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カテゴリ:雑感・四方山話

日経平均は売り買い交錯も大台堅持 日米首脳会談後も高まる祝賀ムード

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NY-NAS2025.10.27
米国市場は3日続急伸。
連日で三指数揃って史上最高値を更新中。
2025.10.28-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 50,219.18(-293.14)
始値 50,357.15
高値 50,485.80
安値 50,107.77

日経225先物 終値 50,460(-130)
始値 50,560
高値 50,560
安値 50,160
出来高 26,702枚
日経平均
10.28
日経平均は3日ぶりに反落。
先物は小幅安で始まり、序盤は売りが先行しながら売り買いが激しく交錯。
序中盤は狭いレンジ相場が続いていたが、午後には米ベッセント財務長官が円安について言及したことも相まって、牽制を意識した動きかドル円は一時151円台に。
終盤は保ち合いを下放れする一段安。

一時安値50,160円まで突っ込む場面もあったが、5万円台を堅持。
現物が引けた直後にはアドバンテスト(6857)の決算を受けて棒上げ商状。
結局朝方の高値圏に近い水準にまで戻して取引を終了。

尽く踏まれたものの、下手ながら何とか及第点か。
10.27
10.28
昨日から来日している米トランプ大統領と高市総理が初の首脳会談。
通常なら新総理に就任後すると、しばらく後に日本の首脳が先に訪米することが多いが、今回は韓国で開かれたAPECや米中首脳会談の関係もあって、米首脳が先に新総理就任を祝うタイミングで来日するという珍しいケース。
つい先日までの混迷した政局から打って変わって、今は高市新政権の好発進もあって祝賀ムード一色。
とても同じ10月内の出来事とは思えないほどにセンチメントが急転。
各報道でも、日米両首脳による親密ぶりを伝える明るい話に沸いている。
10.28
10.28
その一つには、総裁選でも掲げた「JAPAN IS BACK」と刺繍された帽子、安倍元総理が愛用していたパターや松山英樹プロのサイン入りゴルフバッグ、金のゴルフボールなどをトランプ氏にプレゼント。安倍元総理の後継者として、ともに思いを馳せる場面も。

10.28
他方、高市総理ならではのカラーも打ち出そうとしているのか、何よりも絶やさない笑顔と、相手の懐に飛び込むところは外交センスとして得難いものがありそう。

特に感慨深い話として、日米首脳会談が5分ほど遅れて始まったというが、その理由が会談直前まで、大谷選手が出場するワールドシリーズの試合を観戦していたというのだ。
しかも、この歴史的な試合で、大谷選手が2本塁打を放つ大活躍でこの話に更なる花を添えている。

10.28
10.28
10.28
10.28
会談の内容も懸念されていた厳しい要求も現段階ではなく、終始和やかなムードで波乱なく通過。

かつてトランプ氏が初めて米大統領選挙で勝利した2016年、安倍元総理がいの一番にかけつけたが、そのお返しかと思えるほどに高市総理を盛り立ててくれている姿が実に印象的。

高市総理も、来年の米中間選挙に向けてアピールしたいトランプ大統領が望むもの、ノーベル平和賞への推薦などを真っ先に提示するところも余念がない。

10.28
10.28
会談後には大統領専用ヘリであるマリーンワンに乗って横須賀基地に停泊中の米空母ジョージワシントンへ。
海兵隊員をバックに両首脳が演説し、強固な日米同盟をアピール。

安倍元総理時代を彷彿とさせるほどの蜜月ぶりを演出して見せたのは天晴れというほかない。

日経平均株価は5万円到達を通過点といわんばかりの堅調さ。
あの帽子のJAPAN IS BACKのように、この新たなる潮流が日本の失われた30年を取り戻し、更に明るい未来をもたらすことに期待したい。

デイ +110円(10枚)
SA  +190円(2枚)

3,242,670,000円 (+1,480,000円)※手数料考慮せず

日経平均は先物が余勢を駆って一時5万円にワンタッチ 高市新内閣発足 首班指名後は出尽くしのスピード調整感

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NY-NAS2025.10.20
米国市場は続急伸。
2025.10.21-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 49,316.06(+130.56)
始値 49,675.43
高値 49,945.95
安値 49,127.20

日経225先物 終値 49,150(-150)
始値 49,820
高値 50,000
安値 49,150
出来高 41,746枚
日経平均
10.22
日経平均は連日で史上最高値を更新中。
指数は高市トレード再燃の余勢を駆って5万円目前にまで到達。
先物は一時5万円の大台にタッチしている。
520円GUで始まり、寄り付き直後は戻り売りが先行しながらも、間もなく再騰勢の展開に。
朝方には一時高値5万円丁度にワンタッチ。
一時700円高まで上昇する場面もあったが、さすがに急ピッチなだけに、売り買い攻防の末、午後からは失速。
一転して急速に上げ幅を縮小し、いってこいの展開に。
引けにかけては、保ち合いを下放れする一段安。
結局、49,150円に突っ込む引けピンの安値引けで終えている。
2025.10.21
2025.10.21
2025.10.21
本日、自民党高市早苗総裁は臨時国会にて首班指名を受け、第104代内閣総理大臣に就任。
高市新内閣が発足した。初入閣10人、女性閣僚2人。何より歴史的なのは史上初の女性総理の誕生である。
2025.10.21
就任後の会見で高市総理は、「国家国民の為に全力で変化を恐れず果敢に働く」、「強い日本を作る為、絶対に諦めない」と意気込みを熱く語った。

長く日本は経済は一流、政治は三流と揶揄され、総理大臣が毎年のように交代するのは当たり前のようになっていた。

例外はバブル崩壊後では小泉政権や再登板以降の安倍政権くらいで、米ホワイトハウス、そして市場もまさにそのようなリーダーを求めていたのだ。
今回は更に少数与党であり、単独では何も決められない政権。公明と入れ替わる形で維新が連立入りしたが、身体検査が間に合わなかったのか閣外協力ということもあって、離反もしやすい。
早晩行き詰まる可能性が高い茨の道には違いないが、高市氏が違うとすれば、史上最長の在任記録を打ち立てた安倍元総理の後継者と位置付けられていることであり、アベノミクスで成し遂げられなかった3本目の矢、成長戦略を強く推進していく姿勢にある。

閣僚名簿からも、懸念されていた過度な論功行賞、派閥優先や傀儡色はあまりなく、ノーサイド感さえある。株価上昇率が随一であることからも、この期待感が持続的であることを望むばかり。

そして特筆すべきは指数が僅かに届かなかったものの、先物の場中高値ながら、一時5万円を記録したことは、感慨も一入。

ダウと日経平均は単位こそ違えど、ほぼ同じ水準でともに上昇してきた。
イメージとしてはダウが1万ドルなら日経平均株価も1万円という具合で、差が開いてもせいぜいダウが2千ほど先行する程度の感覚だったのだ。
しかし、ここ最近は随分とダウに水をあけられていて、今年の春先には7千以上も差がついたこともあり、悪い意味で隔世の感があったのだが、ここにきて大逆転。
高市トレード再燃によって一気に抜き返してしまい、先物で瞬間的ながらダウよりも先に5万円をつけてしまったのである。
同じく史上最高値圏にあるダウでさえ現在4万7千ドル弱であり、まだ5千ドル到達まで3千ほど及ばないことを思えば、この大逆転がいかに凄まじいものであるかの証左といえようか。

先物は無事に新政権発足で出尽くしによる調整となっているが、高安幅は850円に及ぶ大往来。
まさにデイトレとしては垂涎の値動きで、終日短気回転が奏功。

改めて新たなる潮流に期待したい。

デイ +390円(10枚)
SA  +510円(3枚)増し玉合算

3,229,360,000円 (+5,430,000円)※手数料考慮せず

日経平均は高市トレード再燃から史上初の4万9千円台乗せ 自民·維新が連立樹立

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NY-NAS2025.10.17
米国市場は反発。
2025.10.20-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 49,185.50(+1,603.35)
始値 48,332.71
高値 49,185.50
安値 48,254.83

日経225先物 終値 49,300(+1,750)
始値 48,390
高値 49,330
安値 48,330
出来高 30,813枚
日経平均
10.20

日経平均は1,600円超、3.3%高の急反発。10月9日以来となる史上最高値を更新。
騰落幅1千円を超える値幅となったのは公明党連立離脱ショックとなった10月10日の先物1,180円安翌週明け14日の1,241円安自民党総裁選後の週明け10月6日の2,175円高以来。
10.20
先週は公明党連立離脱から一転して政権交代の可能性が急浮上し、与野党の連立交渉劇が繰り広げられたが、自民と維新が電撃合意。
野党三党協議では姿が見えなかった大阪府知事の吉村代表が急遽上京し急転直下。
当面閣外協力とする考えのようだが、総理指名選挙で高市氏が選ばれることが確実な情勢となったことを受け、高市トレードが再燃。急速に株高円安が進行した。

先物は840円GUで始まり、序盤はから上げ幅を急速に拡大しながら、ほぼ断続的に買い進まれて、あっさり4万9千円台に到達。
中盤には大台を挟んで戻り売りとの攻防が続いたが、戻り売りも限定的で、引けにかけては再騰勢。
結局一時高値49,330円をつけながらほぼ高値引け水準で取引を終了。

高田審議委員が利上げに向けて機が熟したと発言し、利上げ観測も再び高まっているが、銀行株も何もかも関係なく全面高。
政局不透明感からの脱却による先高感が実に大きい。

2012年の衆院解散からアベノミクス始動に向けて安倍トレードの機運が高まったあの頃ほどではないものの、あっさり5万円も射程内に入ってしまった怒涛の騰勢は天晴れ。
いずれにしても、あの異様な閉塞感に辟易していただけに、朝方の上放れはまさに溜飲が下がる思いに。

終日買いスタンスだったが、あっさり振り落とされてほどほどで退散。

デイ +250円(10枚)
SA  +940円(3枚)増し玉合算

3,223,930,000円 (+5,320,000円)※手数料考慮せず

公明党離脱ショックから連休を挟んで先物は3千円超の大往来 日経平均は指数が一時1,500円超の突っ込み安 先物が先週末夜間で3,620安に突っ込む場面も

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NY-NAS2025.10.10
NY-NAS2025.10.13
米国市場は急反発。
先週末は米トランプ大統領が中国の輸出規制へ対抗する考えを示し、関係悪化懸念からリスクオフが先行していたが、米中首脳会談に前向きな姿勢であることが伝わり巻き戻し優勢に。
また、中東情勢はハマスが人質全員を解放。ガザの和平前進に大きな一歩となるかが期待される。
ダウは4万6千ドルを回復。
S&P500も急落分の半分以上を埋め戻した格好に。
2025.10.14-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 46,847.32(-1,241.48)
始値 47,446.73
高値 47,865.65
安値 46,544.05

日経225先物 終値 46,790(+180)
始値 47,050
高値 47,920
安値 46,600
出来高 52,949枚

前日10月13日(祝日取引)
日経225先物 終値 46,610(+180)
始値 46,590
高値 46,740
安値 46,360
出来高 7,448枚

日経平均
10.14
日経平均は1千円超安の超大幅続急落。一時は前日比1,544円安まで突っ込む場面も。
先週末の公明党離脱ショックにより、先物は先週末のナイトセッションで一時安値45,180円まで突っ込んでいた。
これはその前日9日終値48,800円比では、実に3,620円安に及んでいたのである。
折しも連休を挟んだことから現物では週明け月曜の13日が祝日で休場。
しかし、先物は祝日取引で開場されていたことから1千円超安にまで戻していた。

本日の先物は小幅安、先週末10日終値比では570円GDにまで買い戻されてスタート。
寄り付き直後も買いが先行し、棒上げ商状から急速に上げ幅を拡大。
一時高値46,740円まで値を戻す場面もあったが、その騰勢も長くは続かず間もなく失速し頭打ち。
現物の後場が始まると一転して上げ幅を縮小していってこいの展開に。
朝方の安値を割り込むと、一気に下放れが加速し、一時安値46,360円まで突っ込みむ場面も。
これは先週末の10日終値に比べて1,020円安水準。
再び4万5千円台まで売り直される勢いにも見えたが、結局引けにかけては下げ渋りながら、終値46,610円、前日の祝日取引での終値べースではプラス圏を維持して取引を終了。
先週末比では830円安水準に踏みとどまっている。

終日短期回転が奏功した。
頭と尻尾をくれてやりながら、下手ながら何とか及第点か。

朝方こそ米中関係軟化や中東情勢の好材料も相まってから買戻しが先行していたが、国内の政局不安による影響は大きい。
国民による選挙によらない形で、歴史上稀に見る政局が今、山場を迎えている。
10.14
臨時国会は来週までずれ込み、首班指名選挙をめぐって与野党の動きが活発化。
国民民主党と公明党の幹事長会談だけでなく、更に立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の三党幹事長が会談。
これほどまでに野党の幹事長クラス協議が注目されるのは稀有なことである。

まさに国民民主党がキャスティングボードを握っている証左でもあり、国民民主党の榛葉幹事長の会見が大いに注目された。
国民民主党はあくまで安全保障、原発などのエネルギー政策で方針が完全一致しない限り、ただ数合わせだけの連立には否定的な方針を崩さず。

確かに1993年の細川政権のように、数合わせだけであれば政権交代は可能である。
ただ、今回立憲民主党が玉木氏でも良いとの方針を明らかにしたことで、俄かに政権交代が現実味を帯びてきたものの、報道各社も1993年当時の久米キャスターのような熱気もなく、機運はあまり醸成されていないのもあるだろう。

政策が違ったりして政権が維持できなければ、その後の羽田政権や村山政権然り、短命に終わるのが目に見えているからかもしれない。
玉木氏も目先の総理の椅子にはあまり拘っているようには見えない。
他方、立憲民主党の野田代表は「政権交代できるのは十数年に一度しかない大きなチャンスだ」として、政権交代すること自体を重要視しているように見える。
実際、最大野党の党首であるにもかかわらず、野田氏自身ではなく、はるかに議席数が少ない党の玉木氏を総理にしてでも政権交代の実現に意欲的だ。

しかし、玉木氏は、エネルギー政策と安全保障の点で完全一致がなければ応じない構えで、指名一本化だけの話では、もう玉木総理の可能性はないだろうと思われていた。
市場も高市総理路線継続で、まだ高市トレード前の水準までは押し切ってない。

しかし、ここで立憲民主党の安住幹事長が、「原発ゼロに拘っていない」とし、「安全保障だって公明党も大きな隔たりがあるが、それでも安倍政権時に結局一緒にやっていたわけであるので、できないわけではない」と発言するなど譲歩を見せ始めたのである。

ただ、これは言い換えれば立憲民主党も譲歩するのだから、国民民主党もある程度譲歩すべきとする考えにも聞こえる。
立憲だけが譲歩して、果たして立憲の議員は納得するのだろうか。
どんどん外堀を埋めてきた格好だが、玉木氏との温度差は依然として大きいままだ。

玉木氏は安全保障と原発再稼働は絶対に譲らないので、立憲民主党の議員からは数が少ない党なのに上から目線すぎると不満の声も。
本来であれば立憲民主党の議員が玉木氏を総理にすることなんて納得するはずがないわけであり、仮に政権交代が実現しても、一枚岩になれず、このような声が噴出してくれば、早晩瓦解する可能性が高い。

参議院で過半数が得られない状況で、衆院の2/3再議決にも限界があり、法案はほとんど通らず、いずれ息詰まることが見えているのだろう。

玉木氏は連立には長い時間の協議が必要とする姿勢を崩していない。目先の総理の椅子には目もくれず、本当に政策重視であることを強調している。
節を曲げてまで総理になるつもりはなく、もっと先を見ているように見える。


更に総理大臣と党総裁を分けて石破政権を存続させる総総分離なる摩訶不思議な案まで出てきており、シナリオはいくつもある。
市場は高市総理で逃げ切りの公算が高いとみているのか、下押しはまだ限定的である。

今月の28日くらいには米トランプ大統領の来日も予定されているのに、今になって先行きは全く分からない。

市場は不透明感を嫌う一方で、僅かに光明が見えれば先走ってリスクオンしてくることもある。
おかげで日経225先物では上下で値幅が取れる格好のイベントドリブンのチャンスが到来したといえる。

本日だけでも高安幅は1,320円に及ぶ大往来。
1千円以上の値下がりは4月の米トランプ関税ショックに端を発した一連の暴落暴騰以来。
4月4日の1,090円安を皮切りに、4月7日に2,800円安4月8日に2,140円高と戻したが、その後4月9日に1,270円安4月10日は2,810円高4月11日に1,120円安へと、連日で超大幅な乱高下となって混迷を深めていったのはまだ記憶に新しい。
もはや一時、日経平均株価が4万8千円にまで達したことで、値嵩的に1千円超の騰落幅は珍しくなくなってきている。
それはまた大きなチャンスともいえる。

市場はリスクオフに揺らされながら、さしずめローラーコースター相場の様相だが、まさに垂涎の値動き。
もう一波乱ありそうだが、手薬煉引いてチャンスを待ちたいところ。


デイ +730円(10枚)
SA  +350円(5枚)増し玉合算

3,213,960,000円 (+9,050,000円)※手数料考慮せず

日経平均は現物引け後に自公連立解消の報で先物が1千円超の突っ込み安 オプションSQ通過後に格好の売り崩し 公明党連立離脱ショック

カテゴリ:
NY-NAS2025.10.09
米国市場は夫々下落。
2025.10.10-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 

日経平均株価 終値 48,088.80(-491.64)
始値 48,510.72
高値 48,510.72
安値 47,962.61

日経225先物 終値 47,620(-1,180)
始値 48,540
高値 48,750
安値 47,530
出来高 38,675枚
日経平均
10.10
日経平均は寄り天から急反落。
先物は400円GUで始まるが、現物市場開場とともに下落に転じ、じりじりと上げ幅を縮小。
中盤は下げ渋りながら、4万8千円台を堅持。
10.10
指数は辛うじて4万8千円台にとどまったものの、現物引け後の15時半すぎに公明党の連立離脱の報が伝わると、僅か数分で1千円超の突っ込み安。
一時安値47,530円まで下げ幅を急拡大。大引け間際だったということもあり、結局そのままほぼ安値引け水準で取引を終了。

オプションSQ通過後に公明党連立離脱ショックも相まって格好の売り崩し。
終日売りスタンスが奏功。

10.10
公明党が26年という長きにわたった自民党との連立を解消。
しかし、野党が首班指名を一本化するにはあまりにハードルが高すぎる。
早速玉木氏も公明党の離脱決断を称賛。しかし、公明党は首班指名で斎藤党首の名を書く方針を明らかにしている。
最大野党の立憲民主党の野田氏でまとまる気配はないし、国民民主の玉木氏を総理に担ぎ上げるウルトラCも難しい。
政権交代をただ実現させるためだけに野合するとも限らないが、最大野党の立民議員が玉木氏で納得するとも思えない。

少数与党ではほかに1994年の自民党が社会党、新党さきがけと手を結び政権奪還した村山政権の例もある。

公明が抜けた今、いずれにも似た可能性を秘めているが、政策がお互いあまりに違いすぎるのでは、夫々の党がただ数合わせだけのための野合は否定している。

結局第一党たる自民党の総裁がそのまま総理になる公算は変わらず。
不信任決議だけなら結束は可能だろうが、為替の反応はやや円高に振れたくらいで影響は限定的。
株価は高市トレードによるご祝儀上昇分を帳消しする方向で巻き戻されている。
10.10
石破総理が80年談話演説。
無謀な戦争に突き進んだ原因を分析。
無責任なポピュリズムに屈しない姿勢で、大勢に流されない政治家の矜持と責任感を持たねばならないと所感を述べた。
終戦記念日には見送られたが、やはり取りやめではなく、過去の総理談話は引き継ぐとした。
理由に沖縄や長崎への訪問を挙げて、自身が学び、感じたものをまとめたものとしている。

公明党が離脱した今、単独少数与党では何も通らない可能性も高い。
とはいえ解散総選挙をしても単独過半数を取れる保証は何もないが、この政治空白のどさくさに紛れて、俄かに石破総理による解散待望論まで急浮上する始末。

現物市場はこの公明党連立離脱ショックを織り込んでいないまま連休入りとなる。
週明けの新たなる潮流に期待したい。

デイ +120円(10枚)
ナイト +330円(10枚)
SA  +190円(7枚)増し玉合算

3,204,910,000円 (+5,830,000円)※手数料考慮せず

日経平均は高市ラリーが5日ぶりに一服感 続く快挙に沸くノーベル化学賞受賞

カテゴリ:
NY-NAS2025.10.07
米国市場は夫々下落。
2025.10.08-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 休場

日経平均株価 終値 47,734.99(-215.89)
始値 47,925.22
高値 48,181.12
安値 47,728.27

日経225先物 終値 47,760(-180)
始値 47,980
高値 48,240
安値 47,760
出来高 31,574枚
日経平均
10.8
日経平均は、自民党総裁選前後で実に3千円も上昇していたが、終値ベースで5日ぶりに反落。
終値ベースで4万8千円を維持できないまま連騰がストップした格好に。
高市ラリーが一服。TOPIXは明暗分かれての4連騰から史上最高値を更新中。

先物は小幅高で始まり、序盤は上値追いが先行し、一時高値48,240円をつけるが、やはり早々に失速し頭打ち。
中終盤にはいってこいの展開から保ち合いを下放れする一段安。
結局47,760円に突っ込みながら、前日に続いて安値引けで終えている。

格好の噴値売りとともに、終日売りスタンスが奏功。

10.8
10.8
一昨日に続き、ノーベル賞受賞のニュース。
ノーベル化学賞に京都大学特別教授の北川進氏(74歳)が選ばれた。
化学賞の受賞は2019年の旭化成の吉野彰氏以来9人目。
これで過去の受賞者を合わせると昨年の団体受賞の平和賞を除けば、個人で30人目となる。

1人でも受賞すれば大フィーバーとなるのに2冠も達成する例は過去にもあり、2015年には初日に医学生理学賞翌日に物理学賞を連日で受賞している。
10.8
10.8
北川氏は、多孔性材料の作製に世界で初めて成功。
今回もMOF(Metal Organic Frameworks)という金属有機構造体で有名でタイムリーな内容。

特定の物質を内部に閉じ込められる技術で、微細な穴が無数に開き、1gあたりの表面積はサッカーコートに匹敵。
狙った物質だけを閉じ込めることで、例えば水の中に溶けている特定の有害物だけを除去できる。
CO2だけを吸着し、水素を貯蔵するという具合に、特定の気体を回収、貯蔵でき脱炭素への貢献も期待されている。

今や全世界の人類が地球温暖化の影響にあえいでいるだけに、非常に分かりやすく、生活に直結。市場規模も絶大だ。
初日の医学生理学賞と同様にタイムリーで実用化、商用化される段階にきている研究が受賞する例も多いが、それは受賞するまでに非常に長い年月を要することに他ならない。

残すは毎年待望されている文学賞、米トランプ大統領が熱望している平和賞、そして未だ無冠の経済学賞。
更なる快挙の報に期待したい。

デイ +230円(10枚)

3,199,480,000円 (+2,300,000円)※手数料考慮せず

日経平均は高市トレードからデルタヘッジを巻き込む疾風怒濤 空前の4万8千円台に乗せての史上最高値更新 ノーベル医学生理学賞受賞の報にも沸く

カテゴリ:
NY-NAS2025.10.03
米国市場はまちまち。
2025.10.06-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右) 休場

日経平均株価 終値 47,944.75(+2,175.26)
始値 46,636.07
高値 48,150.04
安値 46,592.99

日経225先物 終値 48,190(+2,250)
始値 48,060
高値 48,220
安値 47,340
出来高 58,429枚
日経平均
10.6

日経平均は高市トレードから怒涛の2千円超高の続急伸。
指数としては終値ベースで僅かに4万8千円を割り込むが、先週末の終値からは一気に3千円の大台替わりを達成したことになる。

10.4
10.4
10.4
10.4

先週末10月4日の自民党総裁選では高市氏が勝利。
直前までの報道では小泉氏優勢だったが、キングメーカーとされている麻生氏が党員票を一番多く得票した候補に入れる方針に切り替えたことで情勢は一変。
土壇場で麻生氏が高市氏支持に回ったことで、勝敗の帰趨はあっさり決まってしまった。さしずめ関ケ原のようである。

第一党とはいえ、公明との連立が不透明な中、一部では首班指名を不確実視する向きもある。
過去には1993年の細川内閣誕生や、1994年の自社さ連立政権で社会党党首だった村山元首相のように第一党党首でなくても少数与党連立の総理になるケースがある。
国民民主党党首の玉木氏を総理にするというウルトラCも一時期ほどの機運がないことや、今の野党連携では全く現実味がない。
10.4

市場の反応を見る限り、高市総理誕生を前提とした動きで、米トランプ大統領も既に総理と呼んでいる。
そのまま第一党党首として、来る臨時国会での首班指名され、初の女性総理が誕生する見通し。


今回は土曜日だったこともあり、市場の取引時間外であったことから、超大幅ギャップを記録。
この値嵩では3千円超のギャップも十分あり得ることもあり、先物のサーキットブレーカー発動も警戒されたが、無事2,120円GUで寄り付いた。
2千円超のGUは令和のブラックマンデーとも称された昨年8月5日の大暴落の翌朝、同年8月6日に記録した2,520円GU以来。

空前の4万8千円台で寄り付き、直後こそ噴値売りが先行し、激しく売り買いが交錯するも、9時すぎ頃に一時安値47,340円に突っ込んだ後は底堅く推移。

現物の後場開場後には伸び悩む場面もあったが、ほぼ一貫した断続的な上昇の末、一時高値48,220円をつけながら、ほぼ高値引け水準で取引を終了。
利上げ観測後退で嫌気されるはずの銀行株まで上げるほどの空前の上げ相場となっている。

ナイトに入っても騰勢は衰えていない。
1日で3千円も大台替りするという節目突破で踏み上げ効果も空前の規模である。
コールを売った人が、コールを買っていた人から行使されるのに備えて日経225先物を買う、いわゆるデルタヘッジを巻き込んだ怒涛の騰勢が続いている。

前人未到の空域での攻防は、まさに垂涎の値動き。
格好の空中戦も下手ながら何とか及第点。

新戦略SP225-SYSTEM2」など、改めて今の運用戦略を得られたありがたさを実感。
終日買いスタンスが奏功した。


10.6
10.6
また、今年のノーベル賞ウィークは初日から快挙の報に沸いた。
ノーベル生理学・医学賞に坂口志文氏が米国の2人とともに選ばれた。

坂口氏は免疫細胞の暴走にブレーキをかける役割を果たす制御性T細胞の発見。
自己免疫疾患の治療に役立つだけでなく、癌治療へ応用する研究も進んでいる。
キラーT細胞などで一般人にも馴染みのある名前であることもある。
実際、有名なアニメ「はたらく細胞」にも擬人化キャラクターで登場するので小学生でも知っている人が多いほど。
2012年の山中伸弥氏受賞時のインパクトにも近く、非常に分かりやすく臨床に直結する内容なのが印象的。
最近はタイムリーで既に実用化、商用化されてやすい研究が受賞する例も多い。

日本人のノーベル賞受賞は、昨年の被団協が団体として受賞したのを除けば29人目。
生理学・医学賞では1987年の利根川進氏、2012年の山中伸弥氏2015年の大村智氏2016年の大隅良典氏2018年の本庶佑氏に続いて6人目となる。

残りのノーベル賞日程は7日に物理学賞、8日に化学賞、9日に文学賞、10日に平和賞、そして13日に経済学賞を控える。
続く朗報に期待したい。


デイ +470円(10枚)
SA  +1,470円(3枚)増し玉合算

3,196,580,000円 (+9,910,000円)※手数料考慮せず

石破総理がトランプ大統領と電話会談 大谷選手は統領務室へ表敬訪問し直接握手という明暗が実に印象的 日経平均は歴代4位の上げ幅 先物は2千円超高 前日急落分の大半埋め戻し

カテゴリ:
NY-NAS2025.04.07
米国市場はまちまち。
ナスダックが3日ぶりに小反発もダウは三桁の下落でリスクオフは継続中。
2025.04.08-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 33,012.58(+1,876.00)
始値 31,729.11
高値 33,257.16
安値 31,703.69

日経225先物 終値 33,100(+2,140)
始値 32,700
高値 33,300
安値 32,380
出来高 85,259枚
日経平均
4.8
日経平均は4日ぶりに急反発。
上げ幅1,876円は歴代4位を記録。
歴代3位の上げ幅もブラックマンデー翌日のもので、自律反発も相まって余りある反動高。
前日の急落分の大半を埋め戻した格好に。

先物は2千円超高の急反発。
1,740円GUで始まり、9時直後こそ、一時安値32,380円まで突っ込む場面もあったが、間もなく切り返し、棒上げ商状から急速に上げ幅を拡大。
上海開場後には一段高し、一時高値33,300円をつけ、前日比で2,340円高まで値を戻す場面もあったが、その刹那、失速し頭打ち。
一転して午後にかけて上げ幅を縮小するいってこいの展開に。
それでも朝方の中央値水準を維持して推移。
戻り売りも限定的で、結局引けにかけて買い戻され本日の高値圏を維持して取引を終了。

売り崩しに期待したが、あっさり踏まれて早々に退散。
4.8
石破総理がトランプ大統領と電話会談。
外交上のやり取りに関することとして内容については公表されていない。
その成果の詳報も得られず、依然見通しが暗い中、他方で、関税以外では明るいニュースも。

4.7
4.7
各国首脳が米大統領と水面下でバトルしている中、大リーグワールドシリーズを制覇したドジャースチームがトランプ大統領を表敬訪問。
この世界同時株安、貿易戦争という混乱がなければ、日本メディアはこれ一色になるに違いないと思われるほどだが、この時世において、大谷選手と米トランプ大統領が執務室で握手するというギャップが実に印象的。
トランプ大統領をして映画スターのようと言わしめるのが、メジャーの一選手という枠を超えて、いかにアピアランスが素晴らしいかを物語っている。


デイ -90円(10枚)
SA  +210円(3枚)増し玉合算

現在の資金
2,976,390,000円 (-270,000円)※手数料考慮せず

日経平均は米FOMC前に終始小動き ダウは約47年ぶりに9日続落 ホンダと日産が経営統合

カテゴリ:
NY-NAS2024.12.17
米国市場は夫々下落。
ダウだけが、12月4日の史上最高値を更新後に続落中。
9日続落は1978年2月以来、実に約47年ぶり。
ダウの続落記録としてまだ記憶に新しいのは2018年6月22日の8日続落で、9日以上の続落記録は50年近く遡らなくてはならないものであったが、遂にこの最高値更新後の調整の間に記録を更新した格好に。
それでもナスダックは前日に更に史上最高値更新していたが、2万ポイントの大台に乗せてからは一服感も強い。

2024.12.18-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,081.71(-282.97)
始値 39,176.88
高値 39,382.69
安値 39,081.71

日経225先物 終値 39,200(-200)
始値 39,330
高値 39,380
安値 39,090
出来高 22,580枚

日経平均
12.18
日経平均は4日続急落。
先物は小幅安で始まり、寄り付き直後は売りが先行。
上海開場を前後して棒上げ商状から急速に巻き戻す場面もあったが、一時高値39,380円で頭打ち。
再び押し戻されるが、中盤には朝方の安値水準を維持しつつ、極狭レンジで一進一退。
引け前に一段安し、一時安値39,090円まで突っ込むが、逆引けピンで結局本日の中央値水準で取引を終了。
中銀イベントを前に動きなし。
終日ほぼ手控えだった。

また個別株ではホンダと日産が経営統合という、また目を疑うニュースが。
シャープに続いて日産まで飲み込もうとする鴻海の動きを受けてのことだろうか。
これを受けた市場の反応は、日産がストップ高、ホンダは年初来安値更新と明暗。

1999年の日産ルノー提携時を思えばありえない組み合わせ。
孤高だったホンダがアイデンティティともいえるF1を撤退するなど、この20年で時代は大きく変わった。
各社生き残りを模索し仕方がない事情もあるのだろうが、まさかのこの2社が合従連衡する時代が来るとは。
三菱自とも立場変わってまさに隔世の感といったところ。

デイ ±0円(10枚)
SA  +180円(3枚)増し玉合算

現在の資金
2,795,090,000円 (+540,000円)※手数料考慮せず

第二次石破内閣発足 30年ぶりの少数与党内閣で先行き不透明感は続く イニシャルレンジで早々に決着

カテゴリ:
NY-NAS2024.11.08
米国市場は三指数揃って史上最高値を更新。
2024.11.11-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,533.32(+32.95)
始値 39,417.21
高値 39,598.74
安値 39,315.61

日経225先物 終値 39,550(+50)
始値 39,200
高値 39,620
安値 39,200

日経平均
11.11

日経平均は小幅続伸。
先物は300円GDで始まるが、前日同様に寄り付き直後は棒上げ商状からの買い先行。
一時高値39,620円をつけるが、その刹那、失速、頭打ち。
中終盤にかけては狭いレンジの三角保ち合いの様相を呈していたが、引けにかけては再騰勢の展開に。
それでも朝方の高値には及ばず、結局イニシャルレンジで早々に決着したまま取引を終了。

11.11
第二次石破内閣が発足。ご祝儀相場らしい特段の動きはなかった。

先の衆議院総選挙により自民党が過半数の議席を失い、少数与党に転落。
首班指名をめぐっては国民新党がキャスティングボードを握る格好で、その動向が注目されていた。

本日召集された特別国会で内閣総理大臣の指名選挙が行われ、石破茂氏が第103代の総理大臣に指名された。
衆議院での1回目の投票では過半数を得る候補がいなかったため、史上5度目となる決選投票に。
決戦投票では石破氏が221票、野田氏が160票、2人以外に投じた84票が無効となる、極めて異例の首班指名となった。
無効票が84票も出るほどに、非自民が野合する政権交代は当面実現しそうにない様子。

11.11
11.11
細川政権発足時は、野合して自民55年体制が崩壊し、一部メディアによりその機運が醸成された感があったものだが、今回は怒涛のイベントを終えて間もないこともあり、至って平穏にスルー。

逆の意味で隔世の感といったところ。
少数与党内閣は、1993年宮沢内閣解散、自民党55年体制崩壊後に誕生した細川内閣や、自民党が社会党、新党さきがけと手を結び政権奪還し村山政権が誕生したあの1994年以来、実に30年ぶり。
羽田内閣など、過去の少数与党内閣がいずれも短命だっただけに、夏の参院選まで先行き不透明感は益々高まっている。

為替も介入警戒域に再び突入。
売り崩しに期待したが、あっさり踏まれて早々に退散。
やれやれ。

デイ -70円(10枚)

現在の資金
2,738,650,000円 (-700,000円)※手数料考慮せず

衆院選は事前観測以上の自民大敗 早くも次のイベントドリブンにシフト 日経平均は出尽くしによる買い戻し先行 寄り底から怒涛の巻き戻し騰勢 一時800円超高の急反発

カテゴリ:
NY-NAS2024.10.25
米国市場はまちまち。
2024.10.28-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 38,605.53(+691.61)
始値 37,757.95
高値 38,740.17
安値 37,757.95

日経225先物 終値 38,670(+660)
始値 37,560
高値 38,770
安値 37,550

10.28

日経平均は急反発。
衆院選後の初取引は投開票前のリスクオフムードから一転、一時800円超高の巻き戻し騰勢に。

先物は450円GDで始まるが、ほぼ寄り底から急反転。
与党が勝敗ラインとしていた過半数を割り込み、寄り付き前気配では国内政治の不安定化を警戒した売り気配が先行したが、比較的小幅なGDにとどまったことで、寄った直後は不安よりも安心感が勝った。

過半数割れ自体は先週時点で織り込まれていたのか、寄り付き直後は棒上げ商状から急速に下げ幅を縮小。

早々にプラスに転じ、9時直後には一時高値38,750円をつけるが、9時半すぎには棒上げ騰勢は一服感。
それでも戻り売りも限定的で狭いレンジながらも高値圏を堅持。

終盤には保ち合いを上放れする一段高。
上海後場の開場とともに、一時高値38,770円を付ける場面も。
ただ、朝方の高値よりも二文新値にとどまり、引けにかけてはやや伸び悩んで推移。
それでも高値維持路線は変わらず、結局大幅高圏内で取引を終了している。

もう少しリスクオフが続くかと備えていたものの、為替は円安が加速し、素直な巻き戻しの展開に。
朝方からの急騰は、あまりの切り替えの早さに驚いたものの、その上げっぷりには溜飲が下がる思いに。

踏み上げ効果に期待したが、まさに垂涎の値動きであり、絶好のデイトレ日和だった。
終日短期回転が奏功。

10.27

衆院総選挙は週末の時点で予想通り、自民、公明の与党が大幅に議席を失い、過半数割れに。

欧米メディアは特に英BBCが「国民が自民党を罰した」と評したり、他にも「米国の重要な同盟国のリーダーシップを巡って不安定な状況が続く」と懸念を示す談話が多い。

10.27


実際に、一夜が明けても、先行きは依然として不透明のまま。
自公を除いた野党総数では上回っているものの、野党間の連携はとれていないので、すぐに政権交代というムードでもないからである。
このところ何度も思い起こされる1993年の細川内閣誕生時のように、30年ぶりに少数与党連立の可能性が浮上するも、当時のような、あの熱気は全くない。
報道も裏金議員と称される自民候補者にだけアイコンをつけて区別するなど、多少のキャンペーン感はあったものの、そのほかは至って公平な姿勢で、あからさまに反自民を野合させてでも政権交代に導いたり、そのような気運を高める動きもない。

10.27

野党最多は立憲民主党。
大幅に議席を伸ばしたものの、圧勝でもない。
2009年のように二大政党によるがっぷりよつという構図でもなく、分裂した旧民主党の共闘もいまいち足並み揃わず。
維新は票を減らしたものの、大阪は維新1強で自民全滅。
とはいえ票が分散した結果、依然として自民党が第1党で最多議席を維持しており、現時点では自民党政権が存続する可能性は高い。
ただ、存続しても、今度は不信任案決議をいつでも簡単に通すことができる。
首班指名で統一候補は立てられないにしても、自民を引きずり落とすというただ一点においてのみなら野合は可能である。
ただ、ねじれ議会となる為、3分の2以上の再議決はできず、強行採決はできない。その意味でも来年の参院選までこの不安定感、不透明感は引きずりそうである。

10.27
今回躍進したのは国民民主党。
消費税の一時停止や手取りを増やすというわかりやすい政策、キャチコピーが奏功したのか、解散前の7議席から28議席に。
候補者不足により比例で3議席を他党に譲らなければならない事態になるほど想定外に票を伸ばしている。

そこで俄かに浮上したのが自公と国民民主との連立。
国民の議席数を合わせれば過半数を確保できるが、玉木代表は連立を強く否定している。

首班指名の特別国会は11月11日に召集される。
過半数に達しない場合は上位2人による決選投票となる。
今回のように微妙な場合は、第1党から総理が出るとは限らない。

過去には、これも鮮烈な記憶として残っている1993年8月の特別国会、細川護熙氏の日本新党は第5党だった。
1994年4月には第3党の新政党から羽田氏、同年6月には第2党の社会党から村山氏が指名された例がある。
特にこの前代未聞の村山政権発足は決選投票によるものだった。

今回は自公で過半数割れであるので、このままいけば、実に30年ぶりに決選投票となる可能性も高いが、特別国会前に自公、立民がどう他党を取り込むかが注目される。

決選投票では先の自民党総裁選が記憶に新しく、順当な得票数とは全く別の力学が働くので、予断は許されない。

而して、日本の政情不安はいくら考えても先行き見通しが不明。
ここは一旦棚上げしてでも、市場の関心は早々に次に移っている。
とりわけ米大統領選まで1週間余に迫る中、イベントドリブンもシフトアップ。

今週はアルファベット、マイクロソフト、アップルなどビッグテックの決算、そして日銀金融政策決定会合が予定されており、来週には米大統領選に続いて米FOMCも控える。
衆院選が重なったおかげで、近年稀にみるビッグイベント週間となるが、続く大いなる相場展開に期待したい。

デイ +790円(10枚)
SA   +880円(11枚)増し玉合算

現在の資金
2,695,930,000円 (+1,7580,000円)※手数料考慮せず
 

50年ぶりにノーベル平和賞受賞 日経平均はファストリ効果で3日続伸

カテゴリ:
NY-NAS2024.10.10
米国市場は反落。
前日のCPI発表も相まって、序盤から売り買いが交錯したものの夫々小幅な下落に落ち着いている。

2024.10.11-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,605.80(+224.91)
始値 39,636.87
高値 39,668.93
安値 39,415.26

日経225先物 終値 39,610(+300)
始値 39,440
高値 39,690
安値 39,380
2024.07.11-2024.10.11
10.11
10.11

日経平均は3日続伸。
TOPIXは僅かに反落している通り、プライム全体では下落銘柄の方が多く、上昇は僅か30%程度にもかかわらず、日経平均株価の指数としては200円高。

9983
これには前日決算発表したファストリ(9983)の寄与度が大きく、1銘柄だけで日経平均を277円分押し上げている。
つまりファストリのプラスがなければ実質小反落といったところ。
先物は130円GUで始まり、オプションSQ通過以後は序盤から急速に上げ幅を拡大。
一時高値39,690円を朝方10時半すぎとに午後から13時すぎから半頃にかけて同値水準で天井を付ける格好に。
引けにかけては伸び悩んだものの、結局本日の高値圏を維持して取引を終了。

終日ほぼ手控えだった。

10.11
ノーベル賞ウィークも最終盤で日本原水爆被害者団体協議会の受賞の報が舞い込んだ。

日本の受賞者はこれまで米国籍取得者を含め計28人だったが、団体での受賞は初。これに1団体が加わることになる。
日本によるノーベル賞受賞は2021年真鍋淑郎氏のノーベル物理学賞以来、3年ぶり。
平和賞での受賞は非核三原則を表明するなど核縮小に尽力して1974年に佐藤栄作元総理が受賞して以来、実に50年ぶり。
10.11
受賞理由は「核のタブー確立に大いに貢献。被爆者たちの歴史を伝える証言のおかげで、核兵器への反対意見が広く世界中で醸成された。核兵器は80年近く戦争で使用されていない」というもの。

日本被団協の受賞が発表されると、世界のメディアではなぜ今年なのかと驚きの声も。
今まさに戦禍にあるウクライナや中東に関連する受賞が予想されていたからである。

この問いに対し、フリードネスノーベル賞委員長は「世界で核兵器使用を禁じるための重要な役割を果たしている」と強調。

もしかしたら近いうちに核戦争が始まってしまうかもしれないという切迫した思い、あるいは虫の知らせみたいなものか、世界の人々に改めて思いを新たにしてほしいという願いなどが、受賞につながったのだろうか。

10.11
広島市役所で会見した日本被団協代表の箕牧氏は、夢ではなく現実かと確かめるかのように右頬を自らつねって「本当に夢のよう」と感激を露わに。
そして、一番に前代表だった坪井氏に喜びを伝えたいと語った。

2016.05.27
坪井前代表は、2016年伊勢志摩サミットで来日していた当時の米オバマ大統領が広島を訪問した際、間近でオバマ氏と握手を交わしながら笑顔で会話をしていた様子がとても印象的だった人物。

来年で広島、長崎への原爆投下から80年の節目を迎える。

現在ウクライナ戦争が泥沼化し、中東情勢が緊迫化、更に日本近海で有事が勃発すれば第三次世界大戦につながりかねない情勢の中、米大統領選ではトランプ氏の返り咲きも現実味を帯びてきている。
もしトラとなれば、かつてトランプ氏が日本の核武装を容認する発言をしていたこともあり、これはノーベル委員会からの米大統領選後を見据えた何かのメッセージ、あるいは警鐘なのだろうか。

その意味において、まさにこのタイミングでの意義がある受賞といえるのかもしれない。

デイ ±0円(10枚)
SA   +360円(14枚)増し玉合算

現在の資金
2,652,430,000円 (+5,040,000円)※手数料考慮せず

石破新内閣発足 早期解散から早速選挙モードにシフトするも日経平均は前日下落分の埋め戻し限定的

カテゴリ:
NY-NAS2024.09.30
米国市場は夫々上昇。
ダウは4日ぶりに反落。

2024.10.01-225上海
日経先物(左)  /上海総合 (右)休場

日経平均株価 終値 38,651.97(+732.42)
始値 38,232.47
高値 38,718.13
安値 38,232.47

日経225先物 終値 38,770(+840)
始値 38,270
高値 38,800
安値 38,180
出来高 26,652枚

日経平均
10.1

日経平均は急反発。
前日の2千円約安から大きく埋め戻すも、その戻りは3分の1強にとどまっている。
先物は340円GUで始まり、9時直後にもじりじりと上げ幅を縮小。
中国は国慶節で休場だが、中盤は伸びみ、狭いレンジで膠着。
しかし、現物の後場開場とともに、再騰勢の展開に。
一時高値38,00円まで値を戻しながら、ほぼ高値引け水準で終えている。

終日買いスタンスが奏功。

10.1
本日、自民党石破新総裁は臨時国会にて首班指名を受け、第102代内閣総理大臣に就任。
石破新内閣が発足した。初入閣13人、女性閣僚2人。
フレッシュ感を打ち出したかのような内閣ながら安全保障面で特色があり、やはり防衛関連株中心に物色が進んだ。
10.110.01

これまでであれば、また国政選挙を経ずに首のすげ替えかとなるところだが、今回は解散を前提とした総選挙に臨むための内閣といったところ。
これでもし政権交代となったら、岸田前首相が不出馬を決断した意味がなくなるが、似たような事態に2012年の野田元総理による解散がある。あの急転直下の決断は、結実しなかった。むしろ、総選挙前から怒涛の安倍トレードが始まったのはまだ記憶に新しい。
高市トレードもまさにあれを彷彿とさせるものがあった。

2012年解散では結果的に民主党は選挙に大敗し、まるで安倍元総理に禅譲した格好だったが、野田氏だって最初から負ける気で解散したわけではないはず。
負けるとわかっているのなら、地位に恋々として解散などしないはずだからである。
それまでの自民党がまさにそれだった。
それでも解散して負けた野田元総理。消費増税と引き換えにして。

このように、自ら解散して選挙で勝てる確証はなく、選挙はみずもの。
今回の総裁選然りだが、衆院解散総選挙も何が起こるかわからない。

奇しくも石破総理の相手が、その野田氏であるのは何の因果だろうか。

10.1
10.1

そんな中で、石破総理は、かつての政策論を尽くしてからの解散をする方針から一転、早くも解散を宣言。
新内閣の鮮度が落ちる前、支持率が落ちる前に一気呵成に事を運ぶ作戦なのかもしれない。

事前に取り沙汰されていた通り、10月9日解散、15日公示、27日投開票に決まった。

既に臨戦態勢に入っており、すっかりその発言は選挙用モードに。

「デフレを脱却するかの瀬戸際にいる」という認識を改めて示して、経済対策の検討を指示。
持続的に実質賃金を上昇させ、将来不安を取り除くと明言。

「コストカット型の経済から高付加価値創出型経済へ転換し、投資大国日本を実現する」と述べている。

総裁選前のタカ派色はすっかりなりをひそめ、国民や市場へ配慮した安全運転にシフトしているようだ。

しかし、投資大国というからには、助成金などの財政出動ではなく、自らが光を放つ魅力ある国家にしなければならない。
かつての80年代後半、90年代前半の日本は世界に先駆けて高付加価値製品を生み出す国として凛然たる輝きを放っていたが、もう他の国の後塵を拝するようになって久しい。

これには高齢者問題と世代交代にもかかわってくるが、高い生産性と高負荷化価値を生み出す新進気鋭の種とそれらを育む土壌がなければ、明るい未来はなく、外国人投資家は投資してくれない。
現在の半導体事業は、そのポテンシャルで投資というよりは、外国企業の誘致、政府の助成金に寄るところが大きい。

実際に外国人投資家からの投資を呼び込むためには、より具体的なビジョンが求めらるが、イシバノミクスの全容はまだ見えてこない。

果たしてアベノミクスを超えるようなインパクトを示すころができるだろうか。

今月は衆院選、来月早々にも米大統領選挙。
また、再び中東情勢が緊迫化。
これまた、株式市場にも更なる波乱が予想される。

4月のイラン・イスラエルの応戦2023年10月のハマスの奇襲など、よもや第5次中東戦争に発展しかねないという事態が何度もあったが、一旦小康を得ていた。これでイランが本格参戦すればどうなるだろうか。

主要シンクタンクが昔からもし核戦争になったらという前提で多くのシミュレーションをしているが、この2024年になってもそれらの予想は現実のものとなっていない。さすがに最悪の事態は回避され続けている。

戦争は今のハイテク兵器ならすぐに終わると思ったら、そうもいかず、あのロシアのウクライナ侵攻、ウクライナ戦争は未だ終結しておらず、泥沼化している。

他方、1967年第3次中東戦争は僅か6日で終結している例もある。
当時元大本営作戦参謀で、伊藤忠商事の専務だった瀬島龍三氏だけが1週間で終わると言ってその通りになった。
他社を出し抜いて物資を確保し開戦後の高騰時に高値で売り抜け大きな利益をもたらした先見の明、先物相場の駆け引きは実に見もので、この辺りの情勢は山崎豊子の小説「不毛地帯」でも有名で、臨場感たっぷりに描かれている。

予断が許されない情勢は、刻々と移り変わる。
いずれにの事態に発展しても、大いなる収益機会には違いなく、手薬煉引いてチャンスを待ちたいところだが、はてさて。


デイ +430円(10枚)
SA   +380円(12枚)増し玉合算

現在の資金
2,624,410,000円 (+8,860,000円)※手数料考慮せず

グラボメーカーのエヌビディアが今や世界時価総額2位に 感慨も一入とともに隔世の感も

カテゴリ:
NY-NAS2024.06.05

米国市場は続伸。
ナスダックは連日で史上最高値を更新する三桁の続急伸。
エヌビディアが時価総額でアップルを抜いた。

6.6
6.6

このエヌビディアという会社、グーグル、アマゾン、アップルのように誰でも知っている会社ではない。

geforce-rtx-4090
4090

日頃からパソコンを使わなかったり、自分で用意したことがない人にとっては馴染みがないかもしれないが、PCを自作で組んだり、BTO(Build To Order)で注文したことがある人にとってはこの緑色のロゴを必ず目にすることで昔からお馴染みである。

PCのグラフィックボード、通称グラボの会社として有名で、ゲーミングPCだけでなく、クリエイティブな仕事をする人や事務仕事でもサクサク動くPCを望んでハイスペックなPCを組もうとすれば、「GEFORCE RTX」というロゴが光るこの会社のパーツにお世話になっている人も多いだろう。

トレーダーにとっても同様で、マルチモニター仕様にするのに、かつてはこのグラボを搭載するのが必然だったからである。

グラボを搭載せず、映像処理機能をマザーボード上で賄うオンボードタイプの安価なPCを除いては、ほぼすべてのハイスペックPCにこの会社のパーツが使用されているといっても過言ではないだろう。

昔はグラボ製品の型番が三桁だったが、今は四桁にまでナンバリングが進み、最新のものは4千番台で筆頭が4090番。同じ型番でも末尾にTiをつけて更に性能が上の改定版を出す場合もある。
現行世代では4090が最高で、その下が4080、4060というように性能と価格が下がっていく。
ここで4080Tiが出ると、4080と4080Tiは全く別物となり、4090よりも高性能になる場合もあったりして、序列がちょっとややこしいのである。

次世代の5000番台、6000番台はどれほど性能が上がるのか期待するというように、CPUとともにPCを買い替えるたびにこのグラボを選定、吟味するのが毎回の楽しみでもあった。

この数年、このグラボだけで最高スペックのものを組もうとすると数十万円ほどに高騰していた。
それには暗号通貨によるマイニング特需という背景もあって、グラボを入手しにくい事態となったことも記憶に新しいが、それでもあくまで一つのパーツメーカー、黒子としての存在だったにすぎなかったのだ。

エヌビディア
それが今やAI半導体として欠かせない存在となり、AI開発を象徴する企業の筆頭に躍り出た格好に。
特に今年に入ってからの急上昇が著しく、誰でも知っているグーグル(2.17兆ドル)、アマゾン(1.89兆ドル)をあっさり抜き去り、ついにアップル(3兆ドル)を超えるという、まさにゴボウ抜き。
エヌビディアは3.01兆ドルとなり、残すはマイクロソフト(3.15兆ドル)のみというから驚愕である。

先の決算では日経平均を史上最高値更新にまで押し上げたきっかけともなったこのエヌビディア。
日頃からお世話になっているパーツのメーカーともあれば感慨も一入だが、実に隔世の感の方が大きいというもの


2024.06.06-225上海

日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 38,703.51(+213.34)
始値 38,841.66
高値 39,011.93
安値 38,693.50

日経225先物 終値 38,760(+240)
始値 38,980
高値 39,070
安値 38,700
出来高 33,779枚

日経平均
6.6

日経平均は急反発。先月末の急落分を一気に埋め戻し。
先物は460円GUで始まり、寄り付き直後こそ、買いが先行し、3万9千円の大台を回復するが、長くは維持できず間もなく失速。

一時高値39,070円をつけると、一転して棒下げ商状から上げ幅を急速に縮小。
再び大台を割り込み、上海開場直後の戻り試しにも失敗すると後は一段安。

一時安値38,700円まで突っ込みながら、結局本日の安値圏で終えている。
売り崩しに期待したが、ほどほどの退散。

デイ +120円(10枚)
SA +520円(10枚)増し玉合算

現在の資金
2,219,530,000円 (+6,400,000円)※手数料考慮せず

米CPIショック後は押し切れず、日米首脳会談とともにコツンと朝から巻き戻し ドル円は153円を突破 1990年以来となる34年ぶりの円安水準に

カテゴリ:
2024.04.10NY-422.12024.04.10NAS-136.2

4.11米国市場は夫々下落。
さしずめ米CPIショックともいうべき突っ込み安だが、セリングクライマックスには程遠い。
長期金利は4.5%台、5ヵ月ぶりに高い水準。
日本時間の前日まではドル円で152円台を突破した、一旦小康を得た格好だったが、円安はその後も加速。
遂に一時153円をも突破。
介入警戒感もなんのその、実に1990年以来、34年ぶりとなる歴史的な円安水準に突入

2024.04.112024.04.11上海

日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 39,442.63(-139.18)
始値 39,090.68
高値 39,473.48
安値 39,065.31

日経225先物 終値 39,410(-140)
始値 39,040
高値 39,500
安値 39,020
出来高 31,700枚


日経平均

4.11日経平均は続落。
先物は510円GDで始まり、寄り付き直後こそ一時安値39,020円まで突っ込むが、大台割れ寸前ですぐさま切り返し、間もなく棒上げ商状から下げ幅を急速に縮小。
戻り売りをこなしながらも断続的に上昇し、午後には終盤にかけて一段高。
一時高値39,00円まで回復しながら、引け直前に伸び悩むも、結局本日の高値圏を維持して取引を終了。



4.114.114.11

4.114.114.11

他方、前日に続いて日本の総理大臣として9年ぶりに国賓待遇で訪米中の岸田総理は日米首脳会談後に記者会見とともに演説。
対中国を見据えたテクノロジー中心の安全保障の取り組み、防衛費増額、日本企業による米国への投資拡大などをアピール。

4.114.114.11

宇宙開発においてもJAXA、トヨタなどが開発する月面探査車両の技術協力とともに米国人以外で初となる日本人の月面着陸を予定するアルテミス計画など、対中安全保障のみならず、テクノロジー分野において官民一体の連携強化が著しい。
対中姿勢での連携強化は菅前総理の訪米時と変わらないが、一層鮮明になった格好に。

これまで事務方レベルで水面下で協議が重ねられてきた議題が公式に決定された瞬間でもあるが、壮大さという点でいずれも目を見張るものが多い。
マイクロソフトのAI設備投資に続いて、NTT、NTTドコモが中心となって夫々開発を進めているIOWN、光の半導体やオープンRANについても両国政府で支援する方針を首脳同士で公式に決定。
オープンRANは異なるメーカーの機器を組み合わせて形態などのモバイル通信網を構築する仕組みで、基地局シェアトップのファーウェイなどの中国勢に対抗する狙いがあり、こちらも日米が連携して推進することを確認。
このように今回の首脳会談はテクノロジー分野で特筆する点も多い。
また公式晩餐会ではyasobiの両人が招かれ岸田総理の近くに配席されるなど、話題盛り沢山。

前日の152円突破に続いて奇しくも歴史的な為替の急変があったものの、首脳会談においては議題とされているかは不明であり、日本では財務官と財務相による口先介入にとどまっており、実弾投入については依然予断を許さない状況。
介入した場合もこの勢いだと早ければ弾切れになるおそれもあり、
高まる介入への警戒感をよそに、ポジティブ反応が先行中。
やはり国策優位の展開で、売り崩しに期待したが、さしずめご祝儀相場の様相で、プラス圏には及ばなかったものの、終始巻き戻し流れは変わらなかった。

米利下げをあまりにも強く先取りしてきただけに今回のCPIショックでも押し切れていない。
ボルカー議長時代にはボルカー・ショックともいわれる苛烈な引き締め政策を断行したものの、
インフレがまだ下がり切らないうちに利下げをしてしまったために、インフレがぶり返してしまった過去がある。
失業者が増えるまでインフレは終わらない、そしてインフレが上昇していると景気後退に気付けない。
この教訓を踏まえ現FRBメンバーも同じ轍を踏まぬように必死なのだろうが、市場はお構いなしに強欲であり続ける。

朝方の突っ込み安からの売り崩しも早々に一服。
踏み上げ効果にも期待したが、ほどほどで退散。

デイ -40円(10枚)
SA +380円(10枚)

現在の資金
2,089,280,000円 (+3,400,000円)※手数料考慮せず

10年越の5.23ショック再び 日経平均は9日ぶりに急反落

カテゴリ:
2023.05.22NY-140.02023.05.22NAS+62.88


米国市場はまちまち

2023.05.232023.05.23上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,957.77(-129.05)
始値 31,245.72
高値 31,352.53
安値 30,828.73

日経225先物 終値 30,850(-180)
始値 31,260
高値 31,360
安値 30,820
出来高 70,559枚

日経平均




































5.23日経平均は9日ぶりに急反落。
怒涛の続急伸も8連騰でストップ。
先物は230円GUで始まり、序盤はじりじりと上げ幅を拡大し、一時高値31,360円まで値を伸ばし、連日で33年ぶりの戻り高値を更新していったが、後場開場後に一転して棒下げ商状から上げ幅を急速に縮小。
あっさりマイナスに転じると、更に下げ幅を拡大し、一時安値30820円まで突っ込む場面もあったが、間もなく底打ち。
その後は引けにかけて三角保ち合いの様相に。
他方で巻き戻しも限定的で、結局戻し切れずに引けにかけて売り直され、ほぼ安値引けで終えている。


5.23ショック再び











奇しくも10年前の同じ日である2013年5月23日の高止まりから急落劇、5.23ショックを彷彿とさせる。
じり高する中での突然の仕掛け売りでまさに同じパターン。

2013年時はバーナンキショックと呼ばれることもあるが、実際には発言の影響は限定的でむしろ朝方は高く推移していた。

2013年の5.23ショックの際には、千円以上の超大幅な急落があったことはまだ記憶に新しい。
思えば2013年5月23日、あの日は高値に買い上げられてからの急落という大往来で、出来高は32万枚を超えていた。
一般には当時のバーナンキFRB議長が前日の議会証言で緩和縮小を示唆したことが遠因にあるとされるが、翌朝の日本市場は朝からネガティブな反応はなくむしろ高値圏を推移していた。前日5月22日のリスクオンの余韻すらあった。
あの日の地合いをまだ鮮明に覚えているが、バーナンキ・ショックと呼ばれるものではなく、単純にアノマリーや需給要因によるところが大きい。


2013年時にはサーキットブレーカーまで発動し、千円超の下落幅、実に日中だけで1500円超幅を下げ、ラージで32万枚という震災時以上の驚異の出来高を記録していたが、今回は500円程度の下押しで日中での暴落は早々に収束。

ナイトに入ってようやく戻り売りが再開。
一時安値30,550円まで下げ幅を拡大している。
日中の高安幅は540円にとどまっていたが、ナイトまで通してみればこの時点で810円に及んだ。
それでも1万円台の当時に比べれば、3万円超の値嵩でこの程度の下落は適度な調整の範囲内といえるのか。

7023-5.23また現物でも特筆すべき動きがあり、引け直前にトヨタ(7203)が一気に100円安。
前日比4.76%安で引けたことが注目されている。
この日のトヨタ株の出来高3979万3700株のうち、引け直前だけで4割近い1447万6千株が出来ていた。

朝方の異様な底堅さからの下放れはまさに干天の慈雨の如し。
まさに溜飲が下がる思いに。
頭と尻尾をくれてやりながらも終日短期回転が奏功。

同様の急落は昨今において枚挙に暇がないが、毎度思うことは同じ。

日経225の相場では上がろうが下がろうが関係ない。
この戦略のおかげで自分のトレードが確立できたからこそだが。
重要なのは確固たるルールとリスクマネジメント。
相場はゼロサムゲームであり、百戦錬磨のプロが個人から資金を奪えるのは、損失を最小限にし、巧みな戦略で攻めるばかりでなく、しっかり防御を怠らない運用をするからなのだと本日のような相場を見ると改めて痛感する。


本日の損益
デイ +360円(10枚)
ナイト +190円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,625,120,000円 (+5,500,000円)※手数料考慮せず

日経平均は怒涛の8連騰 G7広島サミットは成功裡に閉幕 G7首脳の原爆慰霊碑への献花に隔世の感

カテゴリ:
2023.05.19NY-109.22023.05.19NAS-30.94






米国市場は3日ぶりに反落。
米債務上限問題は2011年の米国債格下げデフォルト回避の為の迷走が再び、といったところ。

2023.05.222023.05.22上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 31,086.82(+278.47)
始値 30,735.71
高値 31,086.82
安値 30,689.27

日経225先物 終値 31,030(+130)
始値 30,770
高値 31,090
安値 30,680
出来高 39,665枚

日経平均


5.22日経平均は怒涛の8連騰。8日続急伸。
連騰記録では2017年に史上最長の16連騰を記録しており、まだ前例なき連騰でもない。ただ、この歴史的高値圏での踏み上げ効果にどれだけの持続可能性があるか、さしずめババ抜き相場の様相ともいえる。
前日まで続いていた四本値揃っての高値更新は5日間でストップしている。
それでも始値が僅かに及ばなかっただけで、高値、安値、そして終値ベースでは、連日で2021年のバブル後高値を連日で更新中。

先物は130円GDで始まり、寄り付き直後こそ戻り待ち売りに押されたかに見えたが、9時直後に前日安値でもある一時安値30,680円で踏みとどまると、すぐさま切り返し、棒上げ症状から上げ幅を急速に拡大。
上海開場とともに伸び悩む場面もあったが、後場からはもう一段高。
保ち合いを完全に上放れすると、吹っ切れたように再び33年ぶりの上値を尽く突破していく展開に。
引け前には遂に3万1千円をも突破し、一時高値31,090円をつけながら本日の高値圏で終えている。
噴値売りもあっさり踏まれて乗り切れなかったものの、下手ながら何とか及第点か。

前日に続いて1990年以来となる33年ぶりの空を更に駆け上がる空中戦は実に爽快。
米国市場の波乱含みを横目に見事な踏み上げだったが、この数年、閉塞感が高かっただけに連日で感慨も一入。
やはり国策による上昇や国を挙げてのイベント時の流れには逆らってはいけない。


5.19G7広島サミット ゼレンスキー大統領G7広島サミット

G7広島サミットG7広島サミットG7広島サミット

ウクライナのゼレンスキー大統領の電撃訪問やG7首脳陣が揃って原爆死没者慰霊碑の前で一列に並んで献花するなど、10年前であれば俄かに信じられない光景を目の当たりに。

広島特に慰霊碑への米首脳による訪問は前自国開催の2016年伊勢志摩サミット時にオバマ大統領の訪問でも実現したが、米国内で波紋を呼んだいきさつもあり、あまり大々的にアピールされていない。
その上での実現というのは、まさに隔世の感というべきか。

G7広島サミットも成功裡に閉幕。
当初オンライン参加のはずだったウクライナのゼレンスキー大統領が電撃出席したことにより、歴史的なサミットとなた今回のG7広島サミット。
歴史的な株高とともに、議長である岸田首相の株も上がった格好に。
むしろ逆で、まさに国策イベントは買いであり、強く安定したリーダーに期待して外国人が買っているのか。
このまま5月アノマリーを打ち破る新たなる潮流となるのか、更なる日本市場の飛躍に期待したい。

本日の損益
デイ +30円(10枚)
ナイト -40円(10枚)増し玉合算

現在の資金
1,619,620,000円 (-100,000円)※手数料考慮せず

祝 WBC優勝 14年ぶりV奪還 感慨も一入 日経平均は500円高の急反発

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2023.03.21NY+316.02023.03.21NAS+184.5


米国市場は続急伸。
金融不安を払拭しきれない中での売り買い攻防が続く。

2023.03.172023.03.17上海

日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 27,466.61(+520.94)
始値 27,298.15
高値 27,520.97
安値 27,267.26

日経225先物 終値 27,230(+380)
始値 27,120
高値 27,270
安値 27,030
出来高 37,507枚

日経平均










































3.22日経平均は急反発。
先物は270円GUで始まるが、序盤は激しく売り買いが交錯。
2万7千円割れを試す、一時安値27,030円まで突っ込む場面もあったが、大台堅持が確認されると、一転して切り返し、午後には一段高の巻き戻し騰勢に。
一時高値27,270円まで値を伸ばすが、結局本日の高値圏を維持して取引を終了。
終日買いスタンスだったが、あえなく振り落とされ早々に退散。

WBC




3.22白熱するWBC、ワールドベースボールクラシック。
第5回大会で日本が14年ぶり3度目の優勝を果たした。
決勝戦は前回2017年大会準決勝で惜敗した相手でもある米国。
6年ぶりに雪辱を果たした格好だが、今回も前回同様に2失点に抑え打線の爆発を抑えながら一進一退の展開。
いつ一打逆転されてもおかしくない状況の中、7人もピッチャーが登板する継投を重ね、序盤に作ったリードを守り切って、3-2で米国に勝利した。

第1回2006年、第2回2009年に2連覇したが、2013年2017年には準決勝敗退の惜敗だった。
今年の第5回大会には再び14年ぶりに決勝に進んだ侍ジャパン。
しかも相手は前回準決勝で敗れた米国。年俸数十億円級の超強打者をそろえてきた。

今大会は1次リーグから大量得点の圧勝で決勝ラウンドの米国マイアミ入り。
準決勝でメキシコ、決勝戦で米国に勝利し、7戦全勝での優勝。

WBC準々決勝までは危なげなく観られたが、前日21日(祝日)に行われた準決勝メキシコ戦は本当に危なかった。
4-5の1点ビハインドで迎えた9回裏、ノーアウト1・2塁で、不調だった村上があの土壇場でタイムリー、劇的なサヨナラ勝ちを収めた。
絶体絶命の最終回裏で起死回生の2塁打を打った大谷も凄いが、「村神様」の覚醒も劇的なタイミングで、まるで漫画のようだ。
決勝点で生還したランナーは四球で出塁していた吉田の代走の周東だったのだが、1塁から大谷に追いつきそうな勢いで異常に速かった。
村上の適時打と周東の足で一気に決めてくれなければ、最悪ずるずると引き伸ばしにされてタイブレークで負けていたかもしれないリスクがあっただけに、まさに一人一人の全力が紡がれて成し得た劇的なサヨナラ勝利だった。


2023.03.22

迎えた決勝戦も俄然盛り上がりを見せ、前回2009年優勝時の熱気を彷彿とさせる。
まさに今回も同じように国民が一丸になったかのような雰囲気に。
視聴率は全戦40%超、決勝戦は平日午前にもかかわらず42.4%とのことで、昭和ではあるまいに、TV放れのこの令和の時代に驚きしかない。

決勝の米国戦は、2回にターナー(年俸36億5千万円)に5号ソロホームランを打たれ先制を許し、早々に1失点。
やはり米国は強いと思った矢先、2回裏ですぐさま村上が1号ソロホームランで同点に。
前日メキシコ戦の9回裏に見せたサヨナラ打に続き、絶好のタイミング。
その後もヌートバーのゴロで追加点。2-1とリードし、更に4回には岡本が2号ソロホームランで3-1と突き放した。
それでも米国打線の前に2点差ではどうなるか分からない。
8回表に登板のダルビッシュがK.シュワーバー(約27億円)にソロホームランを打たれ、3-2に詰め寄られる。
それでもそれ以外はしっかり打ち取り、1点リードを守って迎えた最終回9回表。
最後のピッチャーは何と大谷。
事前にエンゼルス監督により準々決勝から大谷は投げないとする内容がリークされていたのに、まさかの大谷登板。

先頭打者に四球で出塁を許すも、M.ベッツ(33億8千万円)をゲッツーで打ち取り、一気に2アウト。
あと一人打ち取れば優勝というところで、迎えるバッターは同じエンゼルスのチームメイトでもあり、米チーム主将のM.トラウト(50億円)。
最後の最後までドラマティックな展開。まさに夢の対決が実現。
何という巡りあわせかというほどにまるで漫画の世界である。
滅多に空振りしないトラウトを3・2フルカウントから空振り三振に打ち取って試合終了。

WBC決勝9回表WBC決勝9回表

あの場面で160km/hを4連投。
3球目と4球目はストレート160kmで勝負し、気持ちいいほどに全力で空振り三振。
最後はスライダーが実にきれいに決まった。
トラウトの空振り三振なんてめったに見られない。
きっと歴史に残る名勝負になるに違いない。

両チームの総得点5点のうち4点がソロホームランということは、スタンドに叩き込まないと点が取れなかったということで、いかに投手が素晴らしかったかを物語っている。
7人のピッチャーが継投。捕手も大変。
そして何よりチームの雰囲気が出来上がっていた。
実に仲がよさそうで、ターナーが不思議がっていたという話が伝わってくるくらいに、チームが一致団結していた。
何度も一打逆転される危機があったが、死闘の末、本塁打以外を完封。まさに全員野球。
メキシコ戦の逆転劇も然りだが、最後まで守り切る、諦めない気持ちがいかに大切かを実感。

14年ぶりのV奪還は感慨も一入。
毎回WBCは国民の心を一つにする気がする。
侍ジャパン、感動をありがとう。

本日の損益
デイ -30円(10枚)

現在の資金
1,579,020,000円 (-300,000円)※手数料考慮せず

リスク回避の下値模索続く バーナンキ元FRB議長が異例のノーベル経済学賞受賞

カテゴリ:
2022.10.10NY-93.912022.10.10NAS-110.3

米国市場は続落。
先週末の米雇用統計に加えて、更に今週には米CPIを控え、下値模索が続いている。
ナスダックは年初来安値更新し、2020年7月以来の安値水準に。

2022.10.112022.10.11上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,401.25(-714.86)
始値 26,757.12
高値 26,759.62
安値 26,369.56

日経225先物 終値 26,430(-140)
始値 26,700
高値 26,720
安値 26,360
出来高 51,618枚

日経平均





















































10.11日経平均は指数が700円超安の続急落。
先物は前日に祝日取引を挟んで続落。
小幅高で始まり序盤は売り買いが交錯。
巻き戻しを試す場面も見られたが、上海開場とともに売り直されて、棒下げ商状から下げ幅を急速に拡大。
祝日だった月曜日から中国は国慶節が明け、取引が再開している。
午後には一段安し、一時安値26,360円まで突っ込む場面も。
引けにかけてやや下げ渋る場面もあったが、戻りも限定的で、結局本日の安値圏で終えている。
祝日取引では織り込みが進んでいなかっただけに、朝方の急落はまさに溜飲が下がる思いに。
終日売りスタンスが奏功。

10.10ノーベル経済学賞にバーナンキ元FRB議長が共同で受賞。
今年はノーベル賞の日本人受賞ニュースは聞かれなかったが、最後に異例のニュースに沸いた。
中央銀行の長が受賞するのは前代未聞。

1930年代の大恐慌時代において、銀行取り付け騒ぎが金融危機を長期化させる決定的要因になることを示したことが主な受賞理由となっている。

そして2008年、実際に自身が米FRB議長時代にリーマンショックに直面することになるのだが、だからこそ、取り付け騒ぎを防ぐ意味で、あそこまで公的資金注入に躍起になっていたのだろうか。
当時の米FRBの措置については多々疑問に思っていたことあるが、今回のバーナンキ氏の受賞理由を読み解くと、少し氷解した気がする。

特にリーマンショック当時には不明だった状況が氏の著書で明らかになっているが、その賛否は分かれるに違いない。それでもそのバックボーンに今回の受賞理由があるとしたら、またそれも新たな歴史を作ったと言えるのだろう。

ちなみにイエレン前議長もアカデミアからの転身であり、夫はノーベル賞受賞者である。
このような新たな前例が出来たことにより、夫婦でノーベル賞受賞という更に異例なニュースを聞く日が来るかもしれない。

本日の損益
デイ +120円(10枚)

現在の資金
1,434,820,000円 (+1,200,000円)※手数料考慮せず

安倍元首相国葬 菅前首相の弔辞に明治の元勲の死への思いを重ねて

カテゴリ:
2022.09.26NY-329.62022.09.26NAS-65.00

米国市場は5日続急落。
ダウとS&P500は連日で年初来安値を更新中。

2022.09.272022.09.27上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,571.87(+140.32)
始値 26,585.38
高値 26,680.20
安値 26,523.77

日経225先物 終値 26,320(+120)
始値 26,330
高値 26,450
安値 26,290
出来高 43,555枚

日経平均

























9.27日経平均は4日ぶりに反発。
先物は130円GUで始まり、序盤から売り買いが交錯。
一時安値26,290円まで突っ込んだ後には高値26,450円まで切り返すなど狭いレンジで乱高下。
しかし、ほぼイニシャルレンジで早々に膠着。
朝方こそ戻りを試す場面もあったが、引けにかけて売り直され、本日の安値圏で終えている。
売り崩しや踏み上げ効果に期待したが、尽く不発で早々に退散。

9.279.279.27






本日は安倍元首相の国葬が日本武道館で執り行われた。
7.8事件の悲劇から早二ヵ月半。
三権の長である岸田首相、衆参院議長、最高裁長官が追悼の辞を述べた後、最後に特に印象的だったのは、友人代表として式壇の前に立った菅前首相の言葉。

9.27銀座の焼き鳥屋で再登板を説得したエピソードを聞くと改めて2012年の政権奪還の立役者はまさにこの御仁だったのだろう。
更にその弔辞の中で、安倍氏の議員会館の机上にあった読みかけの山県有朋の本についても語られた。
そのマーカーで線を引かれた箇所には、伊藤博文の暗殺の報を受けて山県が伊藤の死を悼み詠んだ歌の記述が。

「かたりあひて尽くしし人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ」

同じ長州出身でともに松下村塾に学んだ戦友のエピソードを同じ地元である自身に重ねて明治の元勲に思いを馳せていたのだろうか。
それなのに、ご自身が同じように凶弾に斃れてしまうとは、何の因果なのだろうか。

改めてご冥福をお祈りしたい。

本日の損益
デイ -50円(10枚)

現在の資金
1,416,720,000円 (-500,000円)※手数料考慮せず

安倍元首相が凶弾に斃れる あの辞意表明から僅か二年で

カテゴリ:
2022.07.07NY+346.82022.07.07NAS+259.4







米国市場は続急伸

2022.07.082022.07.08上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 26,517.19(+26.66)
始値 26,623.85
高値 26,881.75
安値 26,510.53

日経225先物 終値 26,610(+120)
始値 26,590
高値 26,860
安値 26,390
出来高 88,710枚


日経平均

7.8日経平均は指数が辛うじて続伸。
先物は100円GUで始まり、序盤は買いが先行。
しかし、11時半に一時高値26,860円をつけた直後、事態は一変。
安倍晋三元首相が何者かに銃撃されたとの報が舞い込んだ。
参院選の投開票を日曜日に控えるまさに選挙戦最終盤に悲劇は起こった。安倍氏が奈良で応援演説中に銃撃され現場は騒然。
懸命な救命活動の様子やドクターヘリにより県立医科大学病院へ搬送されたことなど、報道各社がこぞって中継し、メディアはこの事件一色に。それでもその後の安否は依然として不明なままだった。


7.87.87.8

事件発生直後には棒下げ商状から急速に上げ幅を縮小。
一時安値26,390円まで突っ込む場面もあったが、心肺停止とだけで、それ以上は不明のまま。
予断を許さなかったものの、直ちに訃報とはならなかったことで一命をとりとめているかもとの期待も。
安否に関する新しい続報がなくなると、パニックは1時間ほどで小康を得た格好に。
結局三角保ち合いの様相を呈しながら、ほぼ寄り引け同値水準で取引を終了している。

しかし、そんな期待や祈りもむなしく17:03には逝去との報が。
米バイデン大統領やトランプ前大統領をはじめ、世界各国のリーダーたちが相次いで弔意を表明。
台湾はもちろん、中国や韓国、ロシアまでも立場を超えて追悼のメッセージが寄せられている。
現職の総理ではないにもかかわらず、いずれも外交儀礼以上の敬意を感じられる文面ばかり。在任記録史上最長のかつての内閣総理大臣が、いかに傑出した大きな存在だったかを改めて感じるところでもある。

あの衝撃の辞意表明から僅か二年で、まさか凶弾に斃れるとは。
52歳という戦後最年少で総理に上りつめ、途中降板があったものの、2012年9月には再び自民党総裁に再登板。そしてあの劇的な衆議院解散同12月の総選挙圧勝から再び内閣総理大臣に返り咲き。
それ以降はアベノミクスの名のもとに多大な影響をもたらし、外交においても国に尽くした。
G7の中でも存在感を示したことで日本の首相としては中曽根氏、小泉氏以来となる長期安定政権を樹立した人物として世界に知られる。
マーケットにおいて2トップ外交アノマリーが効いた時代が確かに存在しており、小泉元首相のような人物の登場をワシントンは待ち続けているとも言われるほどに、日本の首相がコロコロ変わることに憂慮されていた中、安倍政権の存在は大きかった。
第2次内閣以降、連続在任日数は実に2822日、通算では3188日にも及び、佐藤栄作氏に続く史上最長を記録した。


今でこそ欧米中銀による新型コロナ緩和バブルのインパクトが大きいが、2012年衆議院解散からの怒涛の株価上昇は安倍トレードとも言われ、鮮烈な記憶として残っており、アベノミクス相場とも呼ばれたが、その政策の出口はまだ見えてこない。

その功績の賛否は後世の歴史家に委ねるとしても、勝手ながら安倍元首相はきっと中曽根氏のように、天寿を全うされ、「お疲れ様」と言われながら、安らかに逝く姿を想像していた。引退後も長寿の記録を残しながら更なるご活躍が期待されていただけに、あのようなことで簡単に奪われてしまう命とは何と儚いものか。

事件背景は未だ明らかにされていない。
この週末には参議院選挙の投開票日を迎える。
単純に犯人の個人的動機のように報道されているが、米ケネディ大統領暗殺事件のようにあまり釈然としないのは気のせいだろうか。仮にあったとしても真相を知る由もない。

享年67とはあまりにも若すぎる死である。
ただただ
驚きと悲しみを禁じ得ない。

心より哀悼の意を表するとともにご冥福をお祈りしたい。

本日の損益
デイ +90円(10枚)

現在の資金
1,382,420,000円 (+900,000円)※手数料考慮せず

日経平均は一服感続く 上海は春節明け 北京冬季五輪では長野以来のジャンプ金に感慨も一入

カテゴリ:
2022.02.04NY-21.422022.02.04NAS+219.1







米国市場はまちまち。

2022.02.072022.02.07上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 27,248.87(-191.12)
始値 27,327.63
高値 27,369.68
安値 27,085.32

日経225先物 終値 27,220(-190)
始値 27,270
高値 27,310
安値 27,070
出来高 25,127枚

日経平均



















2.72022.02.06-2022.02.07日経平均は反落。
先物は140円GDで始まり、間もなく棒下げ商状から下げ幅を急速に拡大。
しかし、前日安値まであと一文のところで踏み止まると急速に下げ渋って推移。
本日から春節明けの上海市場が再開されたが、膠着感は変わらず。
結局三角保ち合いのまま取引を終了。
売り崩しに期待したが、下値は限定的。

2.7ウクライナ危機が一触即発な中、北京五輪では長野以来のジャンプで金メダルで感動。
再び金融政策に思惑が交錯するまで束の間の小休止といったところだろうか。
終日短期回転が奏功した。

本日の損益
デイ +120円(10枚)

現在の資金
1,247,720,000円 (+1,200,000円)※手数料考慮せず

衆院選明けの日経平均は700円超高の続急伸 遅れ馳せご祝儀相場 岸田内閣発足後最大の上げ幅を記録

カテゴリ:
2021.10.29NY+89.082021.10.29NAS+50.27







米国市場は小幅に続伸。
三指数揃って連日で過去最高値を更新中。

2021.10.292021.10.29上海

日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 29,647.08(+754.39)
始値 29,330.68
高値 29,666.83
安値 29,267.63

日経225先物 終値 29,550(+770)
始値 29,410
高値 29,670
安値 29,390
出来高 45,009枚

日経平均



























10.29衆院選明けの日経平均は700円超高の続急伸。
岸田内閣発足後最大の上げ幅を記録。
先物は630円GUで始まり、更に上げ幅を棒上げ商状から急速に拡大。
前日比で900円高に迫るが、早々に頭打ち。
あっさりいってこいの展開となるが、上海開場とともに持ち直し、再び上値を試しながら引け前には朝方の高値を僅かに上回る一段高。
一時高値29,670円まで駆け上がるも、引け前には朝方の高値を挟んで逡巡。
それでも本日の最高値圏を維持して取引を終了。

10.31



















10.3110.31衆議院は自民党が単独過半数を獲得。
10日に特別国会召集、正式に第二次岸田内閣が発足する。

懸念されていた不安定政権やねじれも回避された格好に。
261議席という法案通過に必要な絶対安定多数を得て、アベノミクス以降の安定政権継続を好感する動きは事前予想通り。だがギャップ高からの上値は重い。

手控え資金の流入もあってか、総裁選の時にはショック安だった反動もあり、ようやく遅ればせながらご祝儀相場がやってきたと言ったところ。
相場は噂で買われ、事実で出尽くし売りされることが多いが、いかに選挙結果が不安視されていた証左とも言えようか。

蓋を開けてみれば、投票率も低く、国民は岸田政権を信任したことにほかならない。

今回は2009年総選挙のような絶好のデイトレ日和とまではいかず、二大政党による政権交代キャンペーンまでには発展していない。どちらかというと28年前の自民党55年体制崩壊劇の前夜に似ていた。

未だに鮮烈に記憶に残っているのは1993年総選挙におけるあの異様な報道の過熱ぶり。
非自民による野合をむしろ期待する空気で、某大物キャスターが野党の議席数を示す積み木をタワー状に積み上げて自民党のそれより高く見せて、打倒自民党政権を煽るかのようだった。
それまで不可能かと思われた野党共闘による自民党政権転覆が可能と思わせるもので、浮動層にも投票を促し、それが実現したのである。
まさしく堂々たる反自民キャンペーンで、スキャンダルにまみれた傲慢な政治家にお灸を据えたいと思っていたり、閉塞感を感じていた有権者はその波に乗ったのだろう。
その結果、日本新党など非自民が連立し、細川政権が誕生。小さな野党が寄ってたかって共闘して自民党を下野させたのは後にも先にもあの選挙以外にない。
その後の体たらくは周知のとおりで、あれ以降、国民がより政治に関心がなくなっていったと感じるのは気のせいだろうか。

28年前当時の露骨すぎた報道に比べて今回の選挙は時代もあってかマスコミも偏った野党擁護の姿勢はほとんどなく、投票率は史上三番目の低さという半ば諦観したかのうような有様。
28年前や16年前の政変の再来は回避されるどころか、更に政権基盤を盤石にした格好に。

衆院選結果を受けてひとまずは頭上の雲が晴れたものの、ほどほどで退散。
終日買いスタンスだったが、短期回転が奏功。
今週は米FOMC、雇用統計を控え、手薬煉引いてもう一波乱に期待したいところだが、はてさて。

本日の損益
デイ +190円(10枚)

現在の資金
1,152,320,000円 (+1,900,000円)※手数料考慮せず

2年ぶりのノーベル賞受賞の報に沸く 日経平均は2年5ヵ月ぶりの7日続落を記録 あっさり2万7千円台までスピード調整

カテゴリ:
2021.10.04NY-323.52021.10.04NAS-311.2







米国市場は反落。
連日三桁の一進一退の鯨幕相場。

2021.10.052021.09.30上海

日経先物(左)  /上海総合 (右)休場

日経平均株価 終値 27,822.12(-622.77)
始値 28,050.39
高値 28,058.67
安値 27,460.29

日経225先物 終値 27,740(-490)
始値 27,940
高値 27,990
安値 27,450
出来高 73,251枚

日経平均


























10.5日経平均は7日続急落。
2019年5月14日以来、2年5ヵ月ぶりの7日続落を記録。
先物は290円GD、あっさり2万8千円の大台を割り込んでスタート。
序盤こそ売り買いが交錯するが、間もなく売り優勢となり下げ幅を急速に拡大。
一時安値27,450円、780円安まで突っ込む場面もあったが、午後には買い戻されいってこいの展開に。
それでも朝方の高値には届かず、結局伸び悩んで取引を終了。
終日短期回転が奏功。

10.5今年のノーベル賞ウィークは2日目の今日、日本にも快挙の報。
物理学賞を日本出身の米プリンストン大学上席研究員の真鍋淑郎氏が受賞。
米国に帰化しており米国籍ながら、日本人のノーベル賞受賞は2年ぶり。
初日の医学生理学賞では日本人の受賞はなくスルーされていたが、2日目にして日本人受賞の報に沸いた。
日本人によるノーベル賞受賞は2019年吉野氏のノーベル化学賞以来、2年ぶり。物理学賞での受賞は2015年の梶田氏の受賞以来、6年ぶりのこと。

真鍋氏は御年90歳で、今まさに人類が直面し、その甚大な影響に苦しんでいるCO2による地球温暖化に関するもの。
30年以上も前にスーパーコンピューターを使用し気候変動をシミュレーションし、地球温暖化予測をモデル化した第一人者。まさに今の国連が掲げているテーマで毎日のように耳にする「SDGs」の先駆者と言えるのではないか。
もともとノーベル賞は功績はもとより、長生きしなければ受賞できないと言われるが、皮肉にも昨今の「SDGs」、「持続可能な開発目標」という言葉が日々飛び交う風潮も相まって、あまり受賞者がいない地球物理学の分野での受賞につながったのだろうか。気象分野では初の受賞というからなおさらだ。
ひとくちに物理学と言っても分野は様々で、ノーベル賞級の研究と言われて云十年という研究者は枚挙に暇がない。
地球温暖化については30年以上も前に既に一般人にも意識させるほどに、その先見性を評価されていたにもかかわらず、それだけでは受賞できないのがいつものノーベル賞。
ほとんどのノーベル賞が一般生活と直接関係しない基礎科学分野での研究成果が中心で、一般人には馴染みのない内容が多いが、山中氏のiPS細胞中村氏の青色発光ダイオードのように、生活や医療に直結するものだったり、タイムリーで既に実用化、商用化されていてわかりやすい研究成果で若くして受賞する例もある。
しかし、今回の地球温暖化の研究はまさに30年も前から一般的に知られていたことで、まさにそれを研究する第一人者の受賞がようやく今になってとは、つくづくノーベル賞受賞に大切なのは長生きすることなのだと思い知らされる今日この頃。

若手研究者に向けて、氏曰く、「地球温暖化の問題がこんなに大きくなるとは夢にも思っていなかった。60年、好奇心を持ち夢中になってやってきた。好奇心を持つような研究をやることが大切」との言葉。

不景気になると、優秀な若者が好奇心よりも安定指向に走ってしまう。
好奇心だけでは飯が食えないからと全員が実用分野ばかりに目を向けてしまっては、今後ノーベル賞は望めなくなってしまうかもしれない。

目先の利益ではなく、長い視野を持つことの大切さ。それはトレードにも通じるものがある。

齢九十にしてノーベル賞受賞者が語る好奇心とは。
その言葉の意味はあまりにも重く響くが、今の若者の心にはどう響くだろうか。

日本人の受賞者は米国籍取得者を含め計28人に。
残りのノーベル賞日程は明日6日に化学賞、7日に文学賞、8日に平和賞、そして11日に経済学賞を控える。
更なる朗報に期待したい。

本日の損益
デイ +230円(10枚)

現在の資金
1,118,720,000円 (+2,300,000円)※手数料考慮せず

自民党総裁選で岸田氏勝利  日経平均は一時800円超安 配当権利落ち分の埋め戻しならず

カテゴリ:
2021.09.28NY-569.32021.09.28NAS-0.03







米国市場は夫々下落。
ナスダックは今年3番目の下げ幅。

9.28米債務上限問題が再燃。例年とは異なり落としどころが見えずらい。
イエレン米財務長官は、債務上限引き上げを行わなければ10月18日にも資金が枯渇すると警告。
毎年のように結末が分かっている茶番劇を見せられるのだが、ガバメントシャットダウンしても結局は遅かれ早かれ上限が引き上げられて危機を回避するのが恒例となっている。
しかし、折しも10年前の事、仮にデフォルトを回避出来たとしても、2011年8月にはS&Pが米国債を初めて格下げしパニック相場となったのもまだ記憶に新しいところ。
2011年の8月1日にはデフォルト回避で買い戻されたが、同年8月8日の米国の取引終了後にS&Pが米国債の格下げを決定。日本市場でひとまずリスクオフの反応後、地球を一周回ってその日の夜の米国市場で改めて急落している。

2021.09.292021.09.29上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値 29,544.29(-639.67)
始値 29,611.92
高値 29,679.26
安値 29,329.16

日経225先物 終値 29,620(-300)
始値 29,500
高値 29,680
安値 29,330
出来高 60,693枚

日経平均























9.29日経平均は続急落。
配当落ち後、大台の3万円を大きく割り込んで一時800円超安。
埋め戻しも限定的で、配当落ち分を差し引いても400円安相当といったところ。
先物は420円GDで始まり、序盤こそ買戻しが先行するも、間もなく頭打ち。
上海が始まると下げ幅を拡大するが、自民党総裁選も控えており、午後からは思惑交錯で乱高下する展開に。

党員票で優勢であるはずだった河野氏が初回の投票でも岸田氏に僅か1票差ながら敗れたことにより、一時は売り優勢に。
初回で河野氏が勝利し、決選投票で岸田氏にひっくり返されるという可能性もあったが、いきなり僅差ながら岸田氏が初回投票でも勝利したことで後は消化試合の様相に。
出尽くしで更なる売り崩しにも期待したが、結局寄り付きよりもやや下げ幅を縮小して引けている。

終日売りスタンスだったが、短期回転が奏功した。


9.299.299.29






9.299.29
決選投票の結果は現物引け後、先物の大引け直前に判明。
岸田氏が勝利し第27代自民党総裁に選出された。
10月4日召集の臨時国会で首班指名されれば正式に第100代内閣総理大臣に就任することになる。

当初は無投票で菅総裁が再選されて、衆院選に臨むところだったのだろうが、支持率低迷を受けてなのか、今月3日場中に突然の不出馬表明。
怒涛の巻き戻しモードに入って、日経平均は31年ぶりの高値水準を回復している。

しかし、総裁選告示後は混迷の一途をたどり、安倍氏が高市氏を、麻生財務相が岸田氏を支持し、菅総理は河野氏支持を表明。
野田氏の出馬表明で数を散らす格好となりながらも、派閥論理的には事実上の三つ巴の乱戦に突入した格好だった。

これまでの大半の総裁選に比べて今回は違和感が強いことこの上なかった。

いつもは誰かの号令や派閥論理だけで明確に決まる構図だったが、安倍前総理が菅氏ではなく高市氏支持に回ったことで、出来レースではない乱戦になったからだ。

外国人投資家は変化を好むはずので、改革路線の河野氏が敗色濃厚となるや、やはり一旦売られた。
これまでの安倍路線を踏襲する高市氏でも安倍氏の代理ということで昨年の菅官房長官が選出された時と同じ。
リーダーの顔がとりあえず忠実な部下に変わることで買われたかもしれない。
岸田氏はいい意味で消去法的で、市場の反応が未知数だったが、それが吉と出るかは衆院選まで待たなければならない。
ただ党員票をひっくり返しての選出でもあり、衆院選での大敗の目が完全になくなったわけではない。
これでもし政権交代となったら、宇野内閣、羽田内閣以来の短命政権となってしまうが。

デフォルト懸念が一旦後退した中国恒大はドル建て債務の利払いを堂々と不履行。
中国は国内債権者のみを救済し、当然生じるであろう反発をトップダウンで封じ込めている。
先日感じていた一抹の懸念はあっさり現実に。まさに専制国家ならではのドラスティックな対応。
民主国家ではありえないことが本当に起きている。
米長期金利の俄かな上昇とともに、様々な思惑が交錯する中、もう一波乱に期待したいところだが、はてさて。

本日の損益
デイ +90円(10枚)

現在の資金
1,094,120,000円 (+900,000円)※手数料考慮せず

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