速当人には各社の記者が殺到。
18時頃の即席のぶら下がり会見で、植田氏は多くを語らなかったものの、現状では緩和継続が必要と明言しており、その語り口から即時転換を強行とかはなさそうと見るや、市場も落ち着きを取り戻し、ひとまず小康を得た格好か。
正式な所信表明が待たれるところだが、もう一波乱にも期待したい。

以前のように旧大蔵OBと日銀OBのたすき掛け人事と決まってはないものの、後任には日銀プロパーで現職の副総裁でもある雨宮氏の昇格が自然で落ち着いた感があっただけに、まさにサプライズ。
財務省でもなく、日銀プロパーでもない、学者出身という異例の抜擢だが、この難局をどうクローズしていくのか、これまで以上に難度が増していく金融政策にどう立ち向かうのか、その手腕が期待される。

何はともあれ、朝だけでなく、夕方までボラティリティに恵まれた絶好のデイトレ日和に。
取りそこなった部分も多かったが、下手ながら、終日短期回転が奏功。

本日の損益
デイ +280円(10枚)
ナイト +180円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,532,620,000円 (+3,600,000円)※手数料考慮せず

ロンドン橋が落ちた 英女王エリザベス2世崩御

カテゴリ:
2022.09.08NY+193.22022.09.08NAS+70.23






9.89.89.9





米国市場は続急伸。
2022年9月8日、英国時間夕方に英女王エリザベス2世が96歳で崩御。
NY証券取引所ではオープニングベルの前に、黙祷が捧げられた。

2022.09.092022.09.09上海






日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 28,214.75(+149.47)
始値 28,204.71
高値 28,286.02
安値 28,091.38

日経225先物 終値 28,000(+190)12月限
始値 27,960
高値 28,060
安値 27,860
出来高 42,688枚

SQ値 28,253.40円


日経平均




















9.9日経平均は続伸。
先物はSQ値28,253円でメジャーSQを通過。
早々に一時安値27,860円まで突っ込むが、すぐに一時高値28,060円まで切り返すなど序盤は激しく売り買いが交錯。
上海開場後は持ち直すが、それでも朝方の高値には届かず、狭いレンジで中終盤は膠着展開に。
それでも引けにかけて再び戻りを試しながら、辛うじて2万8千円を回復して取引を終了。
配当分を考慮して何とか辛うじて埋め戻した格好。
踏み上げ効果にも期待したが、ほどほどで退散。


669.9





9.69.89.9






昨年から健康状態が思わしくないことはたびたび報じられてはいたが、それでも今年の2月に在位70年を迎え、6月には盛大な記念式典プラチナジュビリーが開催されたばかり。
つい2日前にもトラス新首相を任命し、握手している姿を見ていただけに、あまりにも急すぎる死にただ驚くばかり。

昨年にエディンバラ公フィリップ王配がウィンザー城で薨去。
女王の静養先でこのたび崩御されたバルモラル城はスコットランドにある女王個人が所有する城で、夫であるエディンバラ公からプロポーズされた場所だという。
思い出深いその場所で、王配の薨去から僅か1年余りとは、まるで後を追うかのようでもある。

バッキンガム宮殿の発表から間もなく、各国首脳が相次いで弔意を表明。

関係機関はかねてから崩御の瞬間から対応について綿密な計画があり、シミュレーションが行われていることはつとに有名である。
その名もロンドン橋計画(Operation London Bridge)、ロンドン橋作戦とも。
イングランド内であればそのままのコードネームだが、スコットランドのバルモラル城での崩御した場合は、ユニコーン作戦とも呼ばれる。
ユニコーンはスコットランド王家のシンボルであり、連合王国章の片翼にレイアウトされている。
実際に手筈通りに女王側近から電話でトラス首相に「ロンドン橋が落ちた」と女王の死を報告されたかは定かではないが、各通信社の対応は実に早かった。
女王の死を悼み、国に尽くしたその功績を各紙はこぞって称賛。
各社崩御直後に出す予定の報道内容は事前に何パターンか作成してあるとも言われており、即位からのエピソードなど、追悼映像が瞬く間に世界中で放映された。
日本へは唯一昭和天皇在位時に来日しており、伊勢神宮への参拝やミキモト真珠島への訪問など印象深いエピソードは枚挙に暇がない。

在位期間は70年7カ月。英歴代君主で最長となる。
即日チャールズ皇太子がチャールズ3世として国王に即位。
こちらもまた、73歳での即位は史上最高齢。

ロンドン橋計画の通りであれば、英国はこれより10日間喪に服し、その後国葬が執り行われ、新国王戴冠式は1年後であろうか。
心より哀悼の意を表するとともにご冥福をお祈りしたい。


本日の損益
デイ +60円(10枚)

現在の資金
1,410,220,000円 (+600,000円)※手数料考慮せず

日銀金融政策決定会合通過とともに上放れ ドル円は130円を突破 ナイトには131円台も 20年ぶりの円安水準に

カテゴリ:
2022.04.27NY+61.752022.04.27NAS-1.81


米国市場はまちまち

quick-n225f-2022.04.282022.04.28上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,847.90(+461.27)
始値 26,430.28
高値 26,876.95
安値 26,348.36

日経225先物 終値 26,870(+480)
始値 26,410
高値 26,880
安値 26,330
出来高 51,786枚

日経平均






























4.28日経平均は急反発。
先物は小幅高で始まり、序盤こそ売り買いが交錯するが、日銀金融政策決定会合の結果発表を控えてじりじりと上げ幅を拡大。
日銀発表後は毎度の現状維持ながらも一気に上放れ。
10年国債について0.25%の利回りで無制限に買い入れる指値オペを毎営業日実施する内容が伝わると一気に上振れが加速。
既に実施されている指値オペでもインパクトをもたらして来たが、今回はそれを更に毎日実施するとしたことにサプライズ感も。
発表後にはほぼ一本調子に断続的に買われ、引けにかけて更に一段高。
一時高値26,880円をつけながらほぼ高値引けで取引を終了。

4.284.28日銀金融政策決定会合通過とともに上げ幅急拡大。
ほぼ据え膳相場ながら、あっさり振り落とされつつも、何とか及第点。
ドル円は日中に2円も上振れし、ナイトに入っては131円台にまで急進し、オーバーシュートが続いている。
株価は膠着が続いていただけに、午後からの上振れはまさに溜飲が下がる思いに。

4.28ただ、それでも同時に2円動いた為替に比べればやや意気地がない。
同じ現状維持発表で瞬間的千円安というとてつもない失望売りをもたらした2016年4月の日銀ショックや、2014年10月の黒田バズーカ第二弾のサプライズなど、当時のボラティリティと市場の反応はまだ記憶に新しい。
思えばその異次元的な大規模緩和を今なお維持し続けることを改めて銘記した日銀。
今夜の米決算や次回FOMCの前に、「他国と同じだからよいわけではない」と日銀は真逆の政策を打ち出した格好だが、イベント通過後の梯子外しとなるか、はたまた絶好のリスクオン機会となるのか、どちらに振れても利益になるのが先物のいいところ。
ただし、それには適切なリスクテイク方法と万全の対策がセットでなければならないが、改めて今の運用戦略を得られたありがたさを実感する今日この頃。

今年の連休は例年以上の嵐となるのか、手薬煉引きながら待ちつつも、新たなる潮流にも期待したい。
よいGWを。

本日の損益
デイ +210円(10枚)
ナイト +120円(10枚)

現在の資金
1,325,220,000円 (+3,300,000円)※手数料考慮せず

ロシアが遂にウクライナへ侵攻 クリミアの二の舞か 日経平均は昨年来安値を更新 一気に2万5千円台へと突っ込み安

カテゴリ:
2022.02.22NY-482.52022.02.22NAS-166.5






2022.02.23NY-464.82022.02.23NAS-344.0







米国市場は5日続急落。
ダウ、ナスダックは5日連続で三桁の下げが続いている

2022.02.242022.02.24上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 25,970.82(-478.79)
始値 26,281.35
高値 26,357.58
安値 25,775.64

日経225先物 終値 25,930(-500)
始値 26,300
高値 26,340
安値 25,750
出来高 77,681枚

日経平均























































2.24日経平均は5日続急落。
天皇誕生日の祝日を挟んで千円超の突っ込み安。あっさり2営業日で2万5千円台へ代替わり。
先物は130円GDで始まり、序盤はリスク回避の売りが先行しつつも、朝方は2万6千円台の大台を維持。まだ底堅く推移していた。
そこへウクライナ各地で爆発との報道。

2.232.232.23






現地時間の早朝には東部軍事施設だけでなくキエフとその周辺でも確認され、不透明感が一層増していたが、昼休み中にプーチン大統領のウクライナ東部での軍事作戦開始宣言が明らかになるとようやく一段安。一気に全面安商状に転じた。
当初は全面侵攻まではないと高を括っていた節もあった市場も、詳報が続くにつれて米株先とともに急落展開に。
1月27日の直近安値26,020円をあっさり割り込み、昨年来安値を更新。
一時安値25,750円まで突っ込む場面も。
引けにかけて下げ渋ったものの、2万6千円回復はならず、結局終値ベースでも2万5千円台で取引を終了。
ナイトに入ってはお約束の巻き戻しは限定的。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。

北京冬季五輪が閉幕し、風雲急を告げるかのように前夜に国連安保理の緊急会合を開いたばかりだっただけに、もはや怖いものなし状態。

これを受け米国、NATOをはじめ西側諸国やG7としての日本も声明を出すが、賽は投げられており、侵攻は止まるはずもない。これではクリミア併合の二の舞に。

露軍侵攻に呼応して中国の出方次第では第三次世界大戦さえあり得ることは歴史が証明しているだけに、ただの非難決議や、経済金融制裁を叫んでも、ただむなしく響くばかり。

相場は噂で買い(売り)、事実で売る(買い戻す)のがセオリー。

強気相場は悲観の中に生まれ懐疑の中で育ち楽観の中で成熟し幸福感の中で消えていく。

ひとまず一斉リスクオフの展開にはなったが、8年前のクリミア併合時と同様にまるで対岸の火事のようだ。
投資家の経験値も年々加速度的に上がっており、すぐさまセリングクライマックスに至らない。

それでも絶好のデイトレ日和には違いなく、手薬煉引いて待っていた甲斐があったというもの。

最大のリスクはチャンスなのにエントリーしないこと。

度重なるショック相場でも助けられた経験からリスクマネジメント、運用戦略のありがたさを改めて痛感する。
アク抜けとなるか、もう一押しあるか、米金融政策の行方も相まって、いずれにしろ、新たなる潮流に期待したい。


本日の損益
デイ +180円(10枚)増し玉合算
ナイト +100円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,271,520,000円 (+2,800,000円)※手数料考慮せず

日経平均は昨年来安値を更新 日銀700億円買い入れ ウクライナ緊迫化 まるで市場は思惑先行で鉄火場の様相に ダウは千ドル超安からの大返し

カテゴリ:
2022.01.24NY+99.132022.01.24NAS+86.21
1.241.24
米国市場は反発。
ダウは7日ぶりの反発だが、一時1,100ドル以上の下げを記録。昨年3月以来の安値水準に下落する場面も。
NATO加盟を求めるウクライナに対し、いよいよロシアによる侵攻の危機に発展。
米FOMCの前にして、ウクライナ情勢緊迫化を受け、蜂の巣を叩いたかのように乱高下。
千ドル超の突っ込み安からの大返しは、さしずめローラーコースター相場といったところ。
市場は一斉リスクオフから、引けに巻き戻されたものの、主要ハイテク決算もまだ先に控える中、早くも出尽くしのポジション調整が入る市場はまるで鉄火場の様相に

2022.01.212022.01.21上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 27,131.34(-457.03)
始値 27,466.82
高値 27,493.75
安値 26,890.94

日経225先物 終値 27,060(-520)
始値 27,320
高値 27,450
安値 26,860
出来高 61,533枚

日経平均







































1.25日経平均は急反落。
2021年8月20日に付けた取引時間中の安値26,954.81円を一気に割り込み昨年来安値を更新。
2020年12月29日以来の安値をつけている。
先物は260円GDで始まり、間もなく棒下げ商状から急速に下げ幅を拡大。
このところ下支えされてきた大台2万7千円だったが、本日はあっさり割り込み、上海後場開始早々に一時安値26,860円にまで突っ込んだ。
午後には日銀による700億円のETF買い入れも相まって、少しは下げ渋って取引を終了。
終日売りスタンスが奏功。

高安幅は実に590円に及び、ほぼ連日で600円前後の大往来、格好のデイトレ日和が続いている。
頭と尻尾はくれてやり、下手ながら何とか及第点といったところだろうか。
このような相場となると、改めてリスクシナリオ戦略のありがたさを痛感。

1.24今回のロシア・ウクライナの緊張は2014年のクリミア併合に続き、キューバ危機を彷彿とさせる。
先日19日にバイデン大統領がロシアがウクライナに侵攻したら経済制裁も辞さないと明言したのはまだ記憶に新しい。
逆に有事となっても経済制裁だけで軍事介入には及び腰のサインに受け取れたが、まさに案の定の事態に。
キューバ危機時のような水面下での攻防は知る由もないが、市場ではこの数週間前からウクライナリスクによる調整が入っていただけに、手薬煉引いて待っていた甲斐があったというもの。
今回の突っ込みは駄目押しのセリングクライマックスとなるか。
まだ出尽くしには早く、まるで対岸の火事。更なる攻防に期待したいところだが、はてさて。

本日の損益
デイ +520円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,224,820,000円 (+5,200,000円)※手数料考慮せず

日経平均は一時千円超の突っ込み安 ガンマヘッジ巻き込む2万8千円割れ

カテゴリ:
2021.06.18NY-533.32021.06.18NAS-130.9







6.186.18米国市場はまちまち。
ダウは500ドル超安の5日続急落。
先日の調整でも限定的だった早期正常化への思惑は、米セントルイス連銀のブラード総裁が2022年下旬での利上げ開始を予測する発言も相まって、駄目押しの展開に。将来的な利上げが分かっていながらも、なおゴルディロックス相場に慣れ切っていた市場において売り方には格好の口実に。

2021.06.212021.06.21上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 28,010.93(-953.15)
始値 28,506.84    
高値 28,506.84
安値 27,795.86

日経225先物 終値 28,020(-910)
始値 28,480
高値 28,480
安値 27,720
出来高 67,550枚

日経平均

























6.21日経平均は一時千円超安の続急落。指数の下落率は3.29%に及んだ。
先物は450円GDで始まり、棒下げ商状から下げ幅を急速に拡大。序盤は2万8千円割れ寸前で持ち直す場面もあったが、上海が始まると再び売り直され一段安。

2万8千円を挟んでガンマヘッジを巻き込みながら売りに拍車がかかると、駄目押しの底抜け展開に。
朝方だけで一時安値27,720円まで突っ込む場面もあったが、現物後場が始まると急速に下げ渋って推移。
さすがにTOPIX安2.5%を超えてくると日銀買いも警戒される中で、午後は戻りを試すも上値は限定的。
下げ幅を縮小しながらも辛うじて2万8千円を回復して取引を終了。
まさに垂涎の値動きで絶好のデイトレ日和。
相変わらず下手ながら頭と尻尾をくれてやり何とか及第点。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。

本日の損益
デイ +230円(20枚)増し玉合算

現在の資金
1,040,920,000円 (+4,600,000円)※手数料考慮せず

米FOMC通過 嵐の前の静寂か パウエル・ショックを回避しつつも金融政策転換へ大きく一歩前進

カテゴリ:
2021.06.16NY-265.62021.06.16NAS-33.17








6.166.16米国市場は続急落。
米FOMCの結果公表後のパウエルFRB議長の会見が始まると波乱含みの展開に。
現状維持決定としつつも2023年末までに2回の利上げを示唆。
想定より早いタカ派的内容を打ち出してきただけに、市場は一時リスクオフに傾いた。
しかし、これまで24年以降に見込まれていた利上げ観測が明確に前倒しされた格好。
今のITバブル崩壊前を彷彿とさせる状況にある中で、金融政策の正常化をより早期に実施するというメッセージはバブル崩壊を防ぐ為の大きな一歩前進ともいえようか。
テーパリングについて「議論するための議論」を今回の会合で開始したとし、既に織り込まれている将来的な利上げをオブラードに包むかのように言及するあたりは、市場との対話への慎重さがうかがえる。

2021.06.172021.06.16上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 29,018.33(-272.68)
始値 29,149.34    
高値 29,197.68
安値 29,875.39

日経225先物 終値 29,000(-250)
始値 29,150
高値 29,210
安値 28,820
出来高 31,262枚

日経平均























6.17日経平均は続急落。
先物は100円GDで始まり、間もなく棒下げ商状から急速に下げ幅を拡大。
2万9千円の大台をあっさり割り込むと、棒下げは一服するが、その後もじりじりと下値を切り下げ、一時安値28,820円まで突っ込む場面も。
しかし、午後には一転して下げ渋って推移。
引けにかけて巻き戻し騰勢となるが、結局朝方の高値には及ばず、半値戻し程度まで買い戻されるにとどまり、本日の取引を終えている。
頭と尻尾はくれてやりながらも何とか及第点。
終日短期回転が奏功。

今回の米FOMCにより量的緩和縮小方向へと明確に舵を切ったことは大きく、ネガティブサプライズになりそうなものを、パウエル・ショックは最小限に抑えられたかに見えるが、はたしてどうか。

2013年の5.23ショックの際には、千円以上の超大幅な急落があったことはまだ記憶に新しい。
思えば2013年5月23日、あの日は高値に買い上げられてからの急落という大往来で、出来高は32万枚を超えていた。
一般には当時のバーナンキFRB議長が前日の議会証言で緩和縮小を示唆したことが遠因にあるとされるが、翌朝の日本市場は朝からネガティブな反応はなくむしろ高値圏を推移していた。前日5月22日のリスクオンの余韻すらあった。
あの日の地合いをまだ鮮明に覚えているが、バーナンキ・ショックと呼ばれるものではなく、単純にアノマリーや需給要因によるところが大きい。
バーナンキ氏の発言自体でショック安になったことはなく、超大幅GDで始まることもなかった。むしろ朝高の展開だったことから、抜群のタイミングで売り仕掛けが入ったことにより、落差が際立つ特筆すべき一日となったのである。
今回のFOMCでもパウエル議長の発言自体に大きなショックはなかったものの、その先例があるだけに無事通過といえるかは、まだいささか不透明。
ジャクソンホールまでの布石を打つ過程でまだ予断は許されず、さしずめ嵐の前の静けさといったところだろうか。
できれば大いなる波乱に期待したいところだが、はてさて。

本日の損益
デイ +150円(10枚)

現在の資金
1,033,820,000円 (+1,500,000円)※手数料考慮せず

米政府機関閉鎖土壇場回避 追加経済対策に署名でリスクオン

カテゴリ:
米国市場はクリスマス休場。
2020.12.28202012.28上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,854.03(+197.42)
始値 26,691.29
高値 26,854.03
安値 26,664.60
出来高 5億0667万株

日経225先物 終値 26,780(+130)
始値 26,620
高値 26,810
安値 26,610
出来高 21,886枚

日経平均














12.25クリスマス明けの日経平均は続伸。
米国の追加経済対策についてこれまで署名を拒んでいたトランプ大統領が一転して署名。
正式に対策が成立したことを受けて日経平均、TOPIXとともに上昇した。

8.27





12.27先物は変わらずでスタート。
序盤に売り買いが交錯した後、三角保ち合いの展開となるも、朝方の意味深ツィートに警戒しつつも、日本時間の10時すぎに署名と伝わるとリスクオン。
米株先の上昇と相まって保ち合いを上放れすると引けにかけて一段高。
引け前に一時高値26,810円をつけながらほぼ高値引けで終えている。
閑散地合いでもあってかサプライズは限定的。
法案には予算も含まれており、本日がガバメントシャットダウン危機の期限であったが、土壇場で回避した格好。
異様な膠着が続いていただけに溜飲が下がる思いに。
終日買いスタンスだったが、適度な動意に短歌移転が奏功。

本日の損益
デイ  +80円(5枚)

現在の資金
919,220,000円 (+400,000円)※手数料考慮せず

モデルナワクチンで再びコツン 日経先物はナイトで一点突破の2万6千円抜け 日経平均はバブル後高値を立て続けに更新中

カテゴリ:
2020.11.13NY+399.62020.11.13NAS+119.7







11.1511.5





11.15






米国市場は反発。
全50州で開票結果判明。数字ではバイデン氏圧勝。
トランプ氏は不正を訴えるツィートの言葉尻を捉えられ、バイデン氏の勝利を認めたかのような憶測が流れるが、即時これを否定。
未だに敗北宣言をしていない。
違法性を示す重大な訴訟を提起することを明言している。

2020.11.162020.11.16上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 25,906.93(+521.06)
始値 25,652.69
高値 25,928.18
安値 25,640.29
出来高 8億4935万株

日経225先物 終値 25,990(+650)
始値 25,700
高値 25,990
安値 25,670
出来高 48,993枚

日経平均











11.16日経平均は急反発。
29年ぶりの高値を再び更新。2万6千円乗せ目前で逡巡。
バブル後高値更新ラリーは一日の小休止から再び上値追いの展開に。
先物は360円GUで始まるが、間もなく上げ幅を急速に拡大。
中盤伸び悩む場面もあったが、終始堅調に推移し、引けにかけて一段高。
米株先の騰勢も相まって、日経も2万5千円にあと一文に迫る25,990円高値引けで取引を終了。

11.1611.16






11.1611.16






11.16ナイトに入っては、早々に大台乗せに達するが、やはり戻り待ちの売りの前に一進一退の展開に。
しかし、21時前にはモデルナワクチン効果で棒上げ商状から一気に2万6千円を一点突破。
9日のファイザーワクチンに続く、2例目のトリガーとなってコツンコツンと来た格好に。
下手ながらほぼ据え膳相場のおかげで終日買いスタンスが奏功。

本日の損益
デイ  +110円(5枚)
ナイト +120円(5枚)

現在の資金
912,500,000円 (+1,150,000円)※手数料考慮せず

激戦続く米大統領選 4年前を彷彿

カテゴリ:
2020.11.03NY+554.92020.11.03NAS+202.9







米国市場は続急伸。
日本が祝日の間にフライングの千ドルの巻き戻し騰勢へ。

2020.11.042020.11.04上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 22,695.23(+399.75)
始値 23,619.58
高値 23,801.88
安値 23,505.78
出来高 8億1606万株

日経225先物 終値 23,740(+460)
始値 23,800
高値 23,850
安値 23,530
出来高 90,170枚

日経平均

















11.4日経平均は続急伸。
先物は520円GUで始まり、序盤こそ棒上げ商状の買い先行となるが、開票が進むにつれ4年前と同様の既視感。
郵便投票以前に接戦で、トランプ氏の追い上げが鮮明となると手控えムードに。
一時安値23,530円まで早々に突っ込む場面も見られたが、それでも下値は拾われ結局高値圏を維持して取引を終了。

11.3共和党の牙城でもあり、激戦州でもあったテキサスも制し、勝敗の鍵を握るフロリダも事前開票により早めにトランプ氏の勝利が確定。
都市部を除けばトランプ氏の猛烈な追い上げの印象もあり、まさしく4年前を彷彿とさせる展開に。

11.3ラストベルト以外の州でもトランプ氏優勢で勝利を確信したのか、はたまた最悪のシナリオとして予想されていた郵便投票を無効にする戦術として法廷闘争に打って出るつもりなのか、一方的に勝利宣言。
ペンシルベニアではなお郵便投票の開票が続けられる中、直ちに郵便投票分の開票の中止を求め、郵便投票は不正の温床だと断じて裁判に訴えると言明。
ペンシルベニアの郵便投票については先のプレジデンシャルディベートでも追及しており、接戦になって勝敗を左右する事態になれば訴訟にもつれ込むことが示唆されていた。
2000年のフロリダの例に倣えば、12/14の選挙人投票前にアクションを起こすのか、年明けの修正12条に基づく下院投票に持ち込むつもりなのか、複数のシナリオが見えてくる。
2000年には1ヵ月半以上の空白期間を経てゴア氏が禅譲する形でブッシュ氏の勝利が確定したが、今回は郵便投票をそのまま開票しただけでも決しそうな勢いだっただけに、本気で前者のつもりなのかもしれない。

11.3いずれにしても世論調査というものが隠れトランプの存在により全くあてにならないという前回選挙の教訓が活かされていないことがわかる。
マスメディアは人の心を表面的にしか見られず、実際に米国、とりわけ都市部以外で生活している人の心の内面まで思いをはせて世論調査をすることはない。
ホワイトカラー、エスタブリッシュメント層が嫌いな人が大半で、隣人がトランプ氏支持なら正直に答えるが、いざ自分のことを尋ねられたら、トランプ氏支持と正直に答えることを憚る人がいるはずなのに。
実際知人にも隠れトランプが多く、表面上は非常に常識的で教養もあるが、本音は米国第一のトランプ大好きの人が多い。
表立ってでさえ、あれだけ存在するのだから、隠れトランプ派は言わずもがな。
そもそもブルーシフト、レッドミラージュなんて呼んでいること自体にその感覚がずれていて分断されていることがわかる。
赤だけ蜃気楼扱いすることが、結局は4年前と同じ轍を踏んでいることに他ならない。

場中には早々に長期化シナリオが予見されたことから、乱高下も限定的。
終日短期回転が奏功した。

本日の損益
デイ  +180円(5枚)
ナイト +100円(5枚)

現在の資金
905,200,000円 (+1,400,000円)※手数料考慮せず

米大統領選目前 日経は先週の急落分を取り戻し2万3千円台を堅持

カテゴリ:
2020.10.30NY-157.52020.10.30NAS-274.0







米国市場は反落。

2020.11.022020.11.02上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 22,295.48(+318.35)
始値 23,110.74
高値 23,370.91
安値 23,096.79
出来高 6億9747万株

日経225先物 終値 23,280(+400)
始値 23,070
高値 23,350
安値 23,050
出来高 54,174枚

日経平均





















11.02日経平均は急反発。
先物は190円GUで始まり、寄り付き直後から棒上げ商状。
上げ幅を急速に拡大し、あっさり週末の急落分を取り戻した格好に。
一時高値23,350円をつけるが、更に踏み上がる気配はなく、中盤から終盤は狭いレンジで膠着。
高値揉み合いとなったが、それでも終始堅調に推移し、結局本日の高値圏で終えている。
米大統領選を間近に控えるが、日本は大台堅持の一進一退。
踏み上げ効果も限定的で早々に退散。
11.111.1下馬評はバイデン氏でもウクライナ疑惑が棚上げされている中、激戦州の浮動票の行方次第で形勢の余談は許されない。
文字通り投票箱の蓋を開けるまで勝敗の帰趨は一切分からないところが面白いところ。

11.14年前のように総得票数ではヒラリー氏が勝っていても激戦州で総取りされて一気に形勢逆転されるのだから摩訶不思議。
現代においてもなお、建国当時からの選挙人という伝統的な選挙方法に縛られる厳かな大統領選だが、投票日目前とあっていよいよヒートアップ。
過激なトランプ支持者がバイデン氏の選挙カーの進行妨害をするなど有権者もやりたい放題。
大統領もそれをジョークにするなどあまりにも自由すぎるので、金と国防のタブーにさえ触れなければ実はもう何でもありの米大統領選。
バイデン氏がSwitchの人気ゲーム「あつ森」を利用して選挙広報するなど現代らしい新しい手法も問題にならない米国に対して、それを自民総裁選で模倣した石破氏には許されなかった日本はいかにも日本らしいが、こうして大統領選を見ると実に対照的。
11.1更には激戦州のうち特にフロリダ、アリゾナ、Nカロライナでは事前集計で結果が早く判明することが分かっているので、どちらかがこれら激戦州で圧勝しない限り、当日には決着しない。
エイミー・バレット判事が正式に任命され布石も打たれている今、司法判断にまでもつれこませ泥仕合になる可能性もあり、2000年のフロリダの例があるだけに、まだ予断が許されない波乱含みの展開が期待される。
4年前は日本市場の場中に当確が判明しショック安となったが、米国市場では早々にトランプラリーが始まっただけに、下手ながらチャンスを待ちたいところ。

本日の損益
デイ  +60円(5枚)
ナイト +80円(5枚)

現在の資金
903,800,000円 (+700,000円)※手数料考慮せず

最後のプレジデンシャルディベートは恙無く カオス化防止策が奏功

カテゴリ:
2020.10.22NY+152.82020.10.22NAS+21.31







米国市場は反落。

2020.10.232020.10.23上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 23,516.59(+42.32)
始値 23,558.71
高値 23,587.90
安値 23,469.13
出来高 4億9225万株

日経225先物 終値 23,490(-10)
始値 23,570
高値 23,570
安値 23,450
出来高 28,288枚

日経平均


















10.23日経平均は指数が小反発。
先物は小反落。寄り天でスタートし、棒下げ商状から一時安値23,450円まで突っ込むが、米大統領候補討論会が始まると急速に下げ渋り、巻き戻し騰勢へ。
しかし、朝方の高値23,570円と顔合わせした刹那失速。
結局膠着したまま取引を終了。

10.2210.22いよいよ大統領選まであと12日と迫る中、恒例のプレジデンシャルディベートは最終回を迎えた。
第1回はあのカオスだっただけに、第2回はオンライン開催も提案されたが、トランプ大統領が拒否し中止。夫々別のTV局による討論会副大統領候補がいわば代替にもなったが、最後の第3回のテネシーではマイクオフの事前措置が奏功したのか、対面でも恙無く開催された。

10.2210.22第1回の混沌としたものとは異なり、一回答に対し発言を2分に制限したり、その間相手方のマイクを切るという新ルールが加えられた。
これらのカオス化防止策により、発言の遮りや被せ合いも司会者が上手に防ぎながら、終始落ち着いた進行に。
予想されていたバイデン氏の次男へのウクライナ疑惑追及も、前1回討論会の反省からか罵り合いもすっかり鳴りを潜め、ネガティブキャンペーンについては大きな突っ込みに発展せずどちらも決め手を欠いた印象に。
ただ、他方で政策面での違いがよりわかりやすくなり、皮肉にも最後にしてようやく本来の討論会らしいイベントに。
10.22主張自体はこれまでと変わらないのであとは国のリーダーとしてふさわしいかだけ。
依然下馬評ではバイデン氏優勢は変わらずも、それは積極的バイデン支持というよりは反トランプ支持層による消極的選択も多い。
最後は政策ではなく、強いリーダーシップを発揮できるかで決まることを思えば、バイデン氏の討論会での口ごもり、8年間の副大統領時代に何もしていないと言われても反論むなしい姿を見る限り、大統領としての4年間が想像できない。
同じ高齢でも罵り合いや言葉の被せ合いがなければ、その発言の是非はともかく、トランプ氏の方が印象では勝っており、第1回の暴言攻撃から方針転換したのが奏功したかにも見える。

2016前回選挙でもディベート最終回からヒラリートレードになったにもかかわらず、投票一週間前に風向きが一変しただけに、勝敗の帰趨はまだわからない。
すでにあれだけ4年間に滅茶苦茶なことをしておいて、まだ支持率が拮抗していること自体がその証左かもしれない。
圧勝ではなく、落ち着いたトランプ氏が評価を取り戻した恰好にも見えるがはてさて。
とりわけ郵便投票が多いと予想される今回の選挙は当選確定が司法判断にずれ込めば、2000年フロリダの二の舞になりかねない。
先日のバレット氏の最高裁判事指名がその布石となっている。
決算も本格化していくにもかかわらず手がけにくい地合いの中、今年の選挙は吹き抜ける風のようなラリーは見込めず。
手薬煉引いてチャンスを待ちたいところだが、異様な膠着感に嵐の前の静寂の中、もう一波乱に期待したい。

本日の損益
デイ  ±0円(5枚)
ナイト +30円(5枚)

現在の資金
899,650,000円 (+150,000円)※手数料考慮せず

米トランプ大統領が新型コロナ陽性と発表 一転ショック相場に

カテゴリ:
2020.10.01NY+35.202020.10.01NAS+159.0







米国市場は続伸。
ダウは小幅高ながら、ナスダックは三桁の続急伸。
2020.10.022020.09.30上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)休場(国慶節)

日経平均株価 終値 23,029.90(-155.22)
始値 23,294.80
高値 23,365.58
安値 23,951.41
出来高 6億8182万株

日経225先物 終値 22,980(-330)
始値 23,320
高値 23,350
安値 22,940
出来高 68,182枚

日経平均





















10.22020.10.02





日経平均は30日比で続急落。
昨日終日売買を停止した東証は無事取引を定刻通り再開。
前代未聞の臨時休場はとりあえず1日で収束した格好。
先物は80円GUで始まり、明日の米雇用統計を前に様子見ムードで序盤こそ小高く推移していたが、トランプ大統領の側近ホープ・ヒックス氏の感染し、大統領自身も検査待ちと伝わると売り買いが交錯。

2020.10.02







2020.10.02午後に大統領自身が陽性とツィートすると一斉リスクオフに転じた。
棒下げ商状から一時22,940円まで突っ込む場面もあったが、同ラインを底値に乱高下する展開に。
それでもリバウンドは限定的で結局安値圏で取引を終了。

英ジョンソン首相などこれまで国家のリーダーの感染は珍しくはなく、その後回復しており必ずしも命にかかわるものではないが、トランプ氏は御年74歳。高齢での感染が心配される。
米大統領選目前でのトランプ大統領自身の感染はさすがにショッキングな材料で市場はまさに蜂の巣を叩いたかの様相に。
終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功。

本日の損益
デイ  +50円(5枚)
ナイト -30円(5枚)

現在の資金
899,450,000円 (+100,000円)※手数料考慮せず

現物は東証が立ち合い廃止以降で前代未聞の終日全銘柄取引停止

カテゴリ:
2020.09.30NY+329.02020.09.30NAS+82.26







米国市場は反発。
2020.10.012020.09.30上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)休場(国慶節)

日経平均株価 終日売買停止

日経225先物 終値 23,310(+130)
始値 23,350
高値 23,360
安値 23,210
出来高 25,843枚

10.0110.01日経平均は東証システム障害により終日売買停止。
9時から取引が始まらず午前中早々に東証は終日の全銘柄取引の停止を発表。
東証アローヘッドに対しデリバティブ専門取引所となった大取はJ-GATEで無事。
暫定的な取引停止自体は個別株では2005年ジェイコム株や2006年ライブドアショックなどがまだ記憶に新しいが、終日の全面停止は立ち合い取引がなくなってからは記憶になく、前代未聞。
現在の全面電子化にリニューアルした後の1999年以降で史上初。
全銘柄取引停止自体も、2005年11月1日に13時30分まで停止したことくらいでこの時が史上初だった。

先物は問題なく170円GUで取引が始まるが、小荒く乱高下するものの、狭いレンジで膠着。
一斉リスクオフも警戒されたが、閑散に売りなし。
結局保ち合い放れないまま取引を終了。
あっさり振り落とされ早々に退散。

本日の損益
デイ  -60円(5枚)

現在の資金
899,350,000円 (-300,000円)※手数料考慮せず

このページのトップヘ

見出し画像
×